| 2007.12.19 |
☆「恩寵園」損賠訴訟あす判決 虐待の認定焦点に
19日、読売新聞(千葉)→
『船橋市薬円台の児童養護施設「恩寵(おんちょう)園」で虐待を受けたとして、卒園生の男女11人が元園長(71)と県などを相手取り、計1億1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決があす20日、千葉地裁(仲戸川隆人裁判長)で言い渡される。元園長と二男の元職員が傷害などの罪で有罪判決(確定)を受けた事件は、1996年に入園者が集団で逃げ出して虐待が表面化して以来、11年ぶりに民事でも決着する。
原告のうち2歳から16歳まで同園で生活した都内の会社員女性(26)は「殴られるのは日常茶飯事で、乾燥機に閉じこめられたこともあった。今でも仲間の悲鳴が頭を離れない」と振り返る。裁判で過去の体験を思い出すのはつらいが「虐待に苦しむ子どもに勇気を与えるような判決を期待したい」と話していた。
同園を巡っては96年4月、入園者の男女計13人が児童相談所に保護を求めたことで問題が表面化した。園児側は97年10月、県知事を相手取り、園長への給与を返還するよう求める訴訟を提起。千葉地裁は00年1月、虐待を認定しながら請求を棄却する判決を言い渡している。
また、園児側の告発を受けた県警は同年、元園長の二男の元職員を強制わいせつ容疑で、元園長を傷害容疑で、それぞれ逮捕。元園長は最高裁で02年10月に懲役8月執行猶予3年の有罪が確定。また、二男も、婦女暴行などの罪で起訴され、千葉地裁で00年10月に懲役4年の判決を受け、確定している。』
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| 2007.12.14 |
☆長女餓死させた父親に懲役5年6月 福島、「身勝手で残酷」
13日午後、産経新聞→
『福島県郡山市の自宅アパートに、常時介護が必要な長女=当時(30)=を放置し餓死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われた共同作業所従業員影山道夫被告(57)=住所不定=の判決公判で、福島地裁郡山支部は13日、懲役5年6月(求刑懲役7年)を言い渡した。
田中聖浩裁判長は「放置すれば生命、身体に危険が生じることを認識できたのは明らか。親として身勝手で、娘を30歳の若さで死亡させた残酷な行動。酌量の余地もなく刑事責任は重大」と指摘した。
判決によると、影山被告は2月下旬ごろ、交際相手の女性方に移り住むため、知的障害で介護が必要だった長女を自宅アパートに放置。3月下旬ごろに餓死させた。』
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| 2007.12.06 |
☆共謀認めず院長に無罪 診療報酬詐欺で札幌地裁
6日夜、産経新聞→
『架空の診療報酬明細書(レセプト)を提出し、約920万円を詐取したとして詐欺罪などに問われ、懲役4年を求刑された北海道北見市の医療法人一樹会小助川クリニック院長、小助川治被告(46)に対し、札幌地裁は6日、無罪判決を言い渡した。
札幌市の診療報酬事務代行会社社長=同罪で有罪確定=らとの共謀があったかが争点。判決理由で井口実裁判官は「共謀があったとする社長の供述には不自然な点があり、信用できない」と述べた。その上で、結果的に高額な診療報酬を受け取ったのは事実だとして「民事上の責任は果たしてもらいたい」とした。
小助川被告は、診療報酬事務代行会社社長らと共謀して虚偽の診療報酬明細書を北海道社会保険診療報酬支払基金などに提出、計約920万円をだまし取ったとして、札幌地検に逮捕された。
判決後の会見で弁護士は「物的証拠や動機がない中、先入観に基づいた地検の捜査は公平性を欠いていた」と批判。小助川被告は「無罪を信じていたが、ここまで本当に大変だった。診療報酬はきちんと返し、患者や地域のために働きたい」と話した。』
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| 2007.11.29 |
☆生活保護廃止取り消し訴訟、北九州市が控訴断念へ
29日、読売新聞(九州)→
北九州市が虚偽申告などを理由に生活保護を廃止したのは違法として、同市小倉南区の女性(72)が廃止処分取り消しを求めた訴訟で、市は28日、処分を取り消した1審・福岡地裁判決を受け入れ、控訴を断念する方針を固めた。
女性側も控訴せず、判決は確定する見通し。市保健福祉局は「違反があっても、受給者の実態を見極め、より慎重に判断せざるを得ない」と、廃止基準を見直す考えを明らかにした。
15日の地裁判決は、女性の「扶養義務者の行方が分からない」などとする申告は虚偽だったと認定。しかし、高齢で障害があることなどを理由に、「継続的な医療扶助が必要で要保護性は高い。違反があっても、直ちに保護を廃止したのは、裁量の範囲を逸脱している」と結論づけた。
判決後、市は厚生労働省と協議。「一時的に停止して様子を見るなど、他の選択肢もあった」として、控訴しない意向を固めた。』
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| 2007.11.26 |
☆出産後の主婦死亡、医師の過失問う控訴審が結審 名古屋
26日昼、朝日新聞→
『名古屋市港区の産婦人科医院で00年、出産直後の主婦(当時31)が死亡した事故は医療過誤が原因だとして、夫と長男が、同医院の男性医師らに計約1億2800万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審の第1回口頭弁論が26日、名古屋高裁であり、結審した。控訴した医師側は「医師の判断と主婦の死亡に因果関係はない」などとして遺族側の請求の棄却を求め、遺族側は控訴棄却を求めた。
