2005.9〜2006.3はこちらから

2006.8.31 ☆30都府県で1300人退所/負担増後の介護3施設  
31日各紙によると介護保険法の改正で、特別養護老人ホーム(特養)など介護保険3施設の食費と居住費の全額が自己負担となった昨年10月以降、3施設からの退所者が30都府県で1300人程度に上ることが31日、厚生労働省の調査で分かった。
退所の理由について、厚労省は「家族の受け入れ状況や介護度が改善したケースもみられ、必ずしも『負担増』ばかりではない」と説明している。
介護保険3施設は特養のほか老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設(介護型療養病床)。施設別に退所者数をみると、在宅復帰施設と位置付けられている老健が大半を占めて最も多く、次いで介護型療養病床、特養の順だった。
 昨年10月からの負担増は、厚労省の試算によると標準的なケースで1人当たり月約2万5000円。』
2006.8.31 ☆要介護認定が9万4000人に 京都府が05年度実施状況まとめ 
31日京都新聞は『京都府は30日、2005年度の府内の介護保険実施状況をまとめた。要介護認定やサービス事業所の指定数、在宅・施設サービスが前年度実績を上回り、介護保険制度の定着がうかがえる。半面、見込み以上のサービス利用に伴う介護給付費の増大などで、府が介護保険財政安定化基金から赤字の見込まれる8市町に対し計1億7000万円を貸し付けるなど、一部自治体では収支の不均衡が引き続き課題となっている。
05年度末の要介護認定者は約9万4000人(前年同期約8万9000人)。うち65歳以上の第1号保険者は約9万1000人で府内の65歳以上の17%を占めた。実際にサービスを受けているのは約7万6000人で全認定者の82・1%だった。
介護給付費の支出額は約1283億円で、前年度より37億円増加。内訳は在宅サービスが前年度比4・4%増の約625億円、施設サービスが同2・2%減の約620億円だった。
介護サービス別では認知症対応型共同生活介護(グループホーム)が同16・9%増、特定施設入所者生活介護が同12・9%増と高い伸び。訪問看護(同0・9%減)と訪問介護(同0・8%減)は前年度実績を下回った。
一方、府介護保険財政安定化基金からの貸し付けは前年度より約3億6000万円減ったものの、南丹市や和束町など8市町に対し行った。また、介護事業の運営期間3年目に伴う交付金も支出し、保険料収納率の低下で赤字が見込まれる京都市や宇治市など6市町に対し計約3億9000万円を交付。前回02年度より交付団体は5市町増えた。基金残高は05年度末で約22億5000万円。』
2006.8.30 ☆11年度末廃止でも新設希望 介護型療養病床 
  30日、琉球新報では『医療制度改革に伴い2011年度末に廃止される介護型の療養病床に、県内の9病院・診療所が増床などで計171病床の新整備を希望していることが、県高齢者福祉介護課の調べで29日までに分かった。診療報酬の改定で7月から、医療の必要度が低い患者が医療型療養病床に長期入院することが病院の収入減につながる形になったため、廃止されることを承知でやむを得ず介護保険適用の介護型に手を上げている病院もある。医療機関からは「制度改革に振り回されている」との悲鳴も聞こえる。
  県高齢者福祉介護課は正式に申請を受けた上で、要件を満たせば10月にも認める方針。医療型から退所を求められる利用者の「受け皿となり得る」と期待を込めるが、介護型もあと6年でなくなるため、医療機関は再び選択を迫られることになる。
県内の介護型療養病床は現在、28医療機関で計777床。年々減少傾向で、1993年度は1713床、05年8月には1224床となり、06年6月には777床となった。減少理由について同課は、05年10月からの食費・居住費の自己負担や、病床廃止決定の影響も一部あるとみている。
  県は06年度から08年度までの第三期介護保険事業支援計画で、同病床の計画値を1101病床とした。「再編とは切り離し、現計画で可能な基盤を整備するとの視点で進める」との考えで7月、各医療機関に意向調査を実施。5機関が増床、4機関が医療型からの指定変更を希望している。これにより、現在医療型に入院している患者のうち、介護の必要な患者を受け入れることもできる。
県医師会の小渡敬副会長は、介護型を希望する病院の動きについて、「医療の必要度の低い患者を移すといっても、介護施設は待ち状態で受け皿もない。廃止されると分かっていても介護型に転換せざるを得ないのだろう」と分析する。ある病院経営者は「まだ迷っているが、このままではやっていけない。こんなに混乱しているのは初めてだ」と頭を抱える。
  療養病床を抱える病院の現状について、小渡副会長は「国は今後、療養病床を介護施設などへ転換させる方針だが、希望する病院が確実に移行できるか明確でない。将来の施設基準や人員配置なども見えず、病院が将来像を決める判断材料がなくて困っている」と指摘した。』と報じた。

■何度も言いますが、療養型が廃止される日は「要介護高齢者抹殺」(?)の日。なくせないよ! こんな日本では。
2006.8.30 ☆介護者は同性?異性?-福祉の現場から 
  30日、JANJANでは、次のように伝えている。
  『去る8月6日、特養ホームで男性職員2人が女性入居者に性的暴言を吐いていたことがマスメディアによって報じられた。東京都東大和市の特別養護老人ホーム「さくら苑(えん)」でのこと。男性職員の性的虐待発言が女性の家族による録音テープで明らかになったのだ。(参考:「特養入居者に性的暴言 東京・東大和」(朝日新聞Web8月6日付))
  被害にあった女性(90)は寝たきりで、言葉も不自由。家族は以前から介護に不審を抱いていたが、施設側に訴えても取りあってもらえなかった。そこで小型のテープレコーダーをベッド近くに隠したという。
  問題の発言はオムツ交換の時間帯での男性職員2人の会話だ。一人が女性の名前を呼んで性的な行為を求めた。「この前やってくれた」と過去に性的虐待をしたとも受け取れる発言をした。もう一人の職員も笑いながら受け答えしていたという。
  都と東大和市、女性の住所がある世田谷区の3自治体は、4月に施行された高齢者虐待防止法の「性的虐待」にあたると判断し今月4日、施設を運営する社会福祉法人多摩大和園に女性の安全確保と事実確認を指示し、また都は緊急の立ち入り調査をした。
  ところが、更に女性職員2人が、「この寝たきりの女性の体つきを侮辱するような発言をしていたことが10日、明らかになった。人目のない夜勤中に、言葉の暴力が繰り返されていた疑いが強まった」(「別の職員も侮辱発言 東京・東大和の特養ホーム」(朝日新聞Web8月10日付))。 男性職員の発言と同じく、介護内容に不信感を抱いた家族が既に録音してあったテープに記録されていたという。
  9日付で新たに就任した足利正哲苑長は、性的暴言以外の虐待行為について「推測だが、まだあるのではないかと思う」と認めたという。
  この事件から2つの問題が浮かび上がってくる。1つは、異性の介助者による性的虐待、セクシュアル・ハラスメントの問題。2つ目は、入所施設での介護のあり方。入所施設という閉塞状況下で緊張感を持って、誠意の限りを尽くして介護し続けるというあり方をどうやって保障し続けて行くのか、全社会的にもっと掘り下げた検討がなされるべき課題であるが、ここでは特に、1つ目の「異性による介護」について取り上げよう。
  福祉の世界では、障害者や高齢者が身体介護をしてもらう場合、介護者が同性か?それとも異性か?ということは本来大きなテーマとなるべきもの。入浴や排泄の介護の場合には、からだの一部ないし全部を裸にされるのだから、当然ながら介護者は同性か異性かが問われてしかるべきだ。
  ところが、高齢者福祉の現場では、在宅生活にせよ入所施設での生活にせよ、ほとんどの場合に性(ジェンダー)の異同が問題にされていない。だから、例えば福祉を専攻する学生が、授業では“同性介護が本来的な姿”と学んでも、実習で現場に行くとジェンダーが全く問題になっていないことにショックを受ける。障害者福祉の場でも、入所施設ではジェンダーはやはりほとんど無視されているが、ただ、唯一在宅介護の場では、逆に厳密に同性介護が原則として守られている。
  全国には今、障害者の在宅生活を支える「自立生活センター(CIL)」が100以上あるが、単に車いすを押して移動する場合ですら、同性の介助者に限られている。この際だった相違が見られるのには、実は歴史的背景がある。

