| 2007.06.02 |
☆ドラッグストア 薬剤師確保激化 薬学部6年制化 新卒不在見据え
2日、読売新聞(多摩)は以下のように報じている。
『薬剤師法の改正で大学の薬学部が4年制から6年制に移行したことを受け、ドラッグストアなどによる薬剤師獲得競争が始まっている。4年制の学生が卒業した後、6年制の学生が卒業するまでに生まれる新卒者不在の“空白の2年間”を埋めようというもので、多摩地区でも大学の就職課への日参や、リタイアした薬剤師の再雇用など、ドラッグストア側の動きが激化している。一方の学生たちは就職バブルを謳歌している。
薬剤師法の改正で、2006年度に全国の薬学部は4年制から6年制に移行した。それに伴い、4年制最後の卒業生が09年3月に卒業後、10、11年と新卒者不在の期間が生じることになった。
薬学部で学ぶ学生には、研究開発に取り組める大手の製薬会社や、調剤を行うことができて専門性が生かせる病院や調剤薬局などへの就職が人気で、ドラッグストアは敬遠されがちだ。しかし、医薬品の販売には薬剤師の配置が必要で、人材が確保できなければ店舗展開も難しくなる。
業界大手で多摩地区に約30店舗を展開しているマツモトキヨシ(本社・千葉県松戸市)は、早めに人員を確保しようと、全国で百数十人だった募集を、4年前から約200人に増加させている。
多摩地区に64店舗あるサンドラッグ(本社・府中市)も、新卒者の採用数を昨年、約90人から約150人に増やした。「調剤ができるドラッグストア」をアピールする学生向けポスターも製作、調剤薬局を併設している店舗への見学会も実施して学生へのPRに余念がない。一方で、退職した元薬剤師や病院薬剤師の取り込みも目指している。また、同社は「直接店舗に引き抜きに来られた例もある」といい、人材獲得競争は激化ぎみだ。
■学生は売り手市場■ 一方、学生にとっては一時的な“売り手市場”。毎年約460人が卒業する東京薬科大(八王子市)のキャリアセンターは「毎日のようにドラッグストアの採用担当者が来るようになった」と話す。高知県や秋田県など、遠方からの求人もあるといい、就職率も増加。学生からは「どこかに入りたい」との相談が減り、「どこに決めて良いのか分からない」という相談が増えたという。明治薬科大(清瀬市)も「ドラッグストアの訪問が数年前から極端に増えた。地域の小薬局からも求人が来る」という。
ドラッグストアによっては、薬剤師でなくても薬を販売できる登録販売者制度が09年にスタートするのを待って対応を予定しているところもある。ウェルパーク(本社・立川市)は「薬剤師を今増やさなくても十分対応可能」としている。
都薬剤師会北多摩支部は「薬科大学も増加しており、近い将来、薬剤師過剰時代を迎える。すぐに買い手市場に切り替わる」と見ている。東京薬科大キャリアセンターも「将来は激しい競争が待っている。一時的な売り手市場に甘えていては生き残れない。薬剤師として自分を磨いていくことが第一だ」と、学生たちを戒めている。』
■しかし、前から言っているんだが、病院に危機感が感じられないのはなぜか? メディアも医師や看護師不足は伝えるが、一時的にせよ、薬剤師は社会にほとんど出てこない。今のうちに確保しておかないと、看護職・介護職の二の舞になる。
まあ、薬事法改正でリスク区分AのOTC(ガスター10など)が薬剤師対面販売義務化も影響しているのだろうが・・・
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| 2007.03.26 |
☆慶応義塾と共立薬科大、08年4月の合併を正式契約
26日夜、朝日新聞は次のように報じている。
『学校法人慶応義塾(東京都港区)と共立薬科大(同)は26日、08年4月1日付で合併する契約を正式に結んだ、と発表した。共薬大の現役学生は、合併時に在学していれば卒業時に慶大の学位が与えられ、来年4月1日に4年生になる現在の2年生から「慶大卒」となる。共薬大が約800人の学生ほぼ全員に意向を尋ねたところ、慶大への転籍に反対の学生はゼロだったという。
合併は共薬大が解散する形をとり、1930年に設立された名門薬科大は80年足らずで歴史を閉じる。合併時に、共薬大の芝キャンパス(同)に慶大が薬学部と大学院薬学研究科を設置。薬学部の学生は、1年時の教養教育は主に慶大日吉キャンパス(横浜市)で受け、2年生以降は芝キャンパスに移る。』