同高裁は12月11日に和解勧告し、成立しなければ、来年2月27日に判決を言い渡す予定。
主婦の死亡をめぐっては、一審の名古屋地裁が昨年9月、医師に約7700万円の支払いを命じた判決を出した後、刑事訴訟で同地裁が今年2月、業務上過失致死の罪に問われた医師を無罪(求刑罰金50万円)とし、判決が確定。民事と刑事で判断が分かれている。
主婦は00年8月31日午前、同医院に入院し、男児を出産した直後に大量に出血し、同日夜に出血性ショックで死亡。遺族側、検察側はそれぞれの訴訟で、司法解剖の結果などから、医師が、子宮の出口にある子宮頸管(けいかん)が裂けていたのを見落とし、輸血の手配や大病院への搬送も怠ったと主張した。
これに対し、同地裁は民事訴訟判決で「子宮頸管裂傷は認められない」とする一方、「主婦を早期に大病院へ運んでいれば、死を回避できた可能性があった」と医師の過失を認めた。
しかし、刑事訴訟の判決は、他の医師の証言などから「子宮頸管裂傷を認めるには合理的な疑いがある」「輸血を早期に実施し大病院に転院させたとしても、主婦の死を確実に避けられたとは言えない」として医師を無罪とした。』
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| 2007.11.13 |
☆生活保護受けられず、母承諾殺人の被告に刑猶予
13日夜、朝日新聞→
『大阪市平野区の府営住宅で今年6月、生活苦から認知症の母親(80)を絞殺したとして、承諾殺人の罪に問われた無職藤原義弘被告(49)の判決が13日、大阪地裁であった。安永健次裁判官は「母の命を奪った重大な犯行だが、左目を失明して定職につけなかったなど酌むべき事情もある」と述べ、懲役3年執行猶予5年(求刑懲役4年)を言い渡した。
判決によると、交通事故で左目の視力を失った被告は昨年9月、生活保護の申請について市の出先機関で相談したが、診断書を用意するのに「金がかかる」と断念。今年5月には家賃滞納で自宅の退去を迫られたため心中を決意し、6月17日、母の承諾を得てネクタイで首を絞めて殺害した。
判決後、安永裁判官はうなだれる被告に「亡くなったお母さんは、気力を失った息子の姿を見たくないはず。その気持ちを考えて生活してください」と諭した。 』
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| 2007.11.07 |
☆混合診療の保険不給付は違法、東京地裁判決
7日夕、日本経済新聞→
『がん治療で保険対象外の治療も併用する「混合診療」を受けた男性が、本来は保険が利く治療分まで給付しないのは違法だとして、国に保険給付を受ける権利の確認を求めた訴訟の判決で、東京地裁(定塚誠裁判長)は7日、「混合診療を理由に保険適用せず全額を自己負担としたのは違法」と指摘し、男性の請求を認めた。
国は、保険対象の治療と対象外の治療を組み合わせる「混合診療」の場合、原則としてすべて保険対象外と取り扱っている。こうした運用を違法とする司法判断が出たことで、厚生労働省は混合診療への対応の見直しを迫られそうだ。 』
☆「画期的」「無原則な解禁疑問」…混合診療判決に波紋
7日夜、産経新聞→
『「混合診療」への保険適用を認める初判断を示した7日の東京地裁判決は関係者らに波紋を呼んだ。原告の清郷(きよさと)伸人さん(60)は「厚生労働省は全面解禁すべきだ」と語ったが、厚労省は「解禁の予定はない」と反発。一方で、混合診療解禁を求めている患者支援団体からは「無原則に認めるのは問題」との声もあり、問題は複雑な様相を呈している。
混合診療は、保険診療に自己負担で未承認の診療や薬を上乗せするもの。医療費は全額が自己負担になる。厚労省は昭和32年の省令に基づき混合診療を原則禁止し、違反した場合は病院に保険を給付しないなどの罰則もある。
「全額自己負担になることで、望む医療を受けられず、命を落とすこともある。生存権の侵害に当たるのではないか」。清郷さんは判決後、混合診療を禁止する厚労省への憤りを隠さなかった。
一方、厚労省は「有効性、安全性が確認されていない未承認の治療で患者が不利益を受けることを防ぐため」と混合診療禁止の理由を説明。解禁の予定はないという。
日本医師会も混合診療には反対の立場。「お金のある人はより高度な医療を受けられるようになるが、貧しい人は限られた医療しか受けられなくなる」と主張している。
患者側からは、特にがん治療で混合診療解禁を求める声が強い。がん患者支援団体「NPO法人キャンサーネットジャパン」事務局長の柳沢昭浩さんは、「国際的に有効性が確認されながら国内では未承認の抗がん剤を使ったら、医療費が全額自己負担になるのはおかしい」と訴える。
ただ、柳沢さんは「無原則に混合診療を認めるのには慎重にならざるを得ない」とクギを刺す。有効性がまったく不明な民間療法のような診療にまで混合診療を認めることは、患者を危険にさらす恐れがあるためだ。
柳沢さんは「混合診療解禁には何らかのガイドラインが必要だろう」と、部分的解禁の立場を取っている。』
混合診療→Wikipedia
■BBSで番外地さんが書いた件です。
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| 2007.10.27 |
☆娘を介護放棄の父に懲役7年を求刑/福島
26日午前、KFB福島放送→
『郡山市のアパートで常時介護を必要とする女性=当時(30)=が放置され死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた女性の父の本籍郡山市、住所不定、無職影山道夫被告(57)の論告求刑公判は25日、地裁郡山支部(田中聖浩裁判長)で開かれ、検察側は懲役7年を求刑した。
判決公判は12月13日午前11時半から。』
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| 2007.10.23 |
☆患者死亡で京都府に1230万円賠償命令 京都地裁
23日夜、朝日新聞→
『京都府立医科大付属病院(京都市上京区)で00年、ぜんそくの適切な治療を受けられなかったために死亡したとして、大阪府豊中市の女性患者(当時60)の遺族が、京都府に約6000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が23日、京都地裁であった。池田光宏裁判長は「違法な免疫抑制剤の投与によって症状が悪化し、死亡した」として、1230万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は00年3月、同病院に入院。重症のぜんそくと診断され、治療を受けたが、約1カ月後に敗血症で死亡した。池田裁判長は、ぜんそくの治療薬として確立されていない免疫抑制剤が使われたと認定。「治療の有効性などの説明や患者の同意がない場合、最善の方法だとしても治療は違法。女性への説明や同意はなく、免疫抑制剤を使う前提要件を満たしていない」と指摘した。
同病院の土屋泉・病院管理課長は「主張が十分認められず残念。判決内容を十分精査し、対応したい」と話した。』
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| 2007.09.29 |
☆無年金障害者:「年金不支給は合憲」と上告棄却 最高裁
28日夜、毎日新聞→
『20歳以上の学生の国民年金加入が任意だった91年4月以前に、未加入のまま重い障害を負った東京、千葉、新潟の元学生らが、障害基礎年金の支給などを国に求めた2件の訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(津野修裁判長)は28日、いずれも上告を棄却した。「法の下の平等に反し違憲」との原告側主張に対し、判決は「国会の広い裁量の範囲内で合憲」と退けた。原告逆転敗訴の2審・東京高裁判決が確定した。
全国9地裁に起こされた学生無年金障害者訴訟で初の最高裁判決。社会保障制度に関して国の幅広い裁量を認めた従来の判例に沿った判断で、残る7訴訟でも元学生側の違憲主張は退けられる見通しになった。
原告側は、当時の国民年金法を巡り(1)同じ未加入でも、20歳未満で障害を負ったら支給され、20歳過ぎだと不支給(2)同じ20歳以上でも、学生以外は強制加入なので原則支給され、学生は任意加入が必要--などの規定が「平等に反する」と主張した。
判決は(1)について、所得保障の必要性が高い20歳未満の障害者に限り、保険料負担なしに支給する例外的な制度と判断。(2)でも、保険料負担や加入の必要性・実益などを考えて学生に判断を委ねた仕組みだと指摘。いずれも「著しく合理性を欠くとは言えず、原告側が主張する差異は、不当な差別的取り扱いとは言えない」と結論付けた。
原告は東京、新潟両地裁に訴えた男性5人(47〜40歳)。1審は04年、「不平等の救済措置を怠った立法不作為は違憲」と述べ、1人700万〜500万円の賠償を国に命じたが、2審は05年、請求を棄却し、原告側が上告していた。
一方、広島地裁に起こされた訴訟について、最高裁第3小法廷(堀籠(ほりごめ)幸男裁判長)は28日、判決期日を10月9日と指定した。請求棄却の広島高裁判決が確定する見通しで、これで違憲判決が出た東京・新潟・広島の3地裁の原告は全員敗訴することになる。
【無年金障害者】 国民年金未加入時に重い障害を負い、障害基礎年金(1級で月額8万2508円)を支給されていない人。(1)制度改正で強制加入になる前に障害を負った学生(推計4000人)や専業主婦(同2万人)(2)国籍要件撤廃前に障害者となった在日外国人(同5000人)(3)加入義務がありながら未加入・未納だった人(同9万1000人)など。(1)は、05年に創設された特定障害者給付金(同5万円)による救済対象で、今年7月現在、学生3737人、主婦3656人が受給している。』
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| 2007.09.27 |
☆認知症の夫の介護に疲れ絞殺、妻に懲役4年…山口地裁判決
27日、読売新聞(九州)→
『介護に思い悩み認知症の夫を絞殺したとして、殺人罪に問われた山口県周南市清光台町、間八重子被告(67)の判決公判が26日、山口地裁で開かれた。山本恵三裁判長は「周りに迷惑をかけないよう一人で介護を担っていた被告が将来を悲観した衝動的な犯行だが、公的、私的に援助を求める手だてがあったのに取らなかった」として、懲役4年(求刑・懲役7年)を言い渡した。
判決によると、間被告は認知症を発症した夫の紀裕(のりやす)さん(当時67歳)を約2年間、自宅で介護していた。だが症状が悪化し、介護に疲れ果てたことなどから、夫を殺害して自殺しようと決意。5月8日午後11時ごろ、居間で寝ていた紀裕さんの首をネクタイで絞めて窒息死させた。間被告も自殺を図ったが未遂に終わった。
言い渡し後、山本裁判長が「生き残ったのだから、ご主人の分まで生きてください」と諭した。』
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| 2007.09.27 |
☆障害の長男放置死、母親に懲役4年6月…熊本地裁(裁判)
27日午後、読売新聞→