  1970年に東京都立府中療育センターで、入所中の障害者達による大きな運動が行われた。歴史的にも稀な、障害者自身による自立した運動として当時社会的な注目を浴びた。
  東京都衛生局が、日野に別な施設を設置して、重症心身障害者(知的・身体的の重複障害者)はそのまま府中に、重度身体障害者は日野の新施設に“分類収容”しようとした。この方針に対し、障害の程度によって分類するのは、まるでモノの管理と同じだ、という批判の声を上げたのである。
  運動はそこから更に、センターの非人間的な管理体制に対しても問題点を指摘し始めた。例えば、施設入所にあたっては、自分の死体解剖承諾書に署名することが必須条件となっている等が取り上げられた。
  また異性による介護にたいし、特に女性障害者から「一人の女性として認めていない」として批判がなされた。やがてこの批判に呼応して、女性職員側からも異性の入浴、排泄などの介護に反対の声が挙げられた。
この運動の結末についてはさておき、この運動以来、入所施設から地域在宅生活へと進出する先進的な障害者運動においては、同性介護の原則が厳しく守られるようになった。そしてやがては、高齢者福祉の領域にまで「同性介護が本来的」との考え方が拡がっていった。
と  ころが、高齢者福祉の現場ではなかなかそうはいっていない。高齢者の在宅介護は、ほとんどの場合、ホーム・ヘルパーによってまかなわれているが、大半のホーム・ヘルパーは女性なので、男性の利用者の場合にも異性が派遣されることになってしまう。また、入所施設においても、職員数が限られていることもあり、「同性介護の原則」が無視されているところが圧倒的に多い。
福祉の世界では「人権」という言葉はキーワード。ところがジェンダーの問題はなおざりにされている。高齢者虐待防止法が施行された今日、利用者のためにもまた、介助者のためにも、既に35年前に提起された「同性介護」が原則として認められるべきではないか。』
2006.8.29 ☆医療制度改革:今後の協議事項、初会合で確認--県推進本部 /岩手 
  29日、毎日新聞では『医療費の抑制を目的とした県医療制度改革推進本部会議の初会合が28日、県庁で行われ、療養病床の削減など今後の協議事項を確認した。』などと報じた。
  『会議は、医療制度改革関連法の成立で、県にも医療費抑制が求められていることを受けて開かれた。県では▽生活習慣病を予防▽病院の療養病床を医療の必要性が高い患者用に限定▽医療の必要性が低い患者の受け皿体制を構築――などを進める。
  増田寛也知事は28日の会見で「(推進本部会議では)医療費の抑制だけでなく、医師不足解消施策や介護体制の構築などの問題も議論する必要がある」と話した。』
2006.8.29 ☆電動ベッド購入費を補助 改正介護保険法受け、埼玉・朝霞市 
  29日、埼玉新聞WEB版では『朝霞市の富岡勝則市長は28日、改正介護保険法により10月1日から電動ベッドが利用できなくなる市民を対象に、電動ベッド購入費の一部を補助する制度を始めると発表した。
  9月1日開会の市議会定例会に476万円の補正予算案を提案し、可決され次第実施する。同市によると、電動ベッドの補助については和光市でも実施している。
  4月に施行された改正介護保険法は、6カ月間の経過措置を経て10月から本格実施される。これまで要支援1、2と要介護1に認定されていた市民は、10月1日から電動ベッドレンタルの介護保険給付が対象外となるため、市が独自で購入を補助する。
現在、電動ベッドのレンタル料金は月15,000円ほど。これまでは九割の給付があったため、個人負担は月1,500円ほどだったが、10月以降にレンタルを続ける場合は、毎月約15,000円を払わなければならない。同市高齢者福祉課は「レンタル補助をするなら、購入を補助した方が効率的。補助は10月までに間に合わせたい」としている。
  同市が、市内全17カ所の介護支援事業所に調査したところ、これまで電動ベッドを利用し、10月から対象外となるのは市内に140人。同事業所のケアマネジャーを通じて調べたところ、うち65人が引き続き電動ベッド利用を希望した。
  補助対象は、電動ベッドと付属品の購入代金(消費税含む。搬送費用は除く)で、8万円が限度額。生活保護受給者は8万円全額、その他は代金の9割が補助対象となる。』という。
2006.8.29 ☆大手スーパー、介護・福祉販売を拡充 有資格者配置も  
  29日、産経新聞では『大手スーパーが介護・福祉器具、高齢者向け商品の販売態勢を拡充している。売り場面積を広げたり、専門売り場を設けたりする動きが加速、関連商品の売上高が前年比で2〜3割増えたケースもある。コンビニエンスストアや通信販売業界の攻勢にさらされる中、シニア層という今後の有望市場を囲い込もうと、社内に独自のシニア向け販売員資格を創設し、公的資格の取得さえ促す力の入れようだ。
  イオンは店舗改装や新規出店にあわせて介護用品売り場を拡充し、従来店の2〜3倍にあたる売り場面積約100〜170平方メートルを確保。商品数も最大約1100点に増やし、おむつ、簡易トイレなどの日常品のほか、老眼鏡やつえ、歩行を補助するシルバーカーといった特殊商品も取り扱っている。
  イトーヨーカ堂は2年前から「あんしんサポートショップ」と名付けた専門売り場を総合スーパー(GMS)などに置いてきた。現在、172店舗に設けられたショップは主に「店の顔」(同社)にあたる1階の店舗入り口付近に配置している。西友も荻窪店(東京都杉並区)などに、レンタルも扱う「まごころ一番堂」を設け、売上高は昨年下期から2割近い伸びが続いている。
  スーパーが介護・福祉用品に力を入れるのは、「日常消耗品が多く、常に安定した需要が見込めるため」(西友)。市場規模はまだ小さいが、今後の高齢者人口の増加に備えて、「『この店に行けば商品がある』と地域の人に認知してもらうための先行投資」(大手)の意味合いもある。
  こうした戦略に基づいて、メーカー品を並べるだけではなく、自社で商品開発を手がけるケースもある。ヨーカ堂は常連客の声を反映させて、車いす使用者向けのレインコートを同志社女子大と共同で作った。
  商品知識に加え、介護、福祉制度の知識まで求められる販売員の育成も急務。イオンは昨年、社内資格「シニアケアアドバイザー」を設けた。福祉関連の公的資格を持つことが前提で、今夏までに約80人が有資格者となる見込みだ。ヨーカ堂も国が指定する講習会で学んだ「福祉用具専門相談員」の有資格者を約700人に増やした。
  シニア市場をめぐっては、高齢者向け商品を増やしたコンビニが現れるなど小売りの業態の垣根を超えた顧客争奪戦が始まっており、スーパーは商品やサービスの充実度を一層アピールする展開が求められそうだ。』
2006.8.28 ☆医療制度改革 県民の健康守る意識で 「介護予防」利用率、早(はや)、齟齬 
  28日、岩手日報では、『論説』として、次にように述べている。
  『医療崩壊が着実に進むなか、県は知事を本部長とする医療制度改革推進本部を設置した。介護療養病床の廃止、高齢者医療制度の創設など、政府が目指す医療制度改革が県民生活に大きな影響をもたらすことが予想されることから、その円滑な運営を図ることが狙いである。
  わが国の医療を取り巻く環境の厳しさは、よく口にされる割には、国民的なコンセンサスが得られていないことが大きな問題であろう。
  日本の医療費は対国民総生産(GNP)比で7・6%で、米国はわが国の約2倍。日本と同様に医療崩壊をきたしている英国は6%台。日本の人口千人に占める医師数は経済協力開発機構(OECD)加盟国中で最低のレベル。病院1ベッド当たりの職員数は、米国の約5分の1。医療の成果を示す指標の一つである平均寿命は世界一というのが現状である。
  わが国の医療は、医療要員が制限され、安く仕上がっていると言える。その中で、医療の効率化、医療費の減少効果が叫ばれ、度重なる診療報酬体系改定でも改定による諸方面への影響を無視し続ける。
  政策医療を行ってきた県立病院も例外なく効率化を求められ、収益を上げることに懸命である。県立病院が行ってきた不採算な部門の医療の継続も誇りを捨てざるを得なくなっている。
  県の医療制度改革推進本部は、政策医療に代わる病院運営形態を審議するものであろう。地方公営企業法の適用、地方独立法人化、完全民営化などが検討されるものと考えられる。
  県民医療に責任を持つ姿勢を堅持するためには、いずれが良いかを忘れてはならない。
  病院としていずれの方策をとるか。まず第一に、医療制度改革に合わせた病院運営を考慮するべきであろう。第二は地域経済に配慮した医療運営の継続を考えることであろう。第三は、これまで担ってきた政策医療の継続は変更してはならないことが基本となる。
  地方公営企業法、地方独立法人化、完全民営化それぞれに一長一短あるものの、既得権益保護を優先してはならない。
  自律性、機動性、柔軟性のある病院づくりを目指してほしい。
  地方医療の今後は、平成合併後の地域経済と密接な関連性があることは明らかである。地方医療の再建は、人口密度と密接に関連した疾患の罹患(りかん)率が経済上の問題でも重要である。
  今後の医療制度改革では、医師不足の問題で、疾病別の医療連携の対策の樹立も急務である。
  地方に点在する病院の集約化、同規模の病院の統合、診療所の連携による効率的な医療の構築も可能である。
  4月から介護保険制度で導入された「介護予防」の利用率がはや齟齬(そご)をきたしている。介護給付費の急増を抑える改正であったが、自治体の体制整備の遅れや不透明さが障害となっている。介護予防の実行計画を企画する「地域包括支援センター」などで体制づくりが遅れている。
  介護療養病床の廃止、高齢者医療制度の創設など広範囲な改編が求められている。介護療養病床廃止による「介護難民」への対策など今後の重要な問題である。
  岩手の医療改革に一石を投じてほしい。』
2005.8.27 ☆差し引き3000億円の給付抑制、療養病床6割減で厚労省試算
  27日、日経新聞では次のように報じている。
  『厚生労働省は高齢者らが長期入院する病院の療養病床を6割減らす計画の実施に伴い、介護保険の給付費が2012年度時点で年間1000億円増えるとの試算をまとめた。現在は医療保険の給付対象である入院患者の多くが介護保険施設に移るため。ただ医療保険の給付費は4000億円減るので、全体では差し引き3000億円の給付抑制になるとしている。
  療養病床の削減は家庭の事情や介護施設が満室で入居できないなど医療以外の理由で必要のない入院を続ける「社会的入院」の解消が狙いで、医療制度改革の柱の1つ。全国に38万ある病床のうち6割にあたる23万床を12年度までの6年間で削減する。厚労省はこうした病院に対し、介護保険の老人保健施設やケアハウス、有料老人ホームへの転換を促すため、介護保険を使う高齢者が増える見込み。』
2005.8.27 ☆要介護認定率、25市町村で上昇 青森 
  27日未明 東奥日報の報道によれば『青森県内40市町村のうち六割強に当たる25市町村で、2005年度の介護保険の要介護認定率が前年度よりアップしたことが、県国民健康保険団体連合会(県国保連)の調べで分かった。
  認定率は弘前市が24.69%と最も高く、最低は大間町の13.73%。格差は依然、2倍近くあり、県内六圏域別では前年度に引き続き津軽圏域の認定率が突出して高かった。
要介護認定率は、介護の必要な「要介護者等」が65歳以上人口に占める割合。要介護認定率の県平均は18.74%で、前年度より0.39ポイントアップした。
  上昇幅が最大だったのは外ケ浜 町で、3.15ポイントアップ。逆に平内町は1.79ポイント減った。
認定率を6圏域別にみると、津軽圏域が22.69%と他圏域より目立って高く、上十三19.50%、西北五17.42%、下北17.39%、青森17.18%、八戸16.90%の順だった。要介護認定率は全国的に上昇する傾向にあり、2005年11月時点の全国平均は16.7%。本県は全国より高く、介護保険財政圧迫の一因となっている。
  一方、65歳以上一人当たり保険給付額(年額)は、最高の西目屋村が321,700円で、最低の大間町(186,000円)の約1.7倍だった。』
2006.8.25 ☆介護保険、赤字84団体に 近畿で4割、借入額も121億円に急増 
  25日、NIKKEI NET関西版では『介護保険財政の赤字を穴埋めするため、2005年度までの3年間に資金を府県などの基金から借り入れた 市町村が近畿で急増、全体の4割に達した。費用のかかる介護療養型施設が多いことが背景にある。各自治体はコスト抑制につながる介護 予防への転換を進め、財政負担を減らす考えだ。
  厚生労働省によると、保険料改定期にあたる05年度末までの3年間に府県の財政安定化基金から借り入れた市町村や広域連合は近畿 2府4県で84。全205団体の41%に達した。借入総額は約121億円。介護保険が始まった00年度から02年度までの3年間は全314団体の 20%にあたる62団体が約37億円を借りており、増加傾向が顕著になった。近畿のほぼ全団体が今年度、保険料を引き上げた。
  一方、全国で00―02年度に借り入れした団体は735で全体に占める割合は26%。借入総額は約404億円。03―05年度は借入団体は423 で全体に占める割合は25%。借入総額は約392億円と減少した。市町村の借入総額は大阪府が全国で最も多く、24団体が約68億円を借りた。2府4県の市町村で総額が最も多かったのは堺市。65歳以 上の高齢者1人当たりの借入額が最も多かったのは大阪府松原市だった。
  近畿の借り入れが増えた要因について「介護保険料の設定を低く抑えた自治体が多かった」(大阪府介護保険課)との見方があるほか、 民間の介護事業者が集中し、利用単価の高い施設が多いことも背景にある。
  堺市は訪問介護の3年間の実績が計画より47%増えた。「単価の高い介護療養型医療施設のベッド数が他都市に比べて多い」(堺市介護 保険課)ことが給付の急増につながった。堺は療養型施設が17カ所(ベッド数は計2183床)と大阪で最も多く、全国でも2番目。療養型の1人 当たりの月額給付費は43万円で特別養護老人ホームに比べ約10万円高い。
松原市は2カ所(計256床)ある療養型施設の給付の伸びが響き、4月に65歳以上の介護保険料の月額基準額を3876円から5100円に上 げた。
  介護保険は4月の制度改正で予防重視型に転換、近畿の自治体も介護認定を受けていない高齢者向けの介護予防を始めた。高齢者が 運動機能向上のためのトレーニングなどに取り組むことで給付の伸びを抑えられるとみている。
給付の適正化に向けた対策も始まった。堺市は4月に給付適正化チームを強化、介護保険課に事業所指導室を設けた。無資格ヘルパーなど 不正請求があれば返還を求める。京都府加茂町も適正化につながるよう町の保健師OBが事業所のケアプランを審査する体制を整えた。市町村などは3年ごとの介護保険料改定時に、今後のサービス利用の見通しをもとに保険料を決める。高額な療養型施設などの利用が見 通しを上回って増え、赤字になりそうな場合は年度ごとに府県の財政安定化基金から借り入れ、次の保険料改定時に返還する。赤字が続 くと保険料に跳ね返り、利用者負担の増加につながる。』
2006.8.25 ☆認知症テーマに介護サミット 
  25日昼、NHKの報道では『高齢者の介護に携わる全国の人たちが集まって「介護サミット」が24日から北海道の本別町で始まり、「認知症」をテーマに各地域の現状や課題が報告された。
  「介護サミット」は、高齢化が進む中、地域を越えて連携しながら介護を充実させようと、毎年、開かれているもので、ことしは全国で170万人に 上るとされる、認知症の患者に対する介護がテーマ。はじめに、東京にある慶成会老年学研究所の斉藤正彦研究員が  基調講演をし、「記 憶や判断力が低下する認知症は、年をとると誰でもなるリスクがあるが、適切な介護を受けることでしっかりとした生活を送ることは可能だ」と 説明した。このあと、パネルディスカッションで各地の取り組みが報告され、条例を作って認知症の支援を進めている本別町の担当者は、患者 と家族の孤立を避けるため、行政や介護サービスの事業者、それに住民が参加して、高齢者の世帯を巡回する「見守りネットワーク」を作ったこと を報告した。このネットワークによって、認知症の患者を早期に発見するとともに、家族をサポートすることにもつながり、在宅で生活する認知 症患者が増えているという。』
2006.8.24 ☆介護事業者情報のネット公表始まる 
  24日、東京新聞は『国は、介護サービスに関する情報の公表を、本年度からサービス提供事業所に義務づけた。一部の県では、インターネットを使った情報の公表が始まっている。使い勝手などを検証してみた。』
 『制度によれば、各都道府県に設けられた「情報公表センター」が、事業所から毎年情報を集め、インターネットで公表する。どんな資格を持った職員が何人いるか、サービスの提供時間は何時から何時か、利用マニュアルはあるか、月額利用料はいくらか-といった項目を公表する。公表が義務づけられる事業所は、最初は、訪問介護、福祉用具貸与、居宅介護支援など九種。来年度以降、新たに訪問リハビリなどが対象になる。
  これまで利用者や家族は、サービス内容を比較できるだけの情報を得にくく「知っている施設だから」「ケアマネジャーに勧められたから」といった理由で、選びがちだった。インターネットで事業所を比較し、よりよいものを選ぶようになれば純粋なサービスの競争に変わり、サービス向上につながる、というのが同制度の狙いだ。
  「判断材料があれば、別の事業所を選んでいたと思う」と話すのは、四十代女性・加藤さん(仮名)。昨年、しゅうとめのケアプランを近くの事業所に依頼した。単に「近いから」という理由だった。
  ケアプランをもとに週一回の訪問看護などが始まったが、加藤さんにはサービス内容がしゅうとめの状態と合っていないように思えた。約1年後、加藤さんが事業所の担当者に確かめてみると、ケアマネジャーは利用者宅を一度も訪問していないことが分かり憤然とした。だから、今回の制度には期待している。
  全国に先駆け6月に開設した愛媛県の情報公表のホームページを、加藤さんに見てもらった。
 サービス内容と所在地の両方から事業所を検索でき「常にチェックできるようにすることは、いいこと」と評価する一方、「私たちより年配の人がインターネットを使いこなせるだろうか」と疑問も。内容についても「介護について何も知らない人が、この情報から判断するのは難しい」と感じた。
  情報は「マニュアルがあるかないか」などの形式的な事実だけで、マニュアルに基づくサービスの満足度や、職員の人柄までは分からない。サービスの良しあしを判断するには、豊富な知識と経験が求められそうだ。
 情報の更新は年1回で、公表されている情報が現状と異なる可能性も。「結局、直接聞いてみなければ本当のところは分からない」となっては、何のための制度か分からなくなる。公表の方法はインターネットだけでは不十分と考える県が多く、紙に印刷した情報を役所に置くことを依頼しているところもある。
  服部万里子・城西国際大教授は「新制度は利用者のためにならない」と話す。一サービスにつき年間五万円前後かかる調査・公表の費用は原則、規模の大小を問わず事業者の負担。小規模な事業所ほど、負担が重くなる。小さな事業者が撤退を迫られ、サービスの選択肢が減少すれば、結果的に、利用者にはマイナス-そんな可能性を服部教授は考えている。
  三重県四日市市で通所介護など五種類のサービスを提供する中部介護支援センターが公表に伴う手数料を計算すると、年間約23万円となった。もともと経営は採算ラインぎりぎり。斎藤則子所長は「サービス向上のためなら、研修にもっとお金をかけた方がいいのでは」と疑問を呈する。
  厚生労働省は「公表にかかる経費は、4月に改定された介護報酬に盛り込まれており、手数料は事業者の負担にならない」と説明する。ただ、介護報酬も介護保険料など被保険者の負担で成り立っていることを、心に留めておきたい。』
2006.8.24 ☆認知症患者の4割 援助受ける 上京・「家族の会」が収支を検証 
  24日京都新聞では[『認知症の人と介護する家族をつなぐ唯一の全国組織「認知症の人と家族の会」(京都市上京区)が、家族の立場から介護保険を検証した「追跡・介護保険の6年間」をまとめた。認知症の人の収支を聞き取り調査した結果、預貯金を含めて本人の収入だけで生活している人は58%にとどまり、残る42%が家族や親類から経済的援助を受けて暮らしている実態が明らかになった。
  同会は、介護保険がスタートした2000年4月以降、認知症の本人や家族、介護職員らを対象に、1年目の同年10月、要介護認定が変更された後の03年10月、食費・居住費の利用者負担が始まった05年10月と、3度にわたって実態調査を行った。
  特に3度目の調査では、認知症患者156人の介護者から、患者本人の収入と支出を詳細に聞き取り調査した。娯楽費や慶弔費が1カ月間でゼロ円だった人が6割以上いる一方、在宅生活者で9割近い人が何らかの医療費を支出しており、平均月額は1万円を超えた。4割以上が、収入や預貯金の取り崩しだけで生活費や介護費をまかなえず、家族から月平均約6万円の援助を受けていた。
  また、同会から厚生労働省に出した要望書や広報資料も掲載し、6年間の制度や課題の変化が読み取れるよう工夫した。同会の高見国生代表理事(62)は「要介護認定、サービスの量や質は少しずつ変わり、改善されている」と評価しながらも、「(現在は1割負担の)介護サービスの利用料を収入に応じて変える体制を整えるなど、今後も継続的に修正を求めていく」と話している。』
2006.8.23 ☆堺の介護報酬詐取、不正請求は常習的に 
  23日、読売新聞では次のように報じている。
  『堺市の訪問介護サービス会社「サトーコーポレーション」(破産)の元社長・佐藤秀次容疑者(77)(詐欺容疑で逮捕)による介護報酬詐取事件で、佐藤容疑者が、介護保険制度が始まった2000年4月から常習的に不正請求を繰り返していたことが、大阪府警捜査2課の調べでわかった。介護報酬の支給審査ではヘルパーの身分や身元の確認は必要がなく、府警は、チェック体制の甘さを突いたとみて追及する。
  調べに対し、佐藤容疑者は「資格者がサービスをしなければ、介護報酬を請求できないのは知っていたが、利用者が増えて忙しく、無資格者を派遣した」と供述している。
  府によると、介護事業者は毎月、「府国民健康保険団体連合会」に介護報酬を申請する。しかし、申請書類にはヘルパーの名前などを記載する必要はなく、資格者かどうかをチェックする仕組みはないという
  府警は、佐藤容疑者がこうした審査体制の盲点を突き、制度開始から03年8月まで約40回にわたって請求を繰り返し、介護報酬約8800万円を不正に得たとみて追及する。』
2006.8.23 ☆チェック体制を厳しく 介護不正で逮捕 中国新聞社説
  23日、中国新聞は社説で『高齢者の自立を促し、世話をする家族の負担を社会的に軽減する介護保険制度がスタートして6年余。せっかくの仕組みを裏切るような行為が後を絶たない。』と論じた。
  『無資格のホームヘルパーを資格があるかのように偽って派遣し、介護保険の報酬約1,000万円をだまし取ったとして大阪府堺市の事業会社「サトーコーポレーション」(破産)の元社長(77)が、詐欺の疑いで大阪府警に逮捕された。
  同様な手口による同社の不正受給は、介護保険制度が始まった2000年からの約3年半で1億円近くとされる。04年には大阪府から居宅事業者指定を取り消されており、極めて悪質なケースだ。こうした犯行が相次ぐようでは、制度への信頼も危うくなる。司直の手で徹底的に追及してほしい。
  介護報酬をめぐっては、全国の市町村などが不正あるいは不適切として業者に返還を求めた金額だけで、05年度は約43億円。介護の時間・回数の水増しや架空請求などが目立ち、指定取り消しも95カ所に及んだ。広島市でも、ヘルパー派遣を装って不正受給を受けた業者が、詐欺の疑いで5月に逮捕されたばかりだ。不正をどうすれば防げるか、一層のチェック体制の強化も欠かせない。
「サトー…」は、訪問介護事業所を運営。堺市などの計1,350人余りに無資格のヘルパーを派遣していたとされる。04年に府が告発したが、繰り返されてきた不正請求を、なぜそれまで見抜けなかったのだろうか。
  高齢者が、民間業者の提供するヘルパー派遣などのサービスを利用し、生活を維持するのが介護保険の基本的な仕組み。業者には請求が適切か、自主点検の義務がある。自治体もケアプランなどを点検し指導、悪質なケースは立ち入り調査をする。こうした法令順守や監視の徹底が、有効に機能していなかったのではないか。
  今年四月からは、膨らむ介護給付費を抑制するため、要支援、要介護などのサービスを一部縮小する改定も実施された。全国平均で24%もアップする65歳以上の保険料が、不正受給に流れるようなことがあっては、たまらない。
改定では、悪質なケースは指定取り消しだけでなく、事業者指定をその後5年間受けられないなどの規定も新設された。不正に手を染める業者は淘汰(とうた)されることを肝に銘じるべきだし、利用者にも不審な点があれば情報提供する姿勢を望みたい。』
  2006.8.22 ☆孤立死防止へ総合対策、異変察知のシステムなど整備 
  22日、読売新聞は『厚生労働省は22日、一人暮らしの高齢者などが地域から孤立した状態で亡くなるのを防ぐ、「孤立死ゼロ・プロジェクト」を来年度に実施する方針を固めた。
  単身の高齢者世帯は今後増加が予想されることから、地域社会の再生を柱にした総合的な対策に本腰を入れる。
  国が、こうした防止策に本格的に乗り出すのは初めてで、2007年度予算の概算要求に1億7000万円を盛り込む。
  孤立死は、地域の支えを失い死亡することで、単身者が誰にもみとられることなく亡くなる孤独死や、高齢者世帯の夫婦が共に自宅で死亡するケースが大半。同プロジェクトは、「地域社会が希薄」とされているニュータウンといった都市部を中心に、高齢者や一人暮らしの中高年が地域で孤立しないための取り組みを推進するのが狙い。
  具体的には、全国のモデル自治体で、<1>地域社会の再生<2>急病などに対応するための緊急通報装置や、電気・ガスの使用を確認して異変を察知するシステムなどハード面の整備<3>介護サービスとの連携による安否確認――などの事業を実施したい考えだ。
ハードとソフトを複合的に組み合わせた対策の有効性などを検証、今後の取り組みに生かす。
  東京都の都営住宅では、誰にもみとられずに死後に発見されるケースが昨年度、前年度比約5%増の327件に上り、都市部を中心に孤独死が増えているほか、夫婦が遺体で見つかる事例も目立っている。このため、孤独死の防止だけでなく、「老老介護」などで地域や行政の援助を十分に受けられないケースなどにも対応する。
  昨年実施された国勢調査の抽出速報によると、全国の一人暮らしの高齢者(65歳以上)は、高齢者全体の15・1%を占める405万人。5年前の調査と比べて102万人も増加しており、国立社会保障・人口問題研究所は2025年には680万人に達すると推計している。』
2006.8.22 ☆介護報酬:無資格ヘルパー派遣で不正請求、元社長を逮捕 
22日午後、毎日新聞などによると『介護が必要な高齢者などに無資格のヘルパーを派遣し、介護報酬を不正請求してだまし取ったとして、大阪府警捜査2課は22日、堺市の介護サービス会社「サトーコーポレーション」元社長、佐藤秀次容疑者(77)=堺市南区庭代台2丁=を詐欺容疑で逮捕した。佐藤容疑者は介護保険制度が始まった00年度から介護タクシー事業やヘルパーの派遣をしていたが、当初から無資格のヘルパーを派遣していたとみられる。
調べでは、佐藤容疑者は03年3月、要介護者三百数十人に対して無資格ヘルパー約30人を派遣し、有資格者による介護サービスをしたように装い大阪府国民健康保険団体連合会に同月分約1000万円の介護報酬を請求し、同年5月に詐取した疑い。
内部告発で無資格ヘルパー派遣が発覚し、04年3月、大阪府は介護保険法に基づいて介護サービス会社としての事業者指定を取り消した。さらに00~03年度までの不正請求金など約1億3800万円を返還するよう求め、府警に詐欺容疑で告発していた。
佐藤容疑者は84年から高齢者への家事支援や送迎など有償ボランティアを始めた。92年には介護タクシーサービスも始め、堺市を中心に事業展開。府などの事情聴取に「今までのボランティアとの関係を断ち切れず、無資格のまま派遣した」と話していた。サトーコーポレーションは03年、破産申し立てをしている。
2006.8.22 ☆認知症の一種「ピック病」は40〜50歳代にピーク 
22日、日経ビジネスオンラインでは『 認知症の一種、「ピック病」が最近注目されている。約4万人いると言われる若年性認知症の3割以上を占めるという専門家もいるほどで、特に働き盛りの40、50歳代に発病することが多く、しかも治療の手段がないのでやっかいな病気だ。
認知症は脳卒中の後遺症やアルツハイマー病によるものが多いが、ピック病はこれまでアルツハイマー病や統合失調症、性格異常などと誤診されることが多かったと言う。
しかし、アルツハイマー病は記憶力をつかさどる脳の海馬(かいば)やその周辺が冒されて起きるのに対して、ピック病は前頭葉と側頭葉が萎縮して発病する。最近CTやPETなど脳の内部を見られる医療機器が発達したこともあって、よく見つかるようになった。
前頭葉と側頭葉は、感情や欲求をコントロールしている部分で、ここがやられると、ふだんおとなしい人でも起こりっぽくなったり暴力をふるい、同じことを繰り返す、約束を平気で破る、不潔になる、過食する、他人の家に勝手に上がる、などの異常行動が現れる。
職場でトラブルを起こしたり、万引きと間違えられたりすることもある。やがては記憶障害や言語障害に陥り、痴呆状態になる。
今のところ、原因は不明で治療手段も確立されていないが、「早く気づけば、脳血流を活発にする栄養補給や適切なケアをすれば、悪化を遅らせることができる」という専門医もいる。40歳以上であれば、介護保険の対象にもなっている。 』