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| 2007.01.25 |
☆共立薬科大、慶大との合併効果で志願者倍増
25日午後、朝日新聞は以下のように報じている。
『08年4月に慶応義塾大(東京都港区)に統合される共立薬科大(同)の入学試験で、募集が多い一般入試前期の志願者数が24日、まとまった。95人の定員に昨年の2倍近い2659人が出願。合格者が昨年並みの306人なら競争率は8.7倍(昨年は4.5倍)になる。今春の入学者が「慶大」の卒業生になるかどうかは未定だが、薬学部人気が低迷する中、慶応ブランドの威力が証明された格好だ。
共立薬科大は薬学部だけの単科大学。主に薬剤師をめざす6年制の薬学科(前期の募集定員80人)と、主に研究者をめざす4年制の薬科学科(同15人)がある。今回、薬学科に2075人、薬科学科には584人が出願した。
同大は昨年11月、推薦入試(同65人)の終了直後に慶大との合併を発表。1月15日に締め切られたセンター試験利用入試(同15人)には、昨年より1300人余り多い1989人が出願し、競争率は13.3倍になった。
駿台予備学校の利倉和彦・教務部課長は「受験生が志望校を決める直前に合併を発表し、タイミングがよかった。共立薬科大はもともと評価は高かったが、出身大学を尋ねられた時に『慶大です』と答えられる魅力は大きかったに違いない」と話している。』 |
| 2007.01.17 |
☆薬学部ない秋田県 県外私立が学生争奪戦
17日、読売新聞(秋田)は「秋田入試会場、次々 少子化で試行錯誤 撤退組も」としたサブ見出しを掲げ以下のように報じている。
『県外の私大が、薬科大も薬学部もない県内の受験生をターゲットに、学生争奪戦を激化させている。2007年度入試では、仙台市の東北薬科大が開学以来初めて、県内で試験を行うほか、4月に開設される岩手医大薬学部も初の入試で、いきなり秋田会場を設ける。大型ドラッグストアの進展などから薬剤師のニーズが高まり、この5年で全国の薬学部数、定員総数ともに倍増したが、パイを食い合い、学生を確保できない懸念が出てきたためだ。
「国公立大では、この5年で学部数は17学部で変わらず、定員も5人減。私大の勢いは相当のもの」と語るのは、文部科学省医学教育課の担当者。同課によると、私大の薬学部数と定員総数は、02年度の29学部、定員6635人から、07年度には55学部、1万1804人とほぼ倍増する。ドラッグストアでの薬剤師需要の増加などを受けた規制緩和に伴い、各私大が薬学部の新設などに乗り出した結果だ。
東北地方では、いわき明星大(福島県いわき市)と岩手医大が4月、薬学部を新設する。同大学務課は「秋田会場は必要だと総合的に判断した」と出願者増に期待を寄せている。
こうした動きに対し、「関東各都県の受験生が多いが、再度、東北に目を向けることにした。歴史があるからと、あぐらをかいているわけにはいかない」と神経をとがらせるのは、秋田で働く薬剤師の3割以上を輩出してきた東北薬科大。2月1、11日の入試で、1949年の開学以来初めて秋田会場を設けるが、このほかの4会場は、同大と、東京都新宿区、さいたま市大宮区、札幌市中央区と、いずれも大都市ばかり。秋田はやはり、特異な位置付けにある。
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しかし、志願者全員が入学する“全入時代”をにらむ各大学の思惑は様々だ。
秋田県内では、青森大薬学部(青森市)が04年度の学部設置以来、会場を設けているほか、新潟薬科大(新潟市)も10年以上前から“進出”している。
それでも同大は、06年度入試の13会場から、07年度は山形県酒田市や静岡市など加え17会場態勢を取る。教務・広報グループは「受験生が5人でも6人でも出向く。少子化は避けられず、攻めの姿勢でいくしかない」と間口を広げる戦略だ。
“リストラ組”も現れている。98年度入試以降、秋田会場を設けてきた北陸大薬学部(金沢市)は、06年度の25会場から、07年度には12会場に絞り、秋田から撤退する。同大アドミッションセンターは「受験者数の推移を見直し、減っている会場をやめた」と話し、推薦、一般入試の定員見直しも含め、確実な学生確保策で生き残りを図る。