『知的障害により自活能力のない長男(当時19歳)を放置し、死亡させたとして保護責任者遺棄致死罪に問われた熊本県水俣市古城1、旅館従業員川崎小波(さなみ)被告(49)の判決が27日、熊本地裁であり、野島秀夫裁判長は「経済的に困窮していたとはいえ、母親に見捨てられた被害者は誠に哀れ」として懲役4年6月(求刑・懲役6年)を言い渡した。
判決によると、水俣市内の旅館で住み込みで働いていた川崎被告は2003年、中学を卒業した長男・宏一郎さんを、預けていた児童養護施設から自宅に引き取り、世話をしていた。しかし、昨年12月中旬からは食事を与えず放置し、今春、細菌性肺炎で死亡させた。』
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| 2007.09.19 |
☆生活保護理由の不支給違法 障害者支援費で福島地裁(裁判)
18日夜、共同通信→
『重度の障害がある福島県田村市の女性が、旧身体障害者福祉法が定めた「居宅生活支援費」をめぐり、生活保護を受けていることを理由に申請時間数の一部しか認めなかった市長の決定取り消しを求めた訴訟の判決で、福島地裁は18日、決定を違法と判断した。
ただし、同法が昨年4月に廃止され、障害者自立支援法が施行されたため「訴えの利益がなくなった」として、請求自体は却下した。
訴えていたのは、上半身を自由に動かせない渡部貞美さん(54)。渡部さん側は「実質勝訴だ」と受け止めている。
森高重久裁判長は「生活保護はその他の社会保障を充てても、不足がある場合に実施する。保護費の支給が、支援費支給を拒否する理由とはならない」とした。』
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| 2007.09.12 |
☆介護放棄死事件で実刑判決/広島
12日、中国新聞→
『自宅で寝たきりだった広島市安芸区中野3丁目、無職松田洋一さん=当時(60)=が家族に介護を放棄され死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた、松田さんの妻で無職松田由美子(63)、長男の無職博之(37)の両被告の判決が12日、広島地裁であった。奥田哲也裁判長は、由美子被告に懲役6年(求刑懲役8年)、博之被告に同5年(同6年)を言い渡した。
奥田裁判長は、2人の共謀を認めた上で、「被害者への家族の情愛や、いたわりの気持ちが感じられない冷酷な犯行」などと指摘。「安心できるはずの自宅で放置された被害者の無念さは察するに余りある」と述べた。
由美子、博之両被告は共謀。脳出血の後遺症で自宅で寝たきりだった洋一さんに昨年9月ごろから十分な食事を与えず、医師の診察を受けさせないなど介護を放棄し、同年11月ごろ死亡させた。』
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| 2007.09.01 |
☆障害年金不支給 社保庁側が敗訴 判断見直し迫る内容
1日、朝日新聞は次のように報じている。
『両方の股関節に人工関節を入れた岡山県の主婦が、国民年金障害基礎年金の不支給処分を不服として処分取り消しを求めた訴訟で、東京地裁(定塚誠裁判長)は31日、処分を取り消す判決を言い渡した。支給基準を画一的にとらえて支給しなかった社会保険庁に対し、生活実態に見合う判断を迫る内容で、同種のケースにも影響する可能性がある。
判決によると、主婦は両変形性股関節症と診断され、03年4月までに両方の股関節に人工関節を入れる手術を受けた。
足に人工関節を入れた人の場合、片足の三つの関節のうち二つ以上に障害があると年約80万円の年金を受けられる。しかし、主婦の場合は現在も補助用具なしで座ったり階段の上り下りをしたりすることができない状態にもかかわらず、片足に1カ所だったため、支給の対象とならなかった。
判決は片足、両足といった基準を画一的にとらえず、「立ち上がる」「階段を上る」などの日常動作の不自由さで見て、主婦の障害を「両足機能に相当程度の障害を残すもの」と判断。不支給処分を取り消した。
社保庁は「内容を詳細に検討して控訴するか決めたい」としている。』
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| 2007.08.29 |
☆「徳洲会」病院建設差し戻し審、富山県の中止勧告取り消し
29日、読売新聞夕刊は次のように報じている。
『富山県高岡市での特定医療法人「徳洲会」(徳田虎雄理事長)系列の病院建設計画を巡り、地域医療計画に定めた病床数が足りていることを理由に県が中止勧告したのは不当として、神奈川県の医師が勧告取り消しを求めた行政訴訟の差し戻し審判決が29日、富山地裁であった。佐藤真弘裁判長は医師の言い分を認め、富山県に勧告取り消しを言い渡した。
徳洲会は全国で系列病院開設を計画し、同様の裁判が4件起きているが、勧告取り消しが認められたのは初めて。地域医療計画のあり方が問われる判決となった。
訴えによると、医師は1997年、県に400床の病院の設置許可を申請。県は、高岡市などを含む高岡医療圏の病床数が県医療計画の必要病床数(3808床)に対しすでに3806床あることを理由に中止勧告し、「勧告を無視すれば、保険医療機関の指定を拒否する」と通告した。
1審の富山地裁は「中止勧告は公権力の行使に当たらない」として行政訴訟の対象とならないと判断し、原告の訴えを却下。2審の名古屋高裁金沢支部も原告の控訴を棄却した。これに対し、最高裁は05年7月、「保険医療機関の指定を受けられなければ、事実上開設を断念せざるをえず、公権力の行使に当たる」と審理を差し戻した。
この病院計画を巡っては、徳洲会が「開設許可の申請書が6回も差し戻された」として、県を相手に損害賠償請求訴訟を起こし、名古屋高裁金沢支部は03年11月、県に300万円の支払いを命じ、確定している。』
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| 2007.08.27 |
☆医療過誤事件の判決報道、フジテレビに100万円賠償命令
27日夜、読売新聞は以下のように報じている。
『東京女子医大病院で2001年、心臓手術を受けた12歳の女児が死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われ、1審で無罪となった同病院元助手・佐藤一樹被告(43)(検察側控訴)が、フジテレビの報道で名誉を傷つけられたとして、同社に損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であり、土肥章大裁判長は同社に100万円の支払いを命じた。
問題となったのは、佐藤被告が無罪判決を受けた05年11月30日から翌日にかけて放送された4件のニュース報道。このうち1件のニュースは、無罪判決を伝えた上で、「当初罪を認め遺族に謝罪し示談が成立」「法廷では一転して過失を否定」などのテロップをつけた。判決は「被告が自白したとか、刑事責任を前提に遺族と示談したなどの事実は認められない」と述べ、名誉棄損を認めた。
フジテレビ広報部の話「主張が一部認められず残念。判決を詳細に検討し、今後の対応を決めたい」』
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| 2007.08.16 |
☆心神喪失で無職男を不起訴=老人介護施設2人刺傷-仙台地検
16日午後、時事通信は以下配信した。
『仙台市太白区の市医療センター介護老人保健施設「茂庭台豊齢ホーム」で3月、看護師の女性ら2人が男に果物ナイフで刺され負傷した事件で、仙台地検は16日、殺人未遂の現行犯で逮捕された無職の男(32)について「心神喪失で責任能力がない」として不起訴処分とした。
男は逮捕当時「誰でもいいから殺してやろうと思った」などと供述。地検は、妄想に支配されて犯行に及んだと判断した。』
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| 2007.08.09 |
☆末期がんの母絞殺、承諾殺人の42歳女性に猶予判決…栃木
9日昼、読売新聞は次のように報じている。
『栃木県足利市で今年5月、末期がんの実母を本人の承諾を得て絞殺したとして、承諾殺人罪に問われた同市大沼田町、無職真田初美被告(42)の判決が9日、宇都宮地裁栃木支部であった。
林正宏裁判官は「どんな状況でも命を奪うことは許されないが、自己を犠牲にして介護をしてきたことは参酌すべきだ」として、懲役3年、執行猶予3年(求刑・懲役5年)を言い渡した。
判決などによると、真田被告は5月30日、自宅で母親の京子さん(当時68歳)が胃がんの激痛に苦しむ姿に「殺して楽にしてあげよう。その後自分も死のう」と決意し、京子さんの承諾を得て電気ストーブのコードで首を絞め、窒息死させた。
真田被告は今年4月に会社を辞めて介護に専念。京子さんは5月に入って医師から余命1か月と宣告されていた。
判決後、林裁判官から「お母さんを十分に供養してください」と諭された真田被告は「ありがとうございました」と涙を浮かべて話した。』
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| 2007.07.31 |
☆病院で女児死亡、宮崎大に2400万円賠償命令
31日、読売新聞は以下のように報じている。
『宮崎県清武町の宮崎大付属病院で長女(当時2歳)が死亡したのは、主治医らの不適切な処置が原因として、父親の会社員(42)が同大学に約2900万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が30日、宮崎地裁であった。
高橋善久裁判長は、長女が先天的な心臓疾患による発作を起こすのを防ぐ注意義務を怠ったとして、同大に対し、約2400万円を支払うよう命じた。判決によると、長女は心臓疾患で同病院に入院していた2003年9月12日、採血を受けたが、研修医が2回、主治医が1回の計3回にわたって失敗。長女は痛みや恐怖で激しく泣いて発作を起こし、脳などが酸欠状態になって死亡した。』
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| 2007.07.30 |
☆カリタスの家:虐待の前施設長有罪、2審も支持 福岡高裁
30日午後、毎日新聞は以下のように報じている。
『福岡県飯塚市(旧頴田町)の知的障害者更生施設「カリタスの家」(現・光ケ丘学園)の虐待事件で傷害罪に問われた前施設長、原田秀樹被告(52)に対し、福岡高裁(正木勝彦裁判長)は30日、懲役1年6月、執行猶予3年とした1審・福岡地裁判決を支持し、被告の控訴を棄却した。
判決によると原田被告は03年12月、重度知的障害の男性入所者に、熱湯のコーヒーが入ったカップを男性の口元に押し付けてコーヒーを流し込み、唇や舌などに大やけどを負わせた。
控訴審で原田被告側は「カップを押し付けてはおらず、コーヒーを流し込んでもいない」と否認。「コーヒーも、やけどするほどの熱湯ではなかった」と無罪を主張したが、正木裁判長は「被告は少なくとも、男性が高温のコーヒーでやけどすることを認識しながら飲むのを許した」と理由を述べた。』
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| 2007.07.26 |
☆後見制度悪用詐欺 初公判で元行政書士ら起訴事実認める
26日夜、朝日新聞は以下のように報じている。
『独り暮らしの高齢者から不動産売買に絡み現金750万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元暴力団員ら2人の初公判が26日、東京地裁であり、2人はいずれも起訴事実を認めた。
被告は元指定暴力団松葉会組員でリフォーム会社「青嵐環境開発」(東京都荒川区)の実質経営者神林正一被告(46)と元行政書士で同社社長山本成男被告(47)。
検察側の冒頭陳述によると、2人は05年、杉並区内の90歳代の女性からアパートを買い取った際に税金名目で300万円をだまし取った。さらに山本被告を任意後見人とする契約を結ぶことを勧め、遺言作成のために調査費用がかかったとうそを言い、計450万円をだまし取ったとされる。』
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| 2007.07.26 |
☆介護母殺害 懲役4年6月/那覇地裁実刑判決「同情すべき点ある」
26日、沖縄タイムスは以下のように報じている。
『日常生活の世話をしていた認知症の実母を絞殺したとして、殺人罪に問われた名護市の無職金元勝被告(52)の判決で、那覇地裁は二十六日、「わが子の手に掛かり、あらがう術もないまま、苦悶のうちに絶命した被害者の心情は察するに余りある。実刑に処することはやむを得ない」として、懲役四年六月(求刑懲役八年)を言い渡した。
一方で〓井広幸裁判長は「体調の思わしくない被告人が、慢性的な睡眠不足に悩まされて疲弊しながらも、症状が悪化していく母親の介護に当たり続けた」と指摘。「挑発行為とも受け取れる犯行直前の母親の言動など、多くの局面において同情すべき点が認められ、責任を被告人のみに帰すことは相当ではない」と述べた。
事件をめぐっては、金元被告の兄弟姉妹や地元の区民から、減刑を求める嘆願書が提出されていた。
判決などによると、今年一月ごろから母のシズエさん(84)に認知症の症状が出始め、勝手に外出して他人の家に入り込んだり、昼夜を問わず意味の分からないことを口にしたりするようになった。金元被告はトイレに行くたびに夜中に起こされ、睡眠不足が続く中、明け方に枕元でののしられたことを引き金に殺害に及んだ。
同居していた金元被告が、食事や洗濯などシズエさんの世話をほぼ一手に引き受けていたことから、兄弟姉妹がデイサービスの利用を提案したり、入院させるかどうかを話し合ったりしていたところだったという。
※(注=〓は「吉」の旧字体)』
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| 2007.07.24 |
☆タミフル:異常死の高校生遺族、厚労省法人を提訴へ
24日午後、毎日新聞は以下のように報じている。
『04年2月にインフルエンザ治療薬「タミフル」服用が原因とみられる異常行動で死亡した、岐阜県下呂市の男子高校生(当時17歳)の遺族が、独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」が死因を「別の薬による副作用」と認定したため精神的苦痛を受けたとして、機構に100万円の損害賠償を求めて岐阜地裁高山支部に近く提訴することが、24日分かった。タミフルの副作用問題で、患者側が因果関係の解明を求めて提訴するのは初。
提訴するのは、同市の男性。男性の長男は04年2月5日、インフルエンザと診断され、処方されたタミフルを服用後に自宅を飛び出し国道でトラックにはねられて死亡した。男性は05年2月、機構に副作用被害救済制度に基づく給付金を申請し、機構は昨年7月に、タミフルではなく「(タミフル以前に服用した)抗インフルエンザ薬シンメトレルの副作用による死亡」として、遺族一時金などの支給を決めた。遺族は受け取りを拒否している。
遺族代理人の柴田義朗弁護士は「別の薬が原因とする機構の認定は意図的なものを感じる」と話している。
医薬品医療機器総合機構は、厚生労働省所管の独立行政法人で、薬品による健康被害を受けた家族らからの申請に基づき、副作用被害の認定や給付金支給の審査をする機関。』
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| 2007.07.20 |
☆障害児殺害:母に懲役7年判決「同情の余地ある」東京地裁
20日午後、毎日新聞は次のように報じている。
『無理心中を図って知的障害がある次男(当時10歳)を殺害したとして、殺人罪などに問われた埼玉県川口市、無職、横山志津江被告(52)に対し、東京地裁は20日、懲役7年(求刑・同13年)を言い渡した。青柳勤裁判長は「信頼を置く母親の手で生命を奪われた息子は哀れというほかないが、犯行経緯には同情の余地がある」と述べた。
横山被告には知的障害がある2人の息子がおり、自身もがんになるなど生活や養育に困窮していた。判決は「相談相手もなく精神的に追い詰められて行く中で、子供の将来を悲観し、死んだ方が幸せと考えて殺害した」と認定した。
判決によると、横山被告は昨年6月10日夜、東京都千代田区の日比谷公園で次男に睡眠薬を飲ませてベンチに寝かせ、果物ナイフで胸を突き刺して殺害した。
◇背景に困窮と絶望
事件の背景には、障害児を抱えた横山被告の困窮と絶望があった。大阪府岸和田市で障害児らの生活サポートを行うNPO法人「まんまる」理事の高田美穂さん(47)は「単なる非情なお母さんとは思えない。同じ境遇なら誰でも同じ気持ちになる。子供の将来を悲嘆したのでしょう」と話した。
障害児の母親でもある高田さんは3年前、仲間と協力して「聞いちゃって-障害児の子育てのホンネ・家族の思い」を発刊した。市内307家族のアンケート結果や自身の経験から「子供から目を離せず、勤めに出る余裕はなくなる。経済的に困窮すると、病院にも行けず、精神的に疲れ切って家庭不和になるなど悪循環に陥る」と話し、「自分が死んだ後のことを考えると、みんな絶望的な気分になる」と打ち明ける。
必要なのは、生活支援だけでなく「心のケア」という。「心と体が元気でないと外出もできない。誰かに相談したり、話ができるシステムや支援が必要です」と訴えた。』
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| 2007.07.04 |
☆胃がん死:開業医に損賠命令 医療機関紹介せず 名古屋
4日午後、毎日新聞は次のように報じている。
『名古屋市天白区の男性(当時51歳)が胃がんで死亡したのは、初診した医院側が精密検査ができる医療機関を紹介しないなど、適切な措置を取らなかったためとして、遺族が同区内の男性開業医(45)を相手取り、総額約9000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、名古屋地裁であった。永野圧彦裁判長は開業医の注意義務違反や死亡との因果関係を認め、計約4100万円の支払いを命じた。
判決などによると、男性は01年1月、胃の不快感を訴えてこの開業医のクリニックで受診、レントゲン検査を受けた。その際、胃がんの可能性が判明したのに、同医師は悪性疾患の有無を判断する内視鏡検査などが行える病院を紹介しなかった。男性は同年9月、別の病院で胃がんと診断され、02年4月に死亡した。
判決で永野裁判長は、開業医の注意義務違反について「がんの可能性が相当認められ、速やかに精密検査する必要があったのに、検査できる医療機関を紹介せず過失があった」と述べた。死亡との因果関係については「別の病院での検査を指導していれば、がんを早く発見でき、なお生存していた可能性がある」と述べた。
開業医は「判決文をみていないのでコメントできない」と話している。』
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| 2007.07.02 |
☆78歳女性強殺の介護ヘルパーに無期懲役判決 東京地裁
2日昼、朝日新聞は次のように報じている。
『東京都大田区で昨年10月、一人暮らしの無職田中綾子さん(当時78)が自宅で殺害された事件で、東京地裁は2日、強盗殺人などの罪に問われた介護ヘルパー村山美智子被告(62)に求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。上岡哲生裁判長は「車いす生活を送っていた被害者を殺害した残忍な犯行。訪問介護の仕組み自体に不安感を生じさせ、社会的影響は軽視できない」と指摘した。
判決によると、村山被告は昨年10月29日、ヘルパーとして以前訪れたことのある田中さん宅を訪問。世間話をするうちに仏壇の前にあったバッグを奪おうと考えた。田中さんを車いすから突き落としてうつぶせにしタオルで絞殺。バッグと現金60万円など奪い、田中さん名義のキャッシュカードで豊島区内の銀行の現金自動出入機で10万円を引き出そうとしたが、暗証番号を誤って入力し引き出せなかった。
村山被告は訪問介護員2級の資格を持ち、老人ホームなどで介護の仕事をしていた。田中さんは足のけがで入院生活が続き、退院した昨年初めから車いすの生活をしていた。村山被告は2回、介護をしたことがあった。』
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| 2007.06.30 |
☆『介助時間 自立に不十分』 筋ジス大学生 障害者支援法めぐり初
30日、東京新聞は以下のように報じている。
『沖縄県に住む重度身体障害者の大学生が二十九日、昨年施行の障害者自立支援法に基づく介助サービス時間ではアパートで自立生活を送るのに不十分として、同県名護市を相手取り、支給時間を決めた処分の取り消しを求める行政訴訟を那覇地裁に起こすことを決めた。
「障害と人権全国弁護士ネット」によると、障害者自立支援法をめぐる訴訟は全国で初めて。 提訴するのは、進行性筋ジストロフィー患者の大城渉さん(21)。大城さんは二〇〇四年四月に沖縄国際大に入学、同県宜野湾市のアパートで一人で暮らしている。筋力低下のため手先以外は動かせず、たんの吸引や就寝中の寝返りでヘルパーが必要な状態にある。
名護市は昨年七月、大城さんに対し一日約十一時間のヘルパー支給を決めたが、一日二十四時間の介助サービスがない限り、大城さんの生命を維持することも困難とされる。名護市がアパートでの自立生活が困難な支給時間を決めたのは、自立のため住む場所を選ぶ自由を保障した同法などに違反するという。
大城さんは現在アパートで二十四時間の介助サービスを受けているが、市の支給時間を超える分は自己負担している。
大城さん側は昨年九月、名護市の処分に対し沖縄県に審査を請求。同県は同十二月に一日三十分の追加支給を認めたが、大城さん側は今年三月に再び審査請求を提出。県は二十九日、大城さんの請求を棄却する裁決をしたため、提訴に踏み切ることを決めた。
大城さんは本紙の取材に「提訴したい。(自立のため)それぞれの障害者に必要な介助時間の支給をするように裁判で訴えたい」と話した。
障害者自立支援法をめぐっては、原則一割の利用者自己負担や介助支給時間の少なさなどへの不満が多く、政府は昨年末に自己負担の軽減などの特別対策を発表した。』
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| 2007.06.29 |
☆障害者になりすまし運転免許証を不正取得の男に実刑判決
29日午後、読売新聞は次のように報じている。
『知的障害者の運転免許証が不正取得された事件で、詐欺や有印私文書偽造・同行使などの罪に問われた、横浜市緑区鴨居、自動車販売業石関幸弘被告(37)の判決が29日、横浜地裁であった。
多 和田隆史裁判官は「障害者になりすました犯行は卑劣。犯行に積極的にかかわった」と述べ、懲役2年2月(求刑・懲役4年)を言い渡した。
判決によると、石関被告は犯行グループの指南役で、他人の住民票を不正に取得するなどしたうえ、知的障害者になりすまし、バイクの筆記試験を受けて不正に運転免許証を入手。昨年4月7日、この免許証を使用し、同市緑区の銀行で預金通帳1通をだまし取った。』
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| 2007.06.27 |
☆病院敗訴:新生児に後遺症 1億余賠償命令 東京・町田(裁判)
27日昼、毎日新聞は以下のように報じている。
『町田市民病院(東京都町田市)で生まれた男児(4)に重い後遺症が出たのは分べん方法の選択ミスだとして、横浜市青葉区の両親と男児が町田市と担当医師を相手取り、介護費用など計約1億8000万円の損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁は26日、同市と医師に計約1億3800万円の支払いを命じた。三代川俊一郎裁判長は「適切な分べん方法を選択すべき注意義務に違反した過失がある」と指摘した。
判決によると、男児の母親は03年6月7日、破水して同病院に入院。担当医は吸引分べんを試みたが失敗し、帝王切開したが男児は低酸素脳症となり、脳性まひによる重度障害が残った。
同病院は「判決文を見ていないのでコメントできない」としている。』
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| 2007.06.26 |
☆ヘルパー、2審も有罪=検審審査受け再捜査-独居老人の貯金着服・東京高裁
26日夜、時事通信は以下配信した。
『1人暮らしの高齢男性の貯金約4100万円を着服したとして、窃盗、詐欺などの罪に問われた千葉県君津市の元ホームヘルパー長尾俊子被告(48)の控訴審判決公判が26日、東京高裁であり、阿部文洋裁判長は懲役6年(求刑懲役8年)とした一審判決を支持、被告側の控訴を棄却した。
長尾被告は嫌疑不十分でいったん不起訴となったが、検察審査会の審査開始を受けた再捜査の結果起訴され、一審の千葉地裁で実刑判決を受けた。窃盗と詐欺については「金は男性に頼まれて下ろした」と無罪を主張していた。』
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| 2007.06.14 |
☆伊丹の介護殺人、夫に懲役3年6月の実刑
13日夜、神戸新聞は以下のように報じている。
『介護疲れから認知症の妻を殺害したとして殺人罪に問われた伊丹市森本、アルバイトの被告(74)の判決公判が十三日、神戸地裁であった。的場純男裁判長(東尾龍一裁判長代読)は「被告は仕事や介護、家事をほぼ一人で続け、精神的な疲労は認められるが一時の激情に任せて殺害するなど身勝手で、責任は重い」として、懲役三年六月(求刑懲役七年)を言い渡した。
的場裁判長は、判決で「親族らに窮状を打ち明け、適切に対応することもできたのに、親族らのアドバイスに応じなかった」と指摘した。
判決によると、被告は数年前から右半身が不自由な認知症の妻=当時(72)=を介護していたが、昨年十月二十二日、妻と口論になり立腹、首を布製ロープで絞めて殺害した。』
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| 2007.06.05 |
☆慈恵・青戸病院事件…助手の医師、2審も有罪 東京高裁「責任軽い」減刑
5日、読売新聞は次のように報じている。
『東京慈恵会医科大付属青戸病院(東京都葛飾区)で行われた腹腔(ふくくう)鏡下手術のミスで男性患者(当時60歳)が死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた元同病院泌尿器科医師、前田重孝被告(36)の控訴審判決が5日、東京高裁であった。
長岡哲次裁判長は「被告は手術チームの助手として執刀医を補佐する立場で、その責任は主治医や執刀医と同じとは言えない」と述べ、禁固2年、執行猶予4年(求刑・禁固2年6月)とした1審・東京地裁判決を破棄し、禁固1年6月、執行猶予4年を言い渡した。
控訴審で、弁護側は「被告は患者の死亡を予見することはできず、その義務もなかった」などと無罪を主張したが、判決は「安全に手術を行う知識や、技術、経験がなく、手術を行えば被害者を大量出血させる可能性があることは十分、予想できた」として退けた。
一方で、判決は、<1>病院の上司や麻酔医にも責任があった<2>手術をした医師の中では最も後輩だった<3>手術中の止血処置の失敗などは執刀医の責任が大きい――などとして、刑を軽減した。
判決によると、前田被告は2002年11月、主治医や執刀医とともに、助手として男性患者の前立腺がんを摘出する腹腔鏡下手術を実施。誤って静脈を傷つけて大量の出血を招き、男性患者は1か月後に低酸素脳症で死亡した。この事件では、主治医と執刀医を合わせ計3人の医師が起訴され、東京地裁は昨年6月、3人に執行猶予付きの禁固刑を言い渡した。主治医と執刀医は控訴を取り下げ、有罪が確定している。』
■もう4年半も経つのか…。最初は「これで有罪になったら、外科医などやってられるか!」と感じたもので、当時勤務していた「外科等病院」は騒ぎになったのを記憶している。場所も近かったし。その後の報道によるとオペ室では随分とひどいことがあったようだが。
実は、慈恵・青戸(以前は報道よりも正式名称が長く『東京慈恵会医科大学付属病院青戸分院』だった)は、18歳のとき腰椎椎間板ヘルニアで4ヶ月入院した病院。当時はエアコンもなく、ギブスに1ヶ月「はめられ」て、背中中「あせも」だらけになった。が、Dr