■たった一人ですが、3年くらいお付き合いさせていただいた(仕事上)患者さんと家族がいます。いつか、その時の話ができればと思います(ヘルパー養成講座ではお話させて頂いておりました)
2006.8.22 全独居老人に通報装置 黒部市が死後1カ月で発見受け  
黒部市は21日、市内に住む独り暮らしの高齢者(65歳以上)全員に緊急通報装置を配布する方針を固めた。
現行では希望者だけに配布しているが、10日に死後約1カ月が経過した独り暮らしの女性(76)の遺体が同市中新の市営住宅で見つかったことを受け、在宅福祉制度の改善を図ることにした。
緊急通報装置はペンダント式と固定式のものがセットになっており、緊急時にボタンを押すと見守り員や消防署に異常を知らせる。同市内には独り暮らしの高齢者が301人おり、今後、予算化を図る。』
2006.8.21 ☆足こぎ車いすリニューアル 東北大が開発
  21日、河北新報では『東北大大学院医学系研究科の半田康延教授(運動機能再建学)のグループが、新型の足こぎ車いすを開発した。従来 の製品に比べて操作性が向上し、低価格化も実現。病気で半身不随になった人やアキレスけん断裂などの患者には、リハビリ効果も期待できる という。東北大発のベンチャー企業が10月をめどに販売を始める。』などと報じた。
  通常の手こぎ車いすには下肢の筋力低下を招くという問題があり、グループは2002年に足こぎタイプの1号機を製作。新型機は、レバー式だった 方向転換の仕組みを利用者が操作しやすい円形ハンドルに改良した。
  中国で製造することで生産コストを抑え、価格は1台17万8500円と従来の5分の1程度。部品の工夫を重ね、重量の軽減も図った。一般的な 走行速度は時速3キロ。介護施設で試験したところ、試乗者は手こぎタイプに比べて平均6倍の距離を移動した。
試験では脳卒中の後遺症で半身不随になった患者が車いすをこぐ際、動く足に連動するような形で、まひした足も動かすことを発見。グルー プは筋肉が動く時に発する電気を計測し、足の活動を証明した。
  半田教授は「脊髄(せきずい)の中枢神経が反射的に、まひした足を動かしているようだ」と分析。「行動範囲が広がることで、自立心や積極 性の向上が見られた」と心理面の効果も強調している。
足こぎ車いすは、エフ・イー・エス(仙台市)が販売、レンタル(月額1万7000円)も事業化する予定。製品検査を受けて介護保険の適用が認められる と、1割負担で利用できるという。連絡先は同社022(221)7841。』
2006.8.20 ☆悪質商法阻止へ一手 高齢者守るメルマガ 本人、家族に内閣府配信へ
  20日、北海道新聞では『内閣府は今月下旬から、高齢者を狙った悪質商法に関する最新情報を高齢者本人やその家族らに直接提供することで被害を防ぐため、電子メールを活用したメールマガジン「見守り新鮮情報」を発行する。
高齢者を中心とした悪質住宅リフォームなどの被害は依然として深刻で、被害防止に必要な情報が高齢者や、高齢者を見守る家族らに十分行き渡っているとはいえない状況を踏まえた。
  「見守り-」は、各都道府県の消費生活センターで新たに苦情・相談が目立ち始めた悪質商法の手口などを紹介。携帯メール版も用意し、事前に登録した高齢者やその家族、高齢者福祉団体、地方自治体などに月2回程度発行する。重大被害が懸念される場合の発行は内閣府の情報把握から5日以内とする方針。
  悪質商法については独立行政法人国民生活センターが毎月、各地の消費生活センターに寄せられた相談などを集計、分析しているが、相談担当者がつかんだ情報を迅速に集約し、「警報」として全国に発信するシステムはこれまでなかった。
無料で、読者登録は内閣府のホームページ(http://www.cao.go.jp/)からできる。た だ、20日は点検のため、午後10時までアクセスできないという。 』

■いいことですね。独居の高齢者を悪徳商法から守る。さすがに厚労省です。リフォーム詐欺など横行していますから。ぜひ、独居高齢者にPRして、メルマガを読んでもらいましょう。ただしその前に、独居高齢者に「メルマガ」の説明、PCの操作説明、PCの無料配布、インターネット接続無料設定などをしてあげてください。それをしないと、だめですよ。悪徳商法に引っかかる高齢者の多くは独居や初期認知症の高齢者の方々です。一人ひとり、叮嚀に説明してあげるくれるよう、市区町村にご指導お願いします。こんなすばらしい、詐欺(詐欺まがい)の予防措置をお考えの国は、なんてすばらしい! あまりに感動して開いた口が、閉じられなくなりました。
2006.8.20 ☆運動で脳機能アップ? 福大が研究 認知症改善に生かせ 高齢者ボランティア募集
  20日、西日本新聞では『運動でお年寄りの脳の機能が高まるか―。福岡大スポーツ科学部の田中宏暁教授(運動生理学)らが、65歳以上の市民ボランティアを募ってこんな研究を9月から始める。介護保険ではお年寄りの転倒や骨折を防ぎ、寝たきりを回避する筋力トレーニングが取り入れられているが、田中教授は「身体機能だけでなく、脳の活動向上につながる運動プログラムの開発につなげたい。将来的には認知症の症状改善に役立つプログラムを目指したい」と話している。
  田中教授によると、お年寄りが軽い運動を数カ月続けると、体力が若者並みに向上することもあるなど、適度な運動が寝たきり防止や生活習慣病の予防につながることがこれまでの研究で分かっている。
  一方、田中教授が長年取り組む、独自の踏み台昇降運動を続けた福岡市内のお年寄り約20人の脳機能の変化を調べたところ、記憶力が向上するとのデータが得られた。このため、田中教授らは筋力トレーニングも含めてどのような運動で、記憶力や判断力といった脳の認知機能がどの程度向上するかを探ることにした。
  研究は3年計画で、本年度は65歳以上で介護の必要のないお年寄り30人を募集。毎週3日間、午前7時から約1時間半、福岡市城南区七隈の同大で指導を受けながら運動に取り組む。期間は3―6カ月の予定。研究の開始前と終了後には、陽電子放射断層撮影(PET)による診断も受けて脳の機能などを調べる。
  ボランティアの受け付けは先着順。問い合わせは同大運動生理学研究室=092(871)6631内線6767(平日のみ)。』
2006.8.19 ☆有料ホームで職員が暴行、「被害者」は退所
  19日、鹿児島テレビの報道では『鹿児島市の介護付き有料老人ホームで女性職員が入所していた男性に対し顔を叩く暴行をしていたことが わかった。
  鹿児島市介護保険課によると今年7月鹿児島市の老人ホームで女性職員が70歳代の男性入所者に対し顔を1回平手打ちした。
  職員は男性の入浴を介助している途中で、男性が抵抗してさらに唾を吐きかけたため暴行に及んだという。
  男性は脳障害のため感情の制御ができないことがあったということで先月一杯でこの老人ホームを退所したという。
  鹿児島市介護保険課は「入所者に手を上げる行為は許されない。職員研修など再発防止を注意深く見守りたい」としている。』

■この種の事件は、「介護保険ページ」で扱います。が、何でこれがNEWS? 情報操作? 内部告発? うーーん。
2006.8.17 ☆関西電力、安否確認システムの開発に着手
  17日、「フジサンケイ・ビジネスアイ」では『少子高齢化で一人暮らしの高齢者が増加するのにともない、さまざまな安否確認システムが開発される中、関西電力が電力使用量の変化から“異常”を検知するシステムの開発に着手した。家庭に設置してある分電盤で刻々と変化する電力使用量を測定し、長時間変化がないと“異常”と判断する仕組み。身近な電力消費を利用した低コストのシステムを目指す。
  分電盤にはブレーカーを通して、家庭内の電化製品が接続されている。電化製品の使用状況に応じて電力使用量は変化するが、モニターする際に問題なのが、冷蔵庫やテレビの待機電力など、常に使用しているベース電力があることだ。
ベース電力は家庭によって異なり、また、ベース電力そのものが機器の作動によって変動するため、単に使用量の変化を測定するだけでは、異常を検知することは困難。
  そこで同社は、このベース電力をカットする測定方法を開発した。電力使用量を1分ごとに測定し、直前の1分間と比較するもので、これにより、ベース電力を相殺し、純粋な変動分だけを把握できる。
この変動分の推移をモニターすることで、長時間変動がないと異常と判断する仕組みだ。
電力使用量をモニターするセンサー機器を設置する際に電力の使用状況にあわせて、家庭ごとに調整をする必要があるが、この方法によりその必要がなくなり、機器のコストを下げることができる。
  グループ会社の電力量計メーカー、エネゲート(大阪市北区)が製造している家庭用電気料金表示器「省エネナビ」にセンサー機器を追加する形で製品化を検討しており、今後、実際に設置して、実証試験を行うとともに、測定精度の向上などに取り組む。
異常と判断すれば、あとは他の安否確認システムと同じように、セキュリティーシステムや携帯電話などの手段により、地域の民生委員や家族などに通報する。』
2006.8.15 ☆ケアハウスなど来月から紹介 長野県が高齢者向けにHPで
  15日、信濃毎日新聞では次のように報じた。
  『県は9月から、住居の住み替えを検討している高齢者向けに、自宅でも施設でもない「第3の住まい」の情報を県のホームページで紹介する。増加する高齢世帯や老後を県内で過ごす高齢者の選択肢を広げる目的で、25日まで住居の情報掲載を希望する事業者を募っている。
  情報提供するのは(1)自立して生活できるように構造や設備面を工夫した「軽費老人ホームA型」(2)介護サービスを設置者が提供する「ケアハウス」(3)食事や日常生活に必要な支援を提供する「有料老人ホーム」(4)生活支援が必要な高齢者が住む市町村営の「生活支援ハウス」―など。
  ホームページには外観写真、間取り、位置図、交通の便や病院との協力態勢などのほか、施設の概要・構造、入居一時金、月額利用料、介護サービス提供の有無なども掲載し、比較検討できるようにする。事業者の説明を確認するため、県は現地調査も行う方針。インターネットを利用しない高齢者向けに、パンフレットでの情報提供や電話相談を予定している。
  県が2004年11月に実施した調査によると、「高齢者が希望する施設や住まいの形態」で、最も多かったのが「大規模で常時介護に対応する施設」(29・1%)だった。次いで「小規模で家庭的雰囲気があり、常時介護の下で生活する施設」(20・3%)、「必要に応じて介護を受けながら生活する施設」(16・1%)の順だった。

■高齢者のネット人口がどれだけいますかね? 無論、ないよりあったほうがいいですが、こんなことに金をかけられてもねえ・・・。今の団塊の世代が65歳以上になれば、ずいぶんと事情は変わるでしょうが。それまで持ちますか?
2006.8.15 ☆ベッド幅 広げるだけで「筋トレ」
  15日、読売新聞連載企画「介護のこころ 第20回」では、三好春樹=「生活とリハビリ研究所」代表の署名記事を掲載している。
  『筋トレ、つまり筋力トレーニングをやって老人を社会に適応させようというのは、話が逆ではないか。まず必要なのは社会の側を、老人が適応できるようにすることだ。社会を変えるなんて大げさなことではない。例えば病院や施設、介護保険でレンタルされているベッドをちょっとだけ幅の広いものに変えればいい。
  老人が寝たきりになる最大の原因はベッドにある。まず、高すぎるベッド。足をおろせないために大量の寝たきりを作り出した。高さ調節のできる電動ベッドが普及したこともあって、高さの問題は解消されつつある。しかし、ベッドとその上に乗っているマットの幅は狭いままだ。
  年をとって筋力が低下すると、腹筋を使って起き上がるのは難しくなる。でも、<1>まず十分横向きになって<2>下になった腕のひじから下で上体を支える片ひじ立ちの姿勢になり、<3>ひじを伸ばしながら上体を起こして座る、というやり方なら、100歳を超えても起き上がり動作は可能だ。しかもこの動作だと、脳卒中で片マヒになった時でもできるのだ。
  ところがベッド幅が狭いと、危なくて十分横を向けないし、腕を開くスペースがないため、片ひじ立ちにすらなれず、「寝たきり」と判定されてしまうのだ。立って歩ける人でさえ。
  いくら高齢でも片マヒでも、起き上がれないはずはない。ただ、私たち介護関係者すら「老いた体」を知らないため、老人に、若い人にしかできない動作を要求し、そのために筋トレしろというのだ。せめてふつうのシングル幅のベッドにするだけでいいのに。』

■生活とリハビリ研究所=1985年、老人介護現場を体験して、PTとなった三好春樹氏が広島に事務所を設立。同時に東京・大阪・広島の3ヶ所で「生活リハビリ講座」を開催。 URL http://www.mdn.ne.jp/~rihaken/

■僕はPTでも医師でもない。でも、そんなものなのですか? じゃあ、通所での「筋トレ」・ギャッジベッドレンタル制限ってなんですか? 素直にお伺いしたい。
2006.8.10 ☆車いす操作、念じるだけ・電通大試作、脳波で自動操縦
  10日夜、日経新聞WEB版では『電気通信大学の田中一男教授の研究チームは、「右」「左」と頭の中で考えるだけで、電動車いすを自動操縦できるシステムを試作した。利用者の脳波を頭にかぶった帽子型センサーで読み取って制御する仕組み。実験では、約8割の精度で思い通りの方向に動いたという。
  体が思うように動かない障害者でも、車いすやテレビなどを操れる装置の実現に道を開く。コンピューターゲームなどアミューズメント分野への応用も期待できそうだ』との記事を掲載した。
■これが実用化されれば凄いことだが・・・・
2006.8.10 ☆県内「宅老所」届け出104件 沖縄 介護
  10日沖縄タイムスは『今年4月の老人福祉法改正以降、県に「有料老人ホーム」として届け出た9人以下のケア付き高齢者共同住宅、いわゆる「 宅老所」の数が104件に上っていることが10日、分かった。県内の宅老所の概数が確認できたのは初めて。だが有料老人ホームの施設整備 基準は小規模の宅老所には厳しく、関係者からは「届け出内容と実態がそぐわなかったり、届け出ない施設もあるのではないか」と懸念す る声も上がっている。』などと報じた。
  『県高齢者福祉介護課は昨年7月、各市町村に高齢者共同住宅の調査を依頼。今年7月25日現在で、新規の有料老人ホーム設置に関する 2件と、従来の宅老所から104件の届け出があった。
  宅老所は全国的に一時宿泊での利用が多く、九州でも「居宅を前提とした老人ホームとしての届け出はゼロ」とする県がほとんど。県内では、 宅老所が特別養護老人ホームなどに入れない高齢者の受け皿となっている現状が浮き彫りとなった。
  同課は、届け出は今後も増えるだろうとし「市町村と連携しながら、届け出資料の審査や調査指導を行う」とする。
だが有料老人ホームの設置指針は「一般居室は個室で、入居者人当たり床面積は13平方メートル(8畳)以上」「介護居室のある区域の廊下 は、車いすなどで安全・円滑な移動が可能であること」など、小規模の宅老所には厳しい。指針に沿うには、新たな施設整備が必要な事業所がほとんど。
  県宅老所連絡会の仲間勝弘事務局長は「まずは義務を果たそうと、所属する34事業所は現状のまま届けた」と話し、「今後、改善点は 直していきたいが、整備できずつぶれる事業所が出てくれば、入所者の行き場がなくなる」と懸念する。
  虚偽の届け出などには罰則もあるが、浦添市で高齢者共同住宅「ぶどうの木」を経営するケア&サービスの名嘉淳さんは「届け出ても、県の チェックがないと意味がない。届け出ずに運営する事業所も出てくるだろう」と指摘する。
  これまで実態把握が困難だった宅老所の透明性を確保するための制度改正。名嘉さんは劣悪な事業所は淘汰されるべきだ、とした上で「 基準を緩和した県独自の指針を設けるなど、県の実情に合った実効性ある対応が必要」と訴えた。』
2006.8.10 ☆地域包括支援センター 道内設置率まだ66% 全国より低く
  10日北海道新聞では『4月に始まった介護予防の拠点となる「地域包括支援センター」を設けた道内の市町村が全体の66・1%と、全国の設 置率より、21・7ポイントも低いことが9日までに、道の調査でわかった。道内は面積が広い市町村が多く、同センターの運営に多くの要員が必要が、人材確保がままならないことなどが原因のようだ。』などと報じた。
  『同センターは手助けがあれば、家事など自立した生活のできる要支援1・2の認定を受けた人にケアプランを作成するほか、要支援・要介護になる可能性の高い人に筋力トレーニングや栄養指導など、心身状態の改善を図る介護予防を行う。
道によると、同センターが設置されているのは道内180市町村中、119市町村。管内別では、石狩、宗谷、根室は100%だったが、日高は0%、後 志は10%と、地域のばらつきが大きい。
  同センターには保健師や社会福祉士、主任ケアマネジャーの配置が必要。厚生労働省は人口20,000-30,000万人ごとに1カ所を目安とするが、日高管内のある町は「合併で面積が広がり、2カ所に設けることを検討しているが、専門職の確保が難しく、設置が間に合わなかった」と話す。 準備が整わない場合は2007年度末まで設置が猶予されるが、地域によっては、介護予防を受けられない状況が当分続きそうだ。 』
2006.8.08 ☆社会福祉士の受験資格厳しく 需要急増、質向上目指す
  8日共同通信は『厚生労働省は7日、介護が必要な高齢者や障害者らの相談に乗る社会福祉士の国家試験について受験資格を厳しくし、専門学校で実施する介護施設などでの実習時間を現在の1・7倍程度とするなど大幅な制度改正を検討していることを明らかにした。
高齢化の進展や2000年の介護保険制度の導入で、社会福祉士は10年前に比べ登録者が11倍に増えるなど需要が急増。今年4月の新介護予防サービスの導入や障害者自立支援法の施行で、社会福祉士の役割が増していることから、質向上のため実践的な学習を増やすことにした。
  また、高齢者を狙った住宅リフォーム詐欺などが相次ぎ、成年後見制度による後見人に社会福祉士を選任するケースが増えることも予想され、きめ細かい対応ができる専門家の必要性が高まっている。将来的には社会福祉士と弁護士が連携して、後見案件を扱う事例が増加するとの見方もある。』などとしている。
2006.8.04 ☆将来の介護は誰が頼り? 女性は施設、男性は配偶者田辺市民の意識
  5日付け紀伊民報では『介護をしてもらいたいのは、女性は「病院や老人ホームなどの施設で」、男性は「家庭で配偶者に」―。田辺市が行っ た市民の意識調査で男女によって老後の将来像に大きな差が出た。
市は、本年度中に策定する「男女共同参画プラン」の参考にしようと、昨年12月に20歳以上の市民、男女各1200人を対象に郵送でアンケートした(有効回収率35・7%)。男女の平等や役割分担、就労、子育て、介護、社会活動など10分野で意識を聞いた。
  介護について、寝たきりや長期の病気になった時、誰に身の回りの世話をしてもらいたいかとの質問(複数回答)で、女性は「病院、老人 ホームなどの施設で」が42・7%と最も多かった。次いで「家庭で公共や民間のヘルパーに」が34・3%で「家庭で配偶者に」と答えたのは3番目で 31・7%だった。
男性は、「家庭で配偶者に」と望む声が63・6%で、女性のほぼ倍の回答率となった。次いで「病院、老人ホームなどの施設で」38・9%、「家庭で 公共や民間のヘルパーに」23・6%だった。
  合併前の1997年に旧田辺市が行った調査と比べても「病院、老人ホームなどの施設で」という意見は、男性で6・4ポイント、女性で3・9ポイント増 え、「家庭でヘルパーに」は、女性で19ポイント、男性で13・8ポイント増加した。
一方、「家庭で配偶者に」と答えた割合は、男性で1・7ポイント、女性で0・5ポイント減少しており、外部の介護サービスなどを利用しようとする傾向 が強まっているとみられる。
  市男女共同参画推進室が作成した意識調査の概要版では「女性は自宅にこだわらず、介護が必要になっても外部施の利用に積極的 だが、男性は介護について、配偶者を頼りにしていることが分かる」と分析している。
  「家事」にも意識差家庭生活の夫妻の役割分担についての質問で、食事の支度や日常の買い物、洗濯は「主に女性」と答えた割合が男で70%前後、女で85% 前後と高かった。ただ、「男は仕事、女は家庭」という固定的な考え方については、男女ともに「同感しない」「どちらかといえば同感しない」と いう否定的な見方が半数を超えた。
しかし、子育てに対する考え方で「男の子は家事ができるように育てるのがよい」と考える人は、女性が前回調査に比べ5・5ポイント増の 84・7%いるのに対し、男性は1ポイント減の65・3%で、20ポイントの開きが出た。
  市は「調査結果を基に男女が互いに尊重し、個性と能力が発揮できる社会の実現に向けて施策をまとめたい」としている』。
2006.8.04 ☆介護保険料の引き下げ求める 京都府 「とりくむ会」が不服審査請求
  3日夜京都新聞では、次のような記事を掲載した。『今春に京都府内の各市町村が値上げした介護保険料は高いなどとして、65歳以上の 高齢者でつくる市民団体「京都・介護保険不服審査請求にとりくむ会」のメンバー約100人が3日、京都市上京区の府庁を訪れ、府介護保険 審査会に保険料引き下げなどを求めて不服審査請求した。
同様の請求は3年前の改定時に続いて2度目。府によると、今回の改定で府内の全市町村の介護保険料は平均で1人当たり月額4427円 と、前期より約900円引き上げられた。
同会の代表世話人は「介護サービスの充実や、より所得に応じた細かな料金設定などを求めたい」としている。』。
2006.8.03 ☆うっぷん募る「介護地獄」 元大阪府高槻市長 
  3日読売新聞は、元大阪・高槻市長の「手記」を掲載した。
  『妻(今年3月、82歳で死去)の在宅介護は1998年末、骨折がもとで入院していた病院を退院し、自宅に戻った時に始まりました。寝たきりで、認知症の症状も出ていました。ヘルパーの派遣はお願いしましたが、同居の長男夫婦、近くに住む長女との交代制で、介護をすることにしました。
  当時の僕はまだ現職の市長。夜、役所から帰ると、それまで世話をしてくれていた家族から様子を聞き、おむつを替え、体をふく。夜中と朝にもおむつを替え、朝食を食べさせるのに1時間以上かかり、ようやく出勤というころにおむつを汚されてイライラ――という日もありました。
  大好きなゴルフにも、友人たちとの飲み会にも出かけられなくなり、今振り返ると、「介護地獄」に陥っていたようです。口には出せませんでしたが、「こいつさえ、いてへんかったら」という気持ちになったことがあります。
妻をたたいたり、つねったりしたこともありました。食事が進まない妻に「もっと食べんか」と言って拒否されてほおをぶったり、おむつ交換の時、「こら」とおしりをたたいてしまったりしました。
  僕は軍隊経験があるので、「たたくと反射的に何かに気付くから、これでいい」と思い、悪いことをしている意識がありませんでした。
  しかし、知り合いの医師に「時々、たたいて気合をいれたってますねん」と話すと、「絶対にあかん」としかられました。妻は認知症という病気がある。たたかれると恐怖心を持つばかりだというのです。たたかれた後に少し食べることがある、と反論すると、「自分を守るために、怖い人のいうことを聞いてるだけ」と説明されました。
  確かに僕は、一生懸命世話しても思い通りにならないといううっぷんを、妻に向けていたのかもしれません。「ええ加減にせんかい」と声を荒らげ、涙ぐむ妻を見て自分も落ち込む。そんなことを繰り返すうち、自分を抑えられるようになりました。
  僕の介護が本格的にスタートしたのは1999年4月に市長を辞めた後。直後から、講演で各地に招かれましたが、最初のころは、自分が介護地獄に陥った経験は話せませんでした。
  自分が頑張らなければと思う反面、「この人が死んでくれたら」という思いが頭をよぎり「なんと恐ろしいことを」と自分を責める。介護地獄は、介護する人のだれもが多かれ少なかれ、陥ってるのと違いますか。(元大阪府高槻市長)』
2006.8.03 ☆高齢者の足に ボランティアで移送サービス 長野
  3日長野日報は『交通手段に悩む高齢者の「足」の確保を目的に、伊那市西春近地区社会福祉協議会は今月からボランティアでの移送サービスを始めた。市は軽自動車1台を貸し出し、燃料費を助成するなど、地域で支え合う先駆的な活動を支援していく。』などと報じた。
  同地区の運転免許のない一人暮らしの高齢者らを対象に、西春近支所に置いた軽自動車1台を使い、運転ボランティアが無償で通院の送りのみを行う。利用者21人、運転ボランティア27人が登録した。
  2日、同支所で事業に使う軽自動車の披露を兼ねた出発式が行われ、関係者約40人が出席。日本禁煙友愛会伊那支部が市に寄贈した車に運転ボランティアの代表がエンジンをかけて祝った。
  同市長は「全県下で注目している取り組み。前例となって全市に及んでいけたらうれしい」と激励した。
  協議会会長によると、初めての活動を確実に実施するため、利用条件を厳格にしたり、移送も片道のみなど利用しずらい面もあるといい、「軌道に乗ったら活動を見直し、よりいい形にしたい」と話している。
  運転転ボランティアの1人で主婦の49歳の女性は「お年寄りにとって『足』のないのは大変。急用のない限り参加し、お役に立てれば」。
  同社協は地区内の一人暮らしの高齢者などから、交通手段の悩みが多く聞かれることから、昨年度からアンケートを取るなど事業の実施に向けて検討していた。
  同市社協やNPO法人がタクシーより低額の料金で有償移送を行っているが、今年度から利用者が障害者や介護保険の要支援者以上に限られるなど、交通弱者の対策が課題となっている。
2006.8.03 ☆不正介護報酬初の減少・続報 返還請求45億円 
  3日読売新聞は『不正やミスによって介護報酬を請求した介護サービス提供事業所に対し、市町村が2005年度に返還を求めた額は45億200万円(罰金加算含む)で、初の減少となったことが2日、厚生労働省のまとめでわかった。』まどと報じている。
  不正取り締まり強化の影響と見られる一方、悪質な架空請求などで指定を取り消された事業所数は95か所と、前年度から14か所増え、同省では引き続き指導監督体制を強化する。
  不正やミスに関する返還請求額は、統計を取り始めた02年度の32億1000万円から、04年度には81億300万円にまで増えたが、05年度は大幅に減少した。不正やミスを行い、市町村から報酬の返還を求められた事業所数も、05年度は4113か所と前年度から84か所減り、こちらも微減ながら前年度比で初めて減少に転じた。
  減少の理由について、厚労省では、「コンピューターによる不正チェックシステムが04年度末から運用開始されたことなどが、早期発見や抑止につながったのではないか」(介護保険指導室)と見ている。
  一方、指定取り消しを受けた事業所数は増加している。訪問介護事業所では「サービス提供の架空、水増し請求」、居宅介護支援事業所では「無資格者によるケアプラン作成」「架空、不適切なケアプラン作成」が、取り消し理由として最多だった。』
2006.8.02 ☆介護報酬不正で45億円返還請 05年度調査 厚労省
  2日夜時事通信などによると『介護保険事業者による事務的ミスや不正請求で、2005年度中に地方自治体が返還を求めた額(確定分)は、加算分を含め約45億200万円に上ったことが2日、厚生労働省の調査で分かった。
返還を求められたのは4113事業所で請求額は約43億円。このうち、不正行為により64事業所は計約2億200万円の加算額が課せられた。サービス別の返還額(加算額含む)は、訪問介護事業所(約8億8000万円)、居宅介護支援事業所(約7億1000万円)、通所介護事業所(約5億9000万円)の順に多い。
  また、サービス時間、回数の水増し請求、無資格者によるケアプラン作成など悪質行為があった57事業者(95事業所)が指定取り消し処分を受けた。 』と報じた。
  共同通信は『厚労省は「金額は減っているが、件数はそれほど減っていないので、市町村に一層の適正化を促したい」としている。』とも伝えている。
2006.8.02 ☆介護予防サービス、市町村9割で導入 
  2日読売新聞によると『改正介護保険法で今年度から導入された介護予防サービスが、4月末までに9割の市町村でスタートしたことが、厚生 労働省の調査で明らかになった。』という。
  『最長2年間の実施猶予期間が設けられている中では、「順調な滑り出し」と同省では見ている。
調査は、介護予防サービス提供にあたって中核的な役割を担う地域包括支援センターの設置状況などについて、全国1690市町村(広域連合を 含む)に聞いた。センターを設置したのは、1483市町村。センター数は3436で、約3分の1が直営だった。』としている。
2006.8.02 ☆介護保険 利用の在日外国人を支援 受給わかりやすく 神戸市とNPO  
  2日毎日新聞神戸版では『神戸市は1日、介護保険のサービスを受ける在日外国人を通訳などで支援する「介護保険コミュニケーション・サポート事業」を始めた。NPO法人「神戸定住外国人支援センター」と協力して事業を運営する。介護保険の被保険者ながら制度が分からず、権利を行使できていない在日外国人に、語学にたけたサポーターを派遣する事業で、県内の市町では初めての取り組みという。』などと報じた。
  『神戸市には現在、在日韓国・朝鮮人が約23,000人、在日中国人が約12,500人など、合計で約44,200人の在日外国人が居住している。在日外国人で介護保険の受給資格(65歳以上)を持つ人は5616人いるが、認定を受けている人は1159人と少ない。在日韓国・朝鮮人では、戦前の日本の植民地支配に伴う混乱で義務教育を受ける機会を失ったまま高齢化し、制度を理解できず受給する権利を逸しているケースが多い。市はこうした在日外国人の介護保険受給権を向上させるため、独自に支援事業を展開してきた同センターと協力して事業を始める。
事業では、日本語の読み書きが困難な在日外国人にサポーターを派遣。介護保険サービスを受ける前の要介護認定調査やケアプラン作成作業の際に通訳などの手助けをする。同センターはサポーターのコーディネートを担当。既に韓国・朝鮮語を話すサポーター17人が登録している。
  同センターの理事長は「独居で高齢の在日韓国・朝鮮人などは、年金を受給することもできず、介護保険に頼らざるを得ない。少しでも多くの人に、サービスを受益する機会を提供したい」と話している。』
2006.7.31 ☆介護保険財政、市町村などの25%が借り入れで穴埋め
31日朝日新聞は『05年度までの3年間に、介護保険財政の赤字の穴埋めのため、都道府県の財政安定化基金から借り入れをした市町村や広域連合が全国で423あったことが厚生労働省のまとめでわかった。借り入れの総額は約392億円。介護保険制度がスタートした00年度から最初の3年間では735団体が約404億円借りていた。市町村合併で団体数が減っているため、単純比較はできないが、借り入れの総額はわずかに減少となった。
介護保険制度では、市町村や広域連合が今後のサービス利用の見通しに基づいて3年ごとに保険料を決める。利用が予想を上回って赤字になりそうだと、年度ごとに団体が財政安定化基金から借り入れ、次の保険料改定の時に返還している。
借り入れをした団体の割合は、05年度末までの3年間は全1681のうち25%。00~02年度は2863の団体のうち26%で、この割合もわずかに減少した。
同省は、保険料の値上げのほか、4月から導入した「介護予防」の仕組みで介護給付費の伸びは抑制できると見込んでおり、今後、借り入れをする団体はさらに減るのではないかとみている。
2006.7.31 ☆規制改革 外国人の社会福祉士や介護福祉士の受け入れを検討
 31日昼、NHKの報道では『政府の「規制改革・民間開放推進会議」は、「外国人」や「保育」、「放送・通信」など6つの分野で規制改革の中間答申を決定し、このうち「外国人」については、外国人の社会福祉士や介護福祉士の受け入れを検討することが盛り込まれた。』という。
 それによると『、「外国人」の分野では、現在は認められていない外国人の社会福祉士や介護福祉士の受け入れについて、高齢化の進展に伴って介護分野での労働力の需要の高まりが予想されることなどから、受け入れを検討し、今年度中に結論を得るべきだとしている。推進会議は、この中間答申をもとに、さらに議論を進め、今年12月に、最終答申をまとめることにしている」。
2006.7.29 ☆介護など外国人福祉士を容認…規制改革会議が答申案
  既報のとおり、29日読売新聞朝刊は『政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)の中間答申案の全容が28日、明らかになった。』とする記事を掲載した。
  それによると『一層の少子高齢化に備えるため、外国人労働者の受け入れ拡大を求め、新たな分野として、社会福祉士と介護福祉士を明記した。福祉士については、今後、需要が高まることが予想されるため、政府は外国人受け入れを前向きに検討する考えだ。
  規制改革会議は31日の会合で答申を決定し、小泉首相に提出する。
外国人労働者の受け入れは、出入国管理・難民認定法に定めた在留資格に基づき、「投資・経営」「教育」など27分野に限って認めている。答申案は「高齢化社会の進展に伴い、介護分野は労働力需要が高まると予想され、質の高い人的資源を確保すべきだ」とし、新たに外国人の社会福祉士と介護福祉士の受け入れを検討し、今年度中に結論を出すよう求めた  。単純労働者受け入れは従来通り、認めていない。
政府はフィリピンとの経済連携協定交渉で、条件付きで看護師と介護福祉士の受け入れで合意している。この分野は過重労働などで人手不足が深刻になっている。同会議はこうした動向を踏まえ、受け入れ枠拡大を提言した。日本の社会福祉士、介護福祉士の国家資格を取得することが前提となる。
  ただ、厚生労働省は「介護分野は国内労働力でまかなえる。身分が不安定な外国人の参入は問題がある」と慎重姿勢で、今後、政府内の調整が必要になる。』
2006.7.26 ☆「介護難民」を生む危険 療養型廃止・削減
  26日岩手日報社説では『小泉内閣の終えんが近づき、国民の関心はその改革の功罪よりも、後継者選びに移った。』などと記載した。
  『その改革の中で、先の国会の目玉であった医療制度改革関連法案が成立した。関連法の介護保険改革について、世論は「制度の理念 に立ち返れ」と訴える。医療改革についても、特に療養病床の減床や高齢者医療制度の改革は国内の実態を考慮していないとの声が上 がり、総じて悪評である。
  いずれも国民がもっとも改善を願っていたものであっただけに、新聞紙上にも▽病院ベッドの半分以上が消える▽医療・介護難民続出-と のショッキングな表現が並んでいる。その衝撃の大きさが分かる。
  療養病床の再編は、医療費適正化の考えから患者の負担を現在以上に引き上げられないための苦渋の決断であったと、厚労省幹部が 公式発言したことにより、医療、介護現場のみならず厚労省内部でも大きな混乱を招いた問題であったことが明らかとなった。昨年度末、審 議不十分のまま提出された際に医療各方面から十分な審議を求められながらも、拙速に可決した国会の責任は重い。
健康に貧富の差なし
  加えて、今後の医療制度の維持は、市町村が根幹となることが決定されているだけに、地方経済の不安定な「経済格差」の問題について 視点が欠けている改革であると指摘されてきた。
その市町村合併で起きる問題として憂慮されたのが、地域医療再編成の問題であった。その問題の部分として「医療費未払い額の増加」 を増田知事が会見で明らかにし、本県の医療界に暗い影をもたらした。所得格差がもたらす「健康の不平等」についてはヨーロッパで関心が 高く、既に膨大な実証研究が蓄積されている。
  世界保健機関(WHO)から「健康の社会的決定要因-確固たる事実」と題した報告書が出され、社会疫学と呼ばれる新しい学問の分野が生 まれている。その中で「健康や医療を受ける権利は人権であり、貧富の差なしに平等に保障されるべきである」と強調している。
  WHOの勧告にしたがって、欧州連合(EU)は既に動きだした。わが国は今後どのような道を選択するのか。病院をして、医療か介護かの岐路 に立たせ、方針を決めかねている間に、病院にも福祉施設にも入ることのできない医療難民、介護難民が出る懸念が強まってきた。
膨大な費用が課題に
  介護保険制度の改定の狙いは保険料の引き上げが第一であるが、さらに介護予防、地域密着型サービス、夜間対応型介護と続く。民間事業 者への調査指導権の強化を加えているが、改定は問題点として反論されてしかるべきものばかりである。しかも新制度のほとんどが数年先の実行とあれば、現料金はさらに大幅引き上げの伏線となっている可能性があり、現在より良くなるとは 考えにくい。
  一例を挙げれば「介護予防」とは、可能な限り要介護状態にならないように努め、仮になったとしてもそれ以上悪化させないように努力する ことであるという。具体的には、加齢に伴い難しくなるパワーリハビリ、ストレッチという運動機能の向上のためのマシンを設置した施設が規定されて いる。しかし、器材購入のための費用、維持費、発生しやすい事故への対応、治療保障など大きな問題が解決されていない。恐らく膨大な額であ ろう。むしろ、早期離床、精神面への影響などで効果がある電動ベッドを取り上げる愚だけは避けたい。
  これまで10年間の実績を踏まえた報告を国民に提示し、施設関係者、療養者の意見を聴取した国家的ビジョンを国民は待っている。』
2006.7.26 ☆新予防介護費は15億円 4月の国保連発表
  26日神戸新聞WEB版は『 国民健康保険中央会は25日、要介護度の軽い高齢者の自立を促す目的で4月から導入された新介護予防サービスにかかった介護費(自己負担分を含む)が同月は15億円だったと発表した。全体の介護費は5073億円で、全体に占める割合は0・3%だった。』などと報じた。
  『新介護予防サービスは、最も軽い要支援1と次に軽い要支援2の高齢者を対象に、筋力トレーニングなどで身体機能の向上、維持を図るために導入された。4月には約9万2000人が要支援1、2に認定されたが、このうち実際の利用者は約4万8000人にとどまり、1人当たりの介護費は3万円余だった。
  同中央会は「新サービスの施行直後で申請漏れがあったとも考えられ、今後は増える可能性もある」としている。』
2006.7.26 ☆親子や夫婦間の介護を 『行政などの救済が及ばないところで悲劇は起きる』
  26日西日本新聞はコラム「春秋」で『親子や夫婦間の介護をめぐる痛ましい事件が絶えない。介護疲れと生活苦に絶望した果ての殺人、心中が少なくない。行政などの救済が及ばないところで悲劇は起きる。』などとする記事を掲載した。
『▼ことし2月初め、京都伏見区の桂川河川敷で起きた「認知症の母殺害」がそうだった。54歳の男が86歳の母を、本人の承諾を得て絞殺した。自分も包丁で自殺を図ったが死にきれなかった。
▼工場で働いていた昨年夏に母の症状が悪化し、介護にかかりきりになって職を失っている。デイサービスも受けさせ、生活資金は細っていく。介護と両立できる仕事や生活保護を求めて行政の窓口を何度も訪ねたという。願いはかなわなかった。
▼「困ったことがあったら連絡を」と言ってくれた親族には相談していない。職人だった父(11年前に死亡)から「人に迷惑をかけるな」と言われて育った。公判では「人に何か頼むのはつらい」と述べている。
▼お金が尽き、最後の親孝行をと母を車いすに乗せて古里の京都市内を巡った。河川敷での会話―。「もう生きられへんねんで。ここで終わりや」「そうか、あかんか。いっしょやで。わしの子や」「すまんな、すまんな」。
▼先週、京都地裁は事情を酌量して執行猶予付きの判決を言い渡した。裁判官は「介護に絡む悲しい事件がなぜ続くのか、裁判所も考えている」と言い添えた。生活保護の制度に血を通わす行政努力は十分になされているのだろうか。』
2006.7.26 ☆サッカーJ1鹿島アントラーズ、介護予防事業に参入
  26日夕方、日経新聞は『サッカーJリーグ1部の鹿島アントラーズ・エフ・シー(茨城県鹿嶋市)は、来年4月から介護予防事業に参入する。地域の高齢者が介護を必要とせずに暮らせるように、選手やコーチがストレッチなどの運動や健康法を低価格で指導する。厚生労働省によるとサッカーチームの介護関連事業への参入は初めて。
  市町村が実施する介護予防の地域支援事業の一環として、鹿嶋市がアントラーズに業務を委託。ホームグラウンドであるカシマサッカースタジアムや自治体の公民館などで、ストレッチやウオーキング、体操を主とした「運動プログラム」と、健康法やダイエット、食事指導などの「教養プログラム」を提供する。近く発表する』とした。
■うーん、・・・何とも・・・・
2006.7.25 ☆介護予防に「期待」8割 高齢化率で回答に差も
  25日共同通信は『4月に始まった介護保険制度の新介護予防サービスについて、全国の市区町村長の8割近くが、その効果に期待していることが、5―6月に共同通信社が加盟新聞社と協力して行ったアンケートで分かった。給付費の抑制効果を、理由に挙げた回答が多かった。
  全国の市区町村長1843人のうち1837人が回答した。
  「期待する」と答えたのは全体の22%、「ある程度期待する」は55%。「あまり期待しない」は21%、「期待しない」は2%にとどまった。
  高齢化率が10%以上15%未満の市町村では「期待する」「ある程度期待する」が計84%だったが、高齢化率40%以上では65%に下がった。また、高齢化率が高い自治体ほど「期待しない」が多く、人口が少ないほど、高齢化率が高いほど予防効果への期待感が薄まる傾向が出た。』
2006.7.24 ☆虚偽実務経験証明で、ケアマネ登録抹消 東京
  東京都福祉保健局によると東京都知事は7月12日付で、平成11年度東京都介護支援専門員実務研修受講試験の受験に際し、不正手段で受験した介護支援専門員について、介護支援専門員実務研修受講試験の合格を取り消し、東京都介護支援専門員資格登録簿の登録を消除した。当事者は「施設において必置とされている相談援助業務に従事する者」のうち「介護老人保健施設において相談援助業務に従事している者」としての実務経験に基づき介護支援専門員実務研修受講試験を受験したが、実際には事務長として在職していたものであり、「施設において必置とされている相談援助業務に従事する者」とはみなせないため」 としている。
2006.7.24 ☆「介護は不要、でも一人は不安」を解消 新タイプの高齢者賃貸住宅 入間市
  24日埼玉新聞WEB版は『少子高齢化が進む中、「元気だけど、生活面でちょっと不安」というお年寄りを支えるサービスのついた高齢者向けの賃貸住宅が増えつつある。有料老人ホームのように職員がすべて世話をするのではなく、食事の提供や見守りをしながらも個人のプライバシーやライフスタイルを尊重する新しい高齢者の住まいの形だ。「介護はいらないけど、一人暮しが難しくなってきた」という高齢者の受け皿となる可能性もあり、注目が集まっている。』と伝えた。
入間市にある高齢者向け賃貸住宅「サンリスタ アレーグレ入間」は昨年12月にオープン。住宅メーカー「パナホーム」の販売会社「埼玉西パナホーム」(所沢市)が建設した2階建てで、12戸ある。部屋は約12畳のワンルームにキッチンとトイレが付いている。対象者は基本的に高齢者だが、「50歳以上で自立している人」と枠を広げている。37畳の共有スペースがあり、同社が業務委託しているNPO法人スタッフが夕食を提供する。
  一階にはスタッフが常駐するフロント(午前8時から午後7時)があり、「ゆるやかな見守り」を実施。夜間は個室の緊急ボタンを使えば、警備会社につながる仕組みだ。2カ月に1回、かかりつけ医が健康相談を行うサービスもある。費用は食事代などを含む月額約15万円、入居の際に施設負担金として200万円を払う。介護サービスはつかないが、外部の訪問介護も利用できる。
  昨年12月に入居した男性(78)は五年前に妻を亡くした。「男一人だと調理や掃除が大変。有料老人ホームも考えたが、2,000〜3,000万円と費用が高かった。夕食を作ってもらえるのが楽だし、好きなことをして時間を過ごしてる」と話す。また、同じ入居者の79歳の女性は「老人ホームは相部屋が多くプライバシーが保てない。ここなら自分の生活をつくっていける」と笑顔を見せた。
  国も「有料ホームか自宅」だけでなく、高齢者に住宅の選択肢を広げてもらおうと、昨年12月から「高齢者専用賃貸住宅」の登録制度を始めた。都道府県に申請すると、設備や家賃など基本情報が高齢者住宅財団のホームページに掲載される。全国的にまだ少なく、埼玉県内では945戸が登録されている。
  シニアライフ情報センターの事務局長によると、高齢者専用賃貸住宅は介護サービスやレストランが併設されている施設もある一方、「見守り」や通報システムがない所もあり、値段も内容も千差万別。「有料老人ホームだと『すべてお任せ』になるが、高齢者専用賃貸住宅だと、お金の計算など自発的に生活する必要がある。それが生活の張りにつながり要介護期を短くする可能性もある」と話している。』
2006.7.22 ☆在宅介護に携帯テレビ電話 和光市(埼玉)
  22日神戸新聞は『NTTドコモと埼玉県和光市は、在宅要介護者と介護保険施設のホームヘルパーらが、携帯電話「FOMA」のテレビ電話機能を使って、顔を見ながら会話できるようなシステムモデル事業を、25日から始める。
  携帯電話を活用するため、要介護者の自宅に特別に回線工事をしなくても済むほか、ヘルパーがどこにいても通話できるなどのメリットがある。ドコモは、全国の自治体や介護事業者にテレビ電話の利用を促す考えだ。
  「安心コール」と呼ばれるシステムでは、要介護者の自宅にカメラやマイク、スピーカー、ヘルパーの顔が映るディスプレーなどを設置。スイッチ一つでヘルパーの携帯につながり、対話する仕組み。
  ヘルパーからはカメラの向きを携帯で遠隔操作することができ、携帯画面で要介護者の様子を確認できるようになる。和光市では介護施設から1日3回、自宅に連絡し安否確認する。』などと報じた。
2006.7.21 ☆不正請求:伊勢崎の通所介護施設、3年半もの間 群馬県「最高額」
  21日毎日新聞群馬版は『群馬県高齢政策課は20日、実際には提供していないデイサービスの介護報酬を3年半もの間、不正請求したなどとして、伊勢崎市の通所介護事業所「の通所介護事業者の指定を取り消す行政処分を発表した。不正請求総額は未確定だが数千万円に上るとみられ、これまで県内で発生した同様の不正請求の最高額約3,000万円を超すと見られる。同課は「故意とは認められず、代表者に返還の意思がある」として、刑事告発はしない方針。
  同課によると、同事業所が運営する高齢者向けアパートの入居者9人が、ほとんどサービスを利用していないのに、全員が介護保険限度額分のサービスを受けたとして02年12月から今年5月までの介護報酬を不正請求していた。また、利用者の介護計画やサービス実施記録なども作成していなかったという。
  同事業所の代表は「悪意はなく認識不足から招いたこと。利用者には申し訳なく思っている。県と市の指導に従って全額返還する」と述べている。」』
2006.7.21 ☆沖縄公庫・創業融資 情報関連、介護で倍増
  21日琉球新報は『沖縄振興開発金融公庫が20日発表した創業・新規事業支援を目的とした資金の2005年度融資実績は前年度を3件下回る405件、融資額が前年度比17.1%減の76億8000万円だった。最も比率の高い不動産賃貸業の融資額が31.3%減の31億9500万円と落ち込んだことが要因。一方、情報通信産業や医療・福祉事業は2倍超の高い伸びとなり、好調な観光を背景に旅行業やレンタカー事業も大幅増となった。』などと伝えた。
  記事では、医療・福祉事業は既存病院の経営多角化により通所・短期入所の介護施設が大幅に伸び、110.1%増の4億9800万円だった、としている。
2006.7.20 ☆介護施設 改善指導4年連続9割 広島で定期監査
  20日中国新聞は『介護保険の関連事業所や施設への2005年度の定期監査で、改善指導をした事業所・施設が91.9%に及んだことを19 日、広島県が明らかにした。書類の不備が目立ち、指導を受けた事業所などの割合は四年連続で90%以上。高止まりしているため、県は指 導態勢を強める構えだ。』などと報じた。
  記事では
  『県は居宅サービス事業所、居宅介護支援事業所、介護保険施設の計3,765施設のうち、2割の756施設を監査。うち695施設に厚生労働省 令の基準を満たさない何らかの不備があった。居宅サービス事業所では、サービス内容を記した重要事項説明書の記載不備が最も多く272カ 所(49.9%)。利用者に説明すべき苦情処理や事故発生時の対応の記載漏れが目立った。また、125カ所(22.9%)で持ち場を兼務する職員の 勤務管理がずさんと指摘した。
  居宅介護支援事業所では、サービス計画の利用者への説明や同意が不十分とする指導が最多の78カ所(61.4%)。ケアマネジャーが作ったプラン に利用者の同意書類が残っていない事例が多かった。介護保険施設も重要事項説明書の記載不備が47カ所(56.0%)で最多だった。
  県の監査で不備が分かった事業所などの割合は02年度以降、94.8―90.8%と高率で推移。県は背景に、スタッフが数人の事業所が多く事務 全般に手が回らない▽制度改正のたびにチェック項目が増えて見過ごされやすい―などがあるとみている。県介護保険指導室は「制度の適 正な運用のために、省令は守るべき最低基準」と強調。06年度からは指導に従わない悪質なケースには、改善勧告や施設名の公表などを 検討するとしている。』
2006.7.19 ☆介護各社、人材の確保・育成強化 能力主義導入企業も
19日、日経新聞は『介護事業各社が人材の確保・育成の強化策に知恵を絞っている。高齢化で介護事業の需要が増える一方、景気回復などで採用競争が激しくなっているためだ。ホームヘルパーや看護師らの人材不足も深刻化しており、待遇や認知度の向上で成長を目指している。
 日本医療事務センターは年内にも、介護職員の給与体系に能力主義を採用する。ヘルパーのランクを利用客からの評価に応じて6―7段階のランクに分ける。最高ランクと最低ランクヘルパーの間では時給換算で最大1000円程度の差がつくという。 』
2006.7.18 ☆介護福祉士に在留資格を 外国人労働者で自民特委
 18日夜共同通信は『自民党の外国人労働者等特別委員会は18日、現場に外国人の高度技能者の就労を拡大させる新制度創設などを盛り込んだ、外国人労働者受け入れに関する方針をまとめた。
 日本の介護福祉士の国家資格を取得した外国人の在留資格を認めることや、留学生が在籍する大学側に一定の責任を求めた上で、卒業後も就職活動を続けられるよう在留期間を1年延長することなどを提言している。
 在留資格は現在、弁護士やデザイナーなど専門性の高い職業に認められているが、方針は外国から優秀な人材を導入することは、経済社会の活性化に寄与すると定義。各産業の現場において専門性や技術に優れた外国人の新たな受け入れ制度を創設する、としている。』と報じている。
2006.7.18 ☆広域で課題多く 介護予防事業開始3カ月 田辺市
  18日紀伊民報では『介護を受けなくて済むお年寄りを増やそうと、介護保険法による「介護予防事業」が始まって3カ月余り。田辺市でも手探り状態で取り組んでいるが、市街地では家に閉じこもる高齢者が増え、山間部では農繁期にサービスを受ける人が少なく、地域の事情それぞれに課題が出てきている。 』などと報じた。
記事では、
 『市は4月、やすらぎ対策課内の高齢福祉係に、介護予防事業を専門とする職員5人を配置した。70代、80代の要介護度の低い人を対象に、健康づくりの教室を開いている。
内容は口の筋肉を鍛える体操や筋力トレーニング、栄養バランスの良い食事方法などで、市が歯科衛生士や理学療法士らの講師を派遣している。6月は「歯の健康月間」として、口腔(こうくう)ケアに重点を置いた教室を9回開いた。
昨年5月に合併し、広大な面積になったことで、今後の介護予防事業への課題は地域によってさまざまだ。
  市内で一人暮らしをしている65歳以上の高齢者は約3700人。長年、地域の高齢者と密接にかかわってきた市在宅介護支援センター職員らによると、市街地では核家族化が進んでおり、子どもが郊外へ転出した後、配偶者を失って一人暮らしになる高齢者が増えているという。
  市街地の高齢者は、無職が多く、隣近所との交流も少ないまま、孤独に暮らす傾向がある。特に高齢の独身男性は、他者の受け入れをかたくなに拒み、家事もせずに閉じこもるケースが多い。
市在宅介護支援センター・49歳の女性は「地域全体のつながりが薄くなってきていることが要因の一つでは」と近所づきあいの減少を指摘する。
 一方、山間部では継続して参加することが難しいという。交通手段が乏しいため、福祉施設などの教室に通いにくく、農繁期になると極端に参加率が落ちる。
同センター医師会の55歳の女性)は「教室に1回きりしか参加できなければ、介護を予防する効果は少ない」と指摘。高齢者が自主的に、教室で学んだことを日常生活に取り入れていくのは難しく、介護予防の取り組みを続けるためには、行政などの支援が必要という。
  高齢福祉係の担当者は「合併前は旧市町村が地域単位で予防事業を進めてきた経緯がある。今後、市一律でなく、行政局単位で地域の特色を生かしながら、介護予防の考え方を広めていきたい」と話す。』などとしている。
2006.7.18 ☆認知症予防グループ普及へ、指導ボランティアを養成 福島県
 18日福島民報は『福島県は今年度から認知症予防に取り組む高齢者グループの普及を図る。参加者は認知症を予防するため開発されたウオーキングや料理、旅行、パソコンなどのプログラムを実践する。県は今月からグループの指導に当たるボランティア90人を養成する。』との記事を掲載した。
2006.7.18 ☆虐待受けた高齢者の6割が認識 京都市の防止ネットワーク
  18日京都新聞は『市や市社会福祉協議会などでつくる「市高齢者虐待防止ネットワーク」はこのほど、高齢者が家庭内で受けた虐待事例181件の分析結果をまとめた。虐待を受けた高齢者の6割はその事実を認識していたが、家族の側では4割にとどまっており、「虐待している」という自覚が希薄であることが分かった。 』などと報じた。
  記事では『同ネットワークは昨年度、事例研究会を設けた。2003年4月から05年6月の間に発覚した虐待事例について、解決に携わったホームヘルパーやケアマネジャーら福祉関係者が虐待の状況を記録したり、当事者に聞き取るなどした。
虐待の種別は、暴力など「身体的虐待」が55.8%で最多。続いて財産や年金を無断で処分する「経済的虐待」が46.4%、悪口を言ったり無視をする「心理的虐待」35.4%、「介護放棄」27.6%の順。
   虐待の当事者の認識を調べたところ、高齢者側の62.4%は虐待を受けた自覚があった。このうち5人に1人は「家族の恥を知られたくない」「自分が我慢すればよい」などの理由で、虐待を受けた事実を隠そうとした。残る4割は本人が気付かなかったり、認知症で虐待の事実を福祉関係者に伝えられなかった。
  一方、家族側で、虐待の事実を認識していたのは42%。このうち3分の2は、「仕方がない」などと虐待を正当化した。他の6割は、虐待をしている自覚がなかったり、福祉関係者が接することのできない家庭だった。
虐待当事者の年代、性別は、高齢者が「80歳以上の女性」、家族の側は「50代の男性」がそれぞれ最も多く、親子間で虐待が行われていることをうかがわせた。
  家族が虐待するに至った原因では、アルコール依存や精神的な不安定など「疾病・性格」が48・6%で最多。ほかは「両者の人間関係」35・4%、「経済的困窮」24・3%、「介護疲れ」23・8%。
事例研究会の事務局を務めた市長寿すこやかセンター(下京区)の担当者は「虐待の解決には、高齢者だけでなく家族にも十分な支援をして家族関係を回復することが重要。法律の専門家や学区の社協など幅広い関係者が、継続的にかかわる必要がある」と話している』などとしている。
2006.7.16 ☆変わる福祉:独居のお年寄り、不安増す--新介護保険 /宮城
  16日毎日新聞宮城版では『介護保険制度の改正で、軽度の認定者に対する新予防給付がスタートした。要介護1の認定だった人が要支援2に変更され、利用できるサービスが質量ともに制限される。骨粗しょう症の症状がある高齢女性にとっては、家事支援の制約に不安や不満も多い。実例をもとに問題点を探った。』などと報じた。
仙台市宮城野区の独居の女性(86)は3月以降、要介護1から要支援2になり、さらに要介護2になった。いったんは新予防給付の対象になったが、その不安と身体への負担から緊急入院し、介護度が結果的に上がってしまったのだ。
当初から制度改正には不安が強く、要支援2になった後、今後の生活が不安で10日間も眠れなかったという。冷蔵庫に張られた自作の短歌をながめ、ため息をついた。
「新しい介護制度の連れなさよ 老いの痛さを知るや知らずや」
女性は3月末まで訪問介護だけ1日1〜2時間、週6日利用してきた。入浴を手伝ってもらったり、食事の支度や掃除を一部手伝ってもらっていた。要支援2になった4月以降は、週3日計4時間半までに減った。改正後、訪問介護の利用時間が制限されることになった。介護予防のデイサービスを使う分の利用枠は残っているが、行く気はなかった。
「外に出るのが怖いから。しばらく、これでやるしかない」と肩を落としている。
女性は10年前から骨折で入退院を繰り返す。敬老会に参加して長時間座った後、圧迫骨折で入院。美容院でも足を挟んで骨折。退院時には「要介護2」と認定され老人保健施設に入所していたが、04年9月、状態が落ち着き介護認定も軽度になり自宅に戻った。
「また折れるんじゃないか」「体が痛くなると困るなあ」。日用品も宅配で、通院以外の外出はしない。通所サービスを勧められても、体をかばい外出する緊張感が先にたち敬遠する。
女性は3カ月足らずで緊急入院。持病の悪化ではなく、家事の無理がたたったのと、不安からくる筋肉の緊張で背中が痛みだし、要介護2になってしまった。
女性は「在宅でがんばりたいから、できないことを頼んでいただけなのに。筋力トレーニングなんてとても無理。簡単に外に出られない年寄りもいることを、制度を変えた人に知ってほしい」と訴える。
担当のケアマネジャー(47)は「外出に抵抗が強かったため、訪問を通じてつながりを持ってもらえた。訪問が制限されて結果的に介護度が上がってしまった」と話す。
ヘルパーやケアマネの多くが、今回の改正で「高齢者の引きこもり」の増加や状態の悪化を懸念する。別のケアマネは「ヘルパーをお手伝いさん代わりに使う人がいたのかもしれないが、みな同じじゃない。独居のお年寄りの不安は強い」と表情を曇らせた。
 ヘルパーとの関係もギクシャク
同様に骨粗しょう症を患う仙台市青葉区の女性(80)は週2回計2時間半、訪問ヘルパーに主に掃除をお願いしている。認定は要支援1で、要介護1の夫(73)と2人暮らし。4月以降、30分減った。利用時間はもともと少なかったため量に不満はないが、割り切れない思いがある。
「掃除機が重くて持てなくなった。やれることは自分でと思うから、病気でできないことだけ頼んでいるのに『共に』と急に言われて戸惑う」と話す。
新予防給付は家事支援とはいえ「共に行う」ことが必要。支援のし過ぎは、介護予防にならないとの発想だ。「ヘルパー訪問中は、体と相談しながらできる家事を一緒にやって下さい」とケアマネジャー(40)から説明を受けた。
これまでできた留守中の訪問は不可能になり不自由を感じている。夫は脳こうそくと心筋こうそく。自分も持病を複数抱えているため、週1〜2回通院している。天気がいい日や親族が送迎できる日に通院したいが、訪問日はあきらめなければならない。
 改正による不満が、訪問ヘルパーに向けられ、信頼関係にひびが入ることもある。
 この夫婦宅を担当するヘルパー(41)は4月の最初の訪問で、風呂のごみを取り忘れた。「介護予防のためにやらせようと思って、わざと残したの? できないから頼んでいるんだから」ときつい言葉が飛んできた。
ヘルパーは「改正に神経質になっていたよう。ちょっとした勘違いに気を使う。改正で訪問が『ぎこちないサービス』になった」と明かす。それまでは、ゆったりと茶飲み話をする時間があったが、今は座布団を温める暇がない。
ケアマネジャーは「ぎりぎりまで自分で家の中のことをやって、できない部分をヘルパーに依頼している利用者がほとんど。法改正の趣旨を説明しても、自分の症状に変化がないのに急にできないことが増えるのは納得できないようだ」と話している。』
2006.7.16 ☆ヨーカ堂出張スーパー 隠れた大ヒットサービス
16日産経新聞では『セブン&アイホールディングス傘下のスーパー、イトーヨーカ堂が、各地域の高齢者福祉施設などに臨時の「出張店舗」を開設するサービスが好評だ。2年前に始めたが、施設側から要請を受ける回数が年々増え続け、昨年度の実施回数は全国で1300回を超え、隠れた大ヒットサービスとなっている。
このサービスの名称は「ふれあいショッピング」。施設の担当者と事前に相談し、持ち込む商品を決定する。ヨーカ堂の店舗から、多いときで数百点の衣類や食料品などを店側の負担で運び込む。実験的に行ったところ入所者や家族に喜ばれ、「ニーズが高いと判断し、本格的に展開した」(同社)という。
出張店舗で販売される商品の価格は、セール品も含めて通常店舗と同じという。同社は「高齢化が進む中、地域貢献とビジネスを両立できる。今後ともきめ細かな要望に応じたサービスを目指す」としている。』
2006.7.14 ☆認知症の支援指針策定へ 鶴岡市をモデル地域に 厚労、国交省
 14日山形新聞では『厚生労働省と国土交通省は13日までに、高齢化の進展で一人暮らしの高齢者や認知症の人が増えていることから、現行の「福祉のまちづくり計画策定の手引き」を全面的に見直し、認知症や高齢者の支援などを盛り込んだ新しいガイドラインを10年ぶりに策定することを決めた。これに伴い両省は、鶴岡市をモデル地域に指定。同市は認知症の実態を知ってもらうための普及活動などについて検討を進める方針。』などとする記事を掲載した。
 それによると『1996年に作られた現行の手引は、町のバリアフリー化や防災などハード面を主眼としている。今回は、物忘れやはいかい癖がある認知症の人を地域で見守ったり一人暮らしの高齢者を訪ねるなどソフト面のサービスを検討。個人情報保護の観点から他人に認知症を知らせることの是非や住民への協力要請などが課題になる。
 両省は鶴岡市以外に、青森市、千葉県松戸市、東京都多摩市、新潟県妙高市、愛知県高浜市、堺市、北九州市、熊本県美里町の8カ所をモデル地域に指定。住民や行政関係者らによる検討会を設置し、認知症に関する普及活動や町内会、自治会の活用などを話し合う。
 また、鶴岡市をはじめ松戸市、高浜市は、認知症対応に重点的に取り組むことにし、認知症の人が暮らしやすい町づくりに力点を置いて議論を進める。加えて両省で有識者らで作る検討委員会を設立。事務局は国交省の外郭団体と、厚労省と協力関係にある特定非営利活動法人(NPO法人)が務め、2006年度内をめどに報告をまとめガイドラインを策定する方針。
 6月に施行された国民の住生活の向上などを規定した住生活基本法に、高齢者の居住の安定確保や行政と医療・福祉サービスとの連携がうたわれていることも新ガイドライン策定の背景にある。』
2006.7.14 ☆介護保険施設の食事見直しで浮かぶ「保険」改訂の本当の狙い
 14日JANJANでは、『昨年10月からの介護保険の見直し改訂で、特別養護老人ホーム等のいわゆる介護保険施設の食事についても見直しが行われた。食費の利用者負担について従来の食材料費相当額(月当たり2.4万円程度)から調理員人件費も追加されて月当たり4.2万円となった。
 一方、栄養ケア・マネジメントが新たに取り入れられ、管理栄養士が利用者1人ひとりについて心身の状態に合わせた食事管理(個別の栄養ケア計画の作成とアセスメントの定期的実施)を行なうと、介護保険から報酬が支払われることになった。従来は、食事サービス費ということで、栄養士や調理員の人件費も調理関係施設設備費等も一まとめで決められていた。栄養士業務の栄養管理といっても献立作成レベルで、個別栄養管理まで制度的には求められず、それぞれの施設の裁量に任されていたといっていい。
 高齢化の進行で、介護保険施設でも咀嚼困難事例や嚥下困難事例の増加、あるいは糖尿病や腎臓病など治療食の対応が増加しており、従来の集団的栄養管理では済まされない実態になっていることは間違いない。ある特別養護老人ホーム(現介護保険施設)のベテラン管理栄養士は、栄養ケア・マネジメントについて「ようやく、管理栄養士の専門的能力が社会的に評価されたと実感できてうれしい」と語った笑顔が印象的だった。
 これまで栄養士業務を含む食事関連は、福祉施設でも病院でもいわば裏方で、調理室は地下にあることが多く、利用者の目に触れることも少なかったといってよい。なお、栄養士と管理栄養士の違いは、両者とも栄養管理一般を業務とする一方、管理栄養士は個別の栄養指導も認められている。
 このように、今回の介護保険の改訂で、管理栄養士の業務が高く評価されることになった一方で、調理業務は「介護ではない」とされた。したがって、「介護保険が負担しない」という口実(厚労省による)で調理員人件費が利用者負担とされた。しかも、介護保険施設にとって食関連費の総収入をみると、改訂前よりも改訂後は利用者1人1ヵ月当たり1.5万円程度の減収となっている。改訂前より改訂後のほうが、管理栄養士業務は確実に増加しているのに、である。
 今回の介護保険改訂は、介護保険施設や従事者にとって、人件費を含む経費削減の一方で業務量の増大、ということのように思われる。制度をこまごまといじくることで制度改訂の本質が見えにくくなっているのが、このところの福祉制度改革に共通する現象である。制度改訂にともない現場の業務が増大するのなら、きちんと人件費分も追加するのが公正というものだ。福祉現場や関係者にも、こうしたごまかしの本質を見抜き、公正を実現していく力量が問われている。』と報じた。
2006.7.13 ☆特養待機者なお1500人余り 静岡
 13日静岡新聞は、『県がまとめた特別養護老人ホームの入所希望者調査によると、特に必要性が高い待機者は1,545人で、前年より823人減少した。介護保険制度の改正で在宅支援強化を打ち出しているものの、依然として利用者や家族のニーズは高く、まだ1.000人を超える高齢者が入所できずに自宅にいる実態が分かった。』と報じた。
 それによると『県内の特養ホーム162施設を対象に1月日現在で調べた。入所希望者は延べ約28,000人で、重複申し込みや死亡者数を除いた実数は約16,000人。このうち、自宅にいて6カ月以内の入所を希望している人は約6,000人。
 本人の要介護状態や家族状況を指標にした「優先入所指針」に照らし合わせて「特に必要性の高い待機者」を割り出したところ、1545人の中で優先度が最も高い「要介護度5で、独り暮らし」の待機者は43人、「要介護度5で、家族全員が要介護状態または病気療養中」が38人いた。
 「特に必要性が高い待機者」が前年よりも減少したことについて、県は施設整備が進んだとともに、市町の協力を得て重複申し込みを厳密に調べたことを理由に挙げている。
 県内の特養ホームの入所定員は11,840人(4月1日現在)で、要介護認定者100人当たりの定員数は10.66人と全国11位。
 県内では平成14年から毎年、約1,000床ずつ特養ホームの入所定員を増やしてきた。県は高齢者保健福祉計画で本年度から3年間でさらに2,500床の増床を目指している。 』としている。
2006.7.13 ☆介護保険制度の混乱いつまで
 13日付JANJANでは『ある、ひとり暮らし80歳になる女性。団地の2階に暮らしている。腰やヒザが痛く、介護保険サービスの利用者だ。要介護度認定では「要支援」で、これまでは週に2回、ホームヘルプサービスを利用してきた。
 この4月から介護保険制度が変えられ、新予防給付の考え方とサービスの方法がとられるようになった。その女性は3月まで、週に1回は1.5時間、他の1回は2時間のホームヘルプサービスだった。それが、週1回の1.5時間は変わらないが、2時間単位の1回は1時間単位に、しかも2回にと回数も減らされた。』などと報じた。以下、
 『2時間あれば、痛む腰やヒザをいたわり、ヘルパー同行で買い物にも出られたものが、それがかなわなくなる。ホームヘルプサービスの提供責任者は「80歳になった女性に制度の変更を理解してもらうのは難しい」と困惑している。
 事業所の側にとっては、介護予防の報酬は出来高から月単位の支払いに変わった。新報酬では、週2回程度の介護予防は月額で24,680円。この助成のホームヘルプサービスの報酬は1時間約3000円ということだ。ホームヘルパー労働への対価を支払えば、事業所として経営が成り立つかどうかも不確かだ。
 介護サービスの利用限度額は要支援Tで月額47,000円、この限度額一杯をホームヘルプサービスだけに使うことも新制度は認めていない。ひきこもりを予防するには、通所介護のデイサービス利用を、という理屈なのだ。行きたくないのになぜデイに?と問われているケアマネジャーは多い。ケアマネジャーも自分の目的をもってしっかり暮らしている人がなぜ通所を強要されるのか、介護保険はサービスを選択できることが特徴だったのに、と疑問の声をあげている。
いままで使っていた車いすやベッドも要介護Tで使えなくされている困惑や怒りの声は、すでに多く聞こえている。ここではふれられないが、4月からの介護保険料の引き上げといい、どこまで制度の混乱がつづくことか。』
2006.7.12 ☆介護保険財政、25%が赤字…累積総額は392億円
 12日読売新聞WEB版では『介護保険財政が赤字になった市町村や広域連合の数が、前回保険料の適用期間である03年度〜05年度の累計で423団体に上り、全1,681団体の25%を占めることが12日、厚労省のまとめで明らかになった。』などと伝えた。
 報道では『赤字総額は、3年間の累積で約392億円となった。厚労省などによると、前回保険料を設定した際の予想を大きく上回る介護サービスの利用が続いたため。05年度のみの赤字総額は約198億円と、前年度(約150億円)を上回った。
赤字分を賄うために、都道府県に設置されている財政安定化基金から借り入れを行った団体の割合が高かったのは、長崎県の68.4%を最高に、大阪府(58.5%)、京都府(53.6%)と続いた。逆に、借り入れを行った団体の割合が低かったのは、栃木県(6.1%)、静岡県(7.1%)などで、借り入れがなかったのは福井県だけ。東京都は25.8%。
介護保険は、3年ごとにサービスの利用の伸びを予想して65歳以上の保険料を見直しており、現行の保険料は今年4月に改定されたもの。4月には、制度そのものの改正も行われ、サービス利用を押し上げていた軽度者の利用抑制策などを盛り込んでいる。厚労省では、これらの点を踏まえ、これ以上の財政状況の悪化はないものと見ている』などとしている。
2006.7.12 ☆特養入所待機者、高い緊急度2,370人 三重県、794人分施設整備へ
 12日毎日新聞三重版によると『県内にある特別養護老人ホームの入所待機者のうち、入所の緊急度が高い人は2,370人(2005年9月1日現在)に上っていることが県の調べで分かった。これを受け、県は市町と協力し、06〜08年度の3年間で、計794人分の施設整備を進める方針だ。』。
 記事では『県内の特養ホーム(05年現在)は計99施設で、定員は5,991人。これに対し、入所を希望している待機者は13,890人で、うち要介護度が3以上で、独り暮らしをしているなど緊急に入所を要する人は2,370人に上っている。このため、県は市町と連携し、06〜08年度の3年間で、在宅サービスの一層の充実を図るとともに、計794人分の施設整備を進める。06年度は津市と多気町で各1施設(計80人分)を新設するほか、四日市、鈴鹿、伊賀市、大紀町の既存4施設を増設し、計100人分を確保する予定だ。
 一方、国は要介護度2以上の人が特養ホームを含む介護施設を利用する割合を14年度末で37.0%以下にするよう求めている。県内の割合は2005年度末で38.0%で、今後3年間の施設整備により、08年度末には40.5%まで上がる見込み。県長寿社会室は「緊急を要する待機者のために当面は施設整備を進めるが、09年度以降は在宅サービスを充実させ、14年度末には35.4%まで引き下げたい」としている』とした。
2006.7.11 ☆制度改革で配食サービスも補助削減 横浜市など
 11日JANJANでは『配食サービスは1960年代、ひとり暮らしの高齢者が増え始めるとともに、地域の主婦グループを中心とするボランティア活動として始まったものである。老化とともに食事づくりが自分でできなくなったひとり暮らし高齢者を支援しようという住民活動の一環である。その後、1990年代に入って厚生労働省は配食サービスの補助を制度化し、その普及を進めることとなった。だが、この補助制度を利用したのは結局全国の市町村のうち1割足らずであった。そして、2000年の介護保険の発足にあたっても、配食サービスは、在宅サービスに加えられることなく、いわばボランティア頼みの状況が続いている。』などと報じた。
  『横浜市や川崎市は、上記の補助制度(現在は制度変更を経て「介護予防・地域支え合い事業」の一部となっている)を活用し、配食サービスを行っている数少ない市町村の1つである。その事業は委託方式で、老人ホームや地域のボランティア団体(NPO法人等)、給食事業者等に委託実施されている。費用負担については介護保険の見直しまでは、利用者が食費として食材料費や光熱水費相当額として1食550円を負担する。行政は補助金として調理人件費と配達経費相当額として1食400円を負担するものである。これら利用者負担と公費負担の考え方は、普段の食費相当分は利用者(高齢者)が負担し、いわゆる食費になじまない調理人件費や配達経費は公費負担とすることで、低所得者でも利用できる制度とするという目的があった。
  委託先のボランティア団体等は、1食あたり950円で栄養バランスのとれたおいしい食事を高齢者の自宅まで配達し、その折高齢者の安否の確認も行うというのが配食サービスの概要である。
05年10月の介護保険見直しで、特別養護老人ホーム等の介護保険施設での食費の見直しがあり、それまで1日あたり780円(食材料費相当額)だった利用者負担が1,380円(基準)に引き上げられた。月当たりにすると、24,000円から42,000円への大幅引き上げである(低所得者減額制度がセットになっているが)。
その理由は厚生労働省によると「調理は介護ではない」ので介護保険が負担するものではない、したがって利用者が負担するべきであるというものである。いわゆるホテルコストといわれる。横浜市も川崎市もこの介護保険見直しに連動して、配食サービスについても見直し、これまで400円の公費負担を315円(横浜市)に引き下げるとし、85円の引き下げ分を利用者負担とするか、事業者側がかぶるかは両者の話し合いに任せるとしている。これ以上利用料があがると必要でも利用できない人が出るかもしれない、担い手側も経費がまかなえない可能性が大きくなる。
  最近の福祉関連の制度見直しや制度改革といわれるものは、いずれも利用者いじめ、現場の担い手いじめに類するものが多い。高齢社会の進行とともに増大が予測される社会保障費をいかに削るかという厚生労働省の反国民的発想のなりゆきが利用者いじめであり、福祉担い手いじめであろう。社会保障費の確保のためにアメリカ軍事基地への無駄な支援はやめようという政治家や役人はこの日本には居ないのだろうか。』
2006.7.9 ☆介護保険法改正で負担増、29人が退所  香川
  9日四国新聞社では次のように伝えた。
 『介護保険法の改正を受け、昨年9月から今年3月末までの間、居住費と食費の自己負担増を理由に二29人が施設を退所していたことが香川県のアンケート調査で明らかになった。うち、負担軽減措置のない施設利用者の退所が20人と全体の7割を占め、退所後に居宅サービスを受けていないのが5人いることも分かった。
アンケートは、県内すべての特別養護老人ホーム74施設と老人保健施設46施設の計120施設(介護療養型医療施設を除く)を対象に5月時点で実施。全施設から回答があった。
  調査によると、負担増を理由に退所したのは12施設の二29人。老健が11施設二28人、特養が1施設1人だった。
利用者別では、負担軽減措置のない「四段階」が20人と最多。「三段階」が7人、「二段階」が2人と利用者負担が低くなる  ほど退所者は減少している。
要介護別では、介護度の重い「要介護4」が9人、「要介護3」7人、「要介護2」5人などの順。退所後の行き先は、12人が居宅サービス、10人が特養、2人が医療機関を利用。退所後に居宅サービスを受けていない5人は、▽家族が世話▽本人が拒否▽状態が改善―などが理由という。
  県長寿社会対策課は「低所得者には負担軽減措置などがあり、退所者は思ったより少なかった」と分析。今後もサービスを必要としている人が適切に受けられるよう市町や事業者と連携し、フォローするとしている。 』
2006.7.8 ☆高齢者8人に1人認知症 沖縄県
 8日沖縄タイムスが報じたところによると、『沖縄県内の65歳以上の8人に1人が何らかの認知症の症状を抱えていることが7日、県の調査で分かった。』 という。
  記事では『3月末現在、県内で要介護認定を受けた約38,000人が対象で、県全体では50人に1人の割合。県高齢者福祉介護課は「認定を受けていない人は含んでおらず、実際はもっと多いはずだ」とする。医療関係者は「重く受け止め、早期発見や予防のための生活習慣病対策が急務」としている。
  県は5月、県内の全市町村に「認知症高齢者の日常生活自立度」調査を実施。「自立」と「何らかの認知症」に分け、認知症の程度を七段階に設定した。
  その結果「自立」は8,800人と約23%。約8割の約77%が「何らかの認知症」で、県内の65歳以上の高齢者数約22万人の8人に1人の割合。
  「何らかの認知症」とされた約29,000人のうち、最も状態の軽い「ランクI」が約8,000人と最多。だが「服薬管理や電話応答ができない」などの「ランクIIb」6,600百人、「食事や排便ができない、徘徊や奇声」などの「ランクIIIa」も約5,600人と多かった。
認知症が重く自立度が最も低い「ランクM」の割合が多い市町村は、南大東村10・5%、伊是名村6・4%、久米島町4・7%、読谷村4・3%など。逆に「自立」が多いのは宮古島市45・3%、竹富町33・1%、那覇市33・0%、嘉手納町29・3%などだった。
  認知症高齢者の増加について、国は「ランクII」以上を対象に、将来推計を算出。02年は6・3%、25年は9・3%としている。県内の「ランクII」以上の割合は9・6%と、国の25年の推計に当たる数値。同課は「数字は高いが、介護認定を受けている人が多いことも一因。全国に比べ認知症患者が多いとは一概には言えない」とする。
  認知症の専門医、城間クリニックの院長は「重大な数字。軽度も、放置すれば重度になる。行政や介護・医療関係者は、介護サービスの充実、地域づくりなどに積極的に対応していく必要がある」と話す。
  県認知症の人と家族の会「なごみの会」の代表は「高齢化が進めば、何らかの認知症の症状が起こるのは自然なこと。介護は家族だけではもたない。介護家族を支える環境や、支援態勢を整えることが重要」と述べた。』とした。
2006.7.7 ☆要介護認定率、25市町村で上昇 青森
 7日東奥日報は『青森県内40市町村のうち6割強に当たる25市町村で、2005年度の介護保険の要介護認定率が前年度よりアップしたことが、県国民健康保険団体連合会(県国保連)の調べで分かった。』と報じた。
 記事では『認定率は弘前市が24.69%と最も高く、最低は大間町の13.73%。格差は依然、2倍近くあり、県内六圏域別では前年度に引き続き津軽圏域の認定率が突出して高かった。
 要介護認定率は、介護の必要な「要介護者等」が65歳以上人口に占める割合。要介護認定率の県平均は18.74%で、前年度より0.39ポイントアップした。
 上昇幅が最大だったのは外ケ浜町で、3.15ポイントアップ。逆に平内町は1.79ポイント減った。
 認定率を六圏域別にみると、津軽圏域が22.69%と他圏域より目立って高く、上十三19.50%、西北五17.42%、下北17.39%、青森17.18%、八戸16.90%の順だった。要介護認定率は全国的に上昇する傾向にあり、05年11月時点の全国平均は16.7%。本県は全国より高く、介護保険財政圧迫の一因となっている。
 一方、65歳以上一人当たり保険給付額(年額)は、最高の西目屋村が約317,000円で、最低の大間町(約187,000円)の約1.7倍だった。 』という。
2006.7.6 ☆「入所必要」1349人が待機 兵庫特養実態調査
 6日神戸新聞では兵庫県内の特別養護老人ホームへの入所希望者のうち2割に当たる1,349人が「入所の必要性が高い人」に分類され、待機していることが5日、県の実態調査で分かった。必要性が高い人の割合は少なくなる傾向だが、依然多くの待機者がいるため、県は各ホームに、緊急度の高さに応じた入所を指導していく』とする記事を掲載した。
 それによると、05年6月1日現在の調査。結果をまとめるのに1年以上かかったのは、これまで関係団体を通じて集めてきた施設からの情報を県が直接集計する方式に変えたためといい、「個人情報保護法による施設側の過剰反応や、市町合併による被保険者番号の変更などで時間がかかった」と説明している。
調査は、神戸市を除く県内185施設のうち、175施設から入所希望者のリストについて有効回答を得た。県内居住の高齢者の申し込み総数は13,000人弱(前年比1,562人増)で、重複分などを除くと約700人(同約960人増)が入所を希望していた。
 県は「施設の整備をさらに進めるとともに、施設に対してマニュアルを徹底し、緊急度の高い人を優先的に入所させるよう指導したい」としている。
2006.7.6 ☆認知症「支える会議」発足 初会合で体験者の講演も 10日、都庁で
 6日毎日は『認知症高齢者への理解を深め、当事者や介護する家族を地域全体で支援するまちづくりに向け、都は「認知症高齢者を地域で支える東京会議」を発足させる』との記事を掲載した。
 記事では『会議には医療・介護や行政の専門家だけでなく、商工・金融業界など日常生活にかかわりが深い企業の関係者も参加。10日の初会議では、認知症に詳しい斎藤正彦・慶成会老年学研究所主任研究員のほか、家族を介護した体験者の講演を予定している。
 都在宅支援課によると、都内の認知症高齢者は65歳以上人口の約1割に当たる23万人に上り、その約7割は介護保険サービスなど何らかの支援が必要とされる。しかし、親や配偶者の認知症を周囲に打ち明けられず、結果的に介護や悩みを家族だけで抱え込んでしまうケースも少なくないという。
 認知症は、団塊の世代が高齢者の仲間入りをする今後10年間はさらに増大すると予想され、国は今年から認知症への正しい知識を普及する10カ年キャンペーンを開始している。
 会議はこうした流れを受けたもので、同課は「東京は人と人のつながりが地方より希薄と言われるが、スーパーや銀行など生活関連業種が集積する都会ならではの資本を生かし、産業界も巻き込んだ地域支援のあり方を考えたい」と話す。
 第1回会議は都庁第2本庁舎1階の二庁ホールで10日午後5時半から。傍聴(先着順)の申し込みは6日まで。問い合わせは同課認知症支援係(03-5320-4276)』としている。
2006.7.6 ☆介護事業所の調査研修始まる 青森
 6日、東欧日報では今年度から介護保険事業所に義務化される「介護サービス情報の公表」制度で、県内事業所を訪問する調査員121人の養成研修が始まり、13日まで計6日間の研修を受けた後で県に名簿登録する。九月には調査員による事業所の訪問がスタートし、11月ごろから順次、サービス情報の公表が始まる見込み。高齢者や家族が事業所の情報を比較・検討し、選びやすくなるものと期待が寄せられる。』などと報じた。
 事業者の間では二重・三重の手間がかかる上、費用負担も強制である為、批判が多いが、法で「実施しないと(取り消し等の)処分も有り得るとした国の方針には従わざるを得ない。
 記事では『すべての介護保険事業所に年1回の実施が求められるが、06年度は訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、通所介護、特定施設入居者生活介護、福祉用具貸与、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、居宅介護支援の九種類だけで、本県の対象は1,309カ所となる。
 県内では、県から同制度の「指定調査機関」と「指定情報公表センター」「調査員養成機関」に指定された県社会福祉協議会が事業を実施する。
 職員体制や利用料金などの「基本情報」は事業所の自己報告をそのまま、サービス提供内容の記録状況やマニュアル有無などの「調査情報」は調査員2人が訪問して事実確認した上で、それぞれインターネットで公表する。事業所の負担は調査手数料が44,000千円、公表手数料が15,000千円。
 養成研修は青森市の県民福祉プラザで行われている。県社協は「利用者が事業所を選択できるような適切な情報提供ができるよう進めていきたい」と話している。』などとした。
2006.7.5

☆特区で福祉有償運送サービス 高齢者や障害者、自家用車で送迎 新潟

 5日毎日新聞新潟版では要介護の高齢者や障害者をタクシー代わりに自家用車で運ぶ「福祉有償運送サービス」が3日、上越市吉川区で始まった、などとする記事を掲載した。

それによると『昨年3月、同市が国の「ボランティア輸送特区」に認可されたのを受け、同区で福祉活動に取り組むNPO法人がサービスの先陣を切った。他のNPOも同市内で順次、開始する予定。

 輸送特区は、福祉タクシーや福祉車両以外の自家用車で、移動制約者とされる高齢者や障害者を有料で運送できる地域。高齢化率が高く、公共交通にも恵まれない地区にあるNPO6団体がサービスの導入を検討し、利害が対立するタクシー業界と協議して、1キロの運賃を30100円などとした。

  サービスを開始したNPOは先月中旬、北陸信越運輸局新潟運輸支局に申請し、同27日に認証を受けた。車椅子用リフト付きの福祉用車両と自家用車の計6台を登録。運転手はいずれも普通二種運転免許と同等の運転研修を修了しており、料金を1キロ3637円程度に設定した』などとしている。

2006.7.2 ☆介護予防、明暗分かれる 改定から3か月
 2日読売では、改定から3か月を経過した介護保険制度に関して、介護予防を重視した結果、明暗が分かれた、などと報じた。
 記事では、東京でデイサービスを利用する女性(82)の、筋トレの効果が現れ、「もっとやりたい」という声を紹介。OTの「意外に喜んでくれる高齢者が多い」とする話を掲載。
 一方、予防重視の制度改定効果は未知数とし、さらに訪問介護の利用者が、報酬月額制でサービスが減らされ困惑している、などとした。サービスを維持するため自費利用者が増えているが、「経済的に余裕があればいいが、みんながそうではない」とする事業者の声を紹介。
 福祉用具の制限についても触れ、「一律カットはむしろ介護度が重くなる」と言うケアマネの声も紹介。東社協のアンケートで49%の利用者が「今までよりサービスが制限された」と回答していることも報じている。
2006.7.2 ☆駐車取り締まり改正で賛否の声  医療・介護関係者は「心配」
 2日東奥日報では、駐車違反の取り締まりが大幅に変わった道交法の改正から1か月後の状況を以下のように報じている。
 『短時間で確認標章を張り付ける取り締まりで、放置駐車は着実に減少し、車を仕事で日常的に使う現場からは「運転しやすくなった」「もっと取り締まってほしい」という声が上がる。しかし、訪問看護など、福祉関係で車を使う資本の小さな業者からは、心配する声が絶えない。
 県警交通指導課によると、県内の放置駐車の確認標章張り付け件数は6/1〜6/29日で287件。検挙件数は127件で「確認標章の張り付け分も考えると、効果は十分に上がっている」(同課)。
 県内で唯一、民間の駐車監視員による放置駐車の取り締まりを展開する青森署は、確認標章の張り付けが194件、検挙は90件となった。
 法改正で一定の成果は上がっているようだ。駐車場を借りるなど、対策のため経費がかさんだ青森市の大手運送業者も「配達員が違反を意識して、てきぱきとした仕事をするようになった」と好意的な反応を示す。
 ただ、福祉関係など運送業以外の業種では依然戸惑いがある。ホームヘルパーや訪問看護などを行う同市の事業者。社有車は警察署の駐車許可証の発行を受け、許可を取っていない私有車を使う場合は訪問先近くの取引先の駐車場を利用させてもらうなど、さまざまな対策を取っている。
 ホームヘルパー部門の管理者の女性(54)は「今はまだいいが、冬季間、積雪で駐車場が狭くなると、駐車場を貸してもらえなくなるかも」と語る。訪問看護部門を管理する女性(49)は「サービス事業の駐車に関して条例を定めるなど、行政には駐車許可証以外の対策も考えてほしい」と訴えた。
 また、具体的な対策を打てないままでいる別の介護施設は「居宅介護支援を行っているが、駐車場を借りる経費を考えると、従業員に『気を付けて』と言うしかできない」と声を落とす。
 「駐車の悪質性、危険性、迷惑性を考慮して判断している」とする県警指導課。青森署の交通一課長も「民間の駐車監視員も警察官も法律に基づいて取り締まっている。企業側が自助努力をしてほしい」と語った。 』
2006.7.1 ☆駐車禁止厳格化 運転者、介護不在長く、悲鳴
 1日夜毎日WEB版では『短時間の駐車でも摘発される改正道路交通法が施行され、駐車車両が激減しているが、画一的な取り締まりには批判の声もある。体の不自由な人たちが利用する「介護タクシー」業界は、「摘発が気になり、利用者の送迎に専念できない。取り締まり対象から外してほしい」と要望している』などと報じた。
 さらに『介護タクシーは、全国介護タクシー協会に所属する専門業者だけでも全国で約1,500台。要介護者や身体障害者などの送迎に使われる。料金は一般のタクシーと同じで、車椅子ごと後部座席に乗せることができる。
 東京都足立区の介護タクシー会社の従業員は、1日平均して3件の送迎をする。利用者が集中し、依頼を断ることもある。乗降の際や病院への送迎では、細心の注意で車椅子を押す。駐車時間は5分や10分では済まない。
 利用者を団地5階の自宅まで送った時、ふと廊下から見ると、駐車取り締まりの警察官の姿があった。代金の受け取りを後回しにして、あわてて車に戻った。「遊ぶために駐車しているわけではないのに」と話す。
 法改正後、病院で待ち時間が長くなる場合、有料の駐車場に止めることにした。駐車料金は利用者に負担してもらうが、「駐車料金まですべてこちらで払うわけにはいかないが、気がひけてなかなか言い出せない」と、困惑気味だ。
 東京・足立区の80歳の女性は腰が悪く、外出には車椅子を使う。「病院に行く時はいつも介護タクシーを使っているので、料金がかさむのはやっぱり困る」と、ため息を漏らす。
 要介護者の送迎は、自家用車の場合、本人や家族に限って警察が駐車禁止の適用除外を認めている。しかし、介護タクシーは認められていない。
 関係者は「これでは弱者いじめだ。介護タクシー指定業者には、当然適用除外を認めるべきだ」と訴える。警察庁交通規制課は「活動実態に合わせて、警察署の判断で適用除外証を発行しているケースもある。しかし、介護タクシーというだけで一律に取り締まりから外せば、現場が混乱する」と説明する。』と報じた。
2006.7.1 ☆認知症告知、8割希望 意識調査 不安は「家族の負担」
 1日産経新聞WEB版では『将来自分が認知症になった場合、告知を希望する人が80%を超えることが、約2,000人の一般市民を対象に国立長寿医療センターが実施した意識調査で分かった。東京都内で開催中の日本老年精神医学会で発表した。』などと報じた。
 記事では『根本的な治療法が確立していない認知症の告知には賛否両論があり、論議に一石を投じるデータとして注目される。
 調査は平成16年に実施。協力が得られた全国の20〜70代の一般市民2,012人の回答を集計した。
 認知症になった場合、「知らせてほしい」との回答が81%を占め、「知らせてほしくない」は19%。男女の差はほとんどなかったが、告知希望率は20代の85%や30代の89%に比べ、70代では69%。若者と高齢者で受け止め方がやや異なることをうかがわせた。
 告知を希望した人に誰から説明を受けたいかを尋ねると「医師から」が83%、「家族から」が17%だった。
 認知症と分かった時に感じるであろう気持ちは、配偶者や子供に対するものが多く「介護負担をかけるのがつらい」「精神的な不安を感じさせるのがつらい」「経済的負担をかけるのがつらい」が多数を占めた。「今の生活が壊れてしまうのが嫌」「ショックで何も考えられない」などと回答した人は、告知を希望しない傾向がみられた。
 認知症をめぐっては精神的ケアの体制が整っていないことなどを背景に、告知している医師は半数にとどまるとの別の研究者による調査結果が過去に発表されている。一方、患者の自己決定権尊重の立場から告知を推進すべきだとの意見もある。
 担当井部長は「物忘れなどの症状が出た後も本人に病気との認識がないケースも少なくないが、早期に治療を始めることで症状の進行を遅らせることができる場合もある。家族への支援も含めて、告知の在り方に関する議論を深めていく必要がある」と話している。』と続けている。
2006.6.30

☆ケアマネ、生涯研修体系のあり方に関する研究委員会 最終報告
財団法人長寿社会開発センターは、このほど厚生労働省からの受託事業である「介護支援専門員の生涯研修体系のあり方に関する研究委員会」の最終報告書を公表した。

これは介護支援専門員の現任研修の土台となるもので、今後の現任研修の新しい方式について詳細に言及されている。

2006.6.30

予防ケアプラン、民間委託半年延長へ

 28日開催された第41回社会保障審議会介護給付費分科会では、大都市の要請などを受けて、来年3月末まで地域包括支援センターが民間居宅に委託をすることを事実上決めた。政令指定都市:体制整備のための準備中だが、年度途由での職員の採用や予算措置等が困難のため、平成193月末までの6か月間、上記経過措置の延長を求める要望が上がっている。そのため、以下条件のもと、延長が決定される。

-要支援者に係る認定更新が概ね一巡する平成193月末までの要支援者の見込み数及びその介護予防支援業務に必要な人員確保計画を各市町村において策定。都道府県を通じて本年9月末までに取りまとめる。

2006.6.30

介護保険制度改正認定厳しく 高まる不満

 29日東京新聞は『4月に介護保険制度が改正されてから、特に在宅サービスの利用者の間で「使いにくくなった」「認定が厳しくなって現実に合わない」いった不満が高まっている。先細るサービスに、将来への不安を感じる高齢者も少なくない。 』などと報じた。

 記事では『 「ひざの痛みは前よりひどくなっているのに、どうして軽く認定されるのですか」。東京都台東区の80代の女性は、困惑を隠せない。

女性は独り暮らし。足が不自由で、家の中でははって移動している。風呂も1人では入れず、週1回、通所の入浴サービスを受けていた。しかし、4月の更新で、要介護の区分が従来の要介護1から要支援2に下げられ、事業者の側が入浴サービスを打ち切った。女性はやむなく、訪問介護のメニューの一部を掃除から入浴サービスに切り替え、週1回、自宅での入浴を介助してもらうことにした。しかし、設備の整った施設とは違い、家の狭い風呂では介助も大変で、受ける側も不安。掃除のサービスを減らしたことも体にこたえる。女性は区分変更を申請した。

 東京都社会福祉協議会の担当者は「新しい判定プログラムでは、介護度が軽くて認知症でない人は、要支援になりやすい傾向がある」と疑問視する。

同社協が要介護2以下でサービス内容の変わった利用者659人を調査したところ、45月に認定更新を受けた人の863%は、区分が軽くなっていた。中には、要介護3から3ランク下の要支援2になった人もいた。

回答者のうち、介護サービスで不都合や不便を感じている人は819%。今まで利用できたサービスが受けられなくなったとの不満が多く、「訪問介護の時間が短縮され困る」という声が目立った。これは訪問介護のうち、調理や掃除などの生活援助の報酬体系が変わったためだ。

以前は、1時間以上の介護には30分ごとの報酬加算があったが、4月からは要介護1以上の訪問介護の報酬が1時間で打ち切りになった。2時間かけて介護をしても、事業所が得られる報酬は1時間と同じ。ホームヘルパーの人件費を考え、1件の介護時間を1時間半以内にする短縮する事業者が増えた。

ほかに、要介護1以下の人に介護ベッドなどのレンタルが制限されることへの不満、同居家族がいるのを理由に一律に掃除などの生活援助を止められたとの訴えもあった。

調査をまとめた都社協では「予想以上に深刻な声が多い」とみており、利用者の実態を反映させた見直しが早急に必要と、厚生労働省に提言する。』などと続けている。

2006.6.28

介護型療養病床の報酬設定  医師らの配置基準緩やかに

 28日共同通信などによると『介護療養病床の再編で、厚生労働省は28日、医師や看護師らの配置基準を緩和した介護型病床の介護報酬を新たに設定した。』などと伝えた。医療型の診療報酬改定と併せて7月から適用される。

 患者負担は1割。全額自己負担の食費や居住費があり、全体の負担額は個室の方が高くなる。(
(1:96.・・・・・・?)

2006.6.28

☆トラブル増加 有料ホーム、5年間で3

28日読売夕刊では、有料ホームのトラブルが、5年間で3倍になったなどと伝えた。