今後も私大側の試行錯誤が続くとみるのは、薬学部受験の情報誌を出版する「ネオリッチ」(東京都)。編集担当者は「06年度入試では西日本で複数の薬学部が定員割れとなった。新設学部の薬剤師国家資格試験の合格率がここ数年で出そろってくるが、受験生にとって判断材料であり、一層厳しい経営判断を迫られる私大も増えるのでは」と話した。
◆続く薬剤師不足
県内では数年間、保険薬局で働く薬剤師が100人余も足りない状態が続いている。
薬剤師は、調剤や薬事衛生に携わる専門職。保険薬局のほか、ドラッグストア、製薬会社、行政機関でも勤務している。県内には、県薬剤師会に在籍する保険薬剤師ら1475人と、製薬会社などで働く約300人がいるという。
1993年の厚生労働省薬務局長通知などに基づくと、1人の保険薬剤師が1日に取り扱うことが可能な処方せんは、内科で40枚、眼科や整形外科で60枚前後。県内で05年度に扱われた処方せんは約786万3800枚で、実働日数などを勘案すると、約1600人が必要な計算になる。
薬剤師会の鳥海良寛専務理事は「70枚以上の処方せんを扱い、患者への説明に走り回る薬剤師もいる」と指摘し、「調剤ミスをなくすうえでも適正な人数が必要」と訴える。
薬剤師会は、ホームページでの求人募集や、高校生向けの薬学部進学説明会を続けているが、いずれも決定打となっていない。県外私大の試験会場では誘致活動を展開しており、「薬剤師の輩出を後押しし、将来、古里で就職してくれる素地となれば」と注目している。』 |
| 2007.01.16 |
☆慶大と合併方針、共立薬科大の入試戦線に“異変”あり
16日夜、読売新聞は以下のように報じている。
『慶応大と2008年に合併する方針を発表している共立薬科大(東京・港区)のセンター試験利用入試の出願者数が、昨年の3倍近く増えたことがわかった。
同大が昨年と同数の合格者を出す場合には、昨年に8・5倍だった競争率が一気に19・6倍に跳ね上がることになる。今年度に4年制から6年制に移行した薬学部の受験者数は全般的に減少傾向にあるだけに、同大では、合併計画に対する反響の大きさに驚いている。
同大は私立だが、一般入試のほかに、センター試験の数学、英語、化学の成績だけで合格を決める方式を採用している。この方式の定員は薬学科10人、薬科学科5人で、昨年は計101人の合格者を出している。
同大の学生課によると、15日までの出願期間に、薬学科1480人、薬科学科500人の計1980人が出願。合わせて684人だった昨年の約2・9倍になった。また、例年は出願者全体の3分の1程度だった男子の数が約45%に増えたのも今回の特徴という。』
■しかし、「ブランド」の力は・・・・。薬剤師の間では当然ながら、理科大薬学部を抜き、関東私大薬学部ランクTOPへ、さらに千葉大薬学部すら抜くなどと噂されています。 |
| 2007.01.11 |
☆薬剤師の争奪戦が過熱 薬学部6年制で新卒空白2年
11日午後、河北新報は以下のように報じている。 『調剤薬局やドラッグストア、医薬品関連企業による薬剤師の争奪戦が過熱している。大学の薬学部が本年度、実践的な薬学教育を目的に4年制から6年制に移行したため、2010年度から2年間は、新卒の薬剤師がいなくなるためだ。ただ、全国的に薬学部が増えて学生間の競争は激しくなっており、学生側に「売り手市場」の楽観ムードはない。 仙台市などで「ツルハドラッグ」を展開するツルハホールディングス(札幌市)は08年春、薬剤師100人の採用を目指す。06年春の採用は約20人だったが、今春は40人を採用目標としている。人事部採用グループは「まとまった数の薬剤師を確保して『空白の2年間』に備えたい」と力を込めた。 「ひかり薬局」を運営するオオノ(青葉区)の採用枠は今春、例年通り50人としているが「学生一人当たりの採用内定数は例年よりだいぶ多いようだ」(小貫亨人事部長)と、売り手市場の厳しさを痛感している。
09年にはスーパーやホームセンター、コンビニエンスストアでの大衆薬販売を規制緩和する改正薬事法が施行されるため、一層の競争激化が予想される。スーパー「サティ」を展開するマイカル(大阪市)はこれまで数人程度の採用だったのが、今春は30人の確保を目標に激戦に備える。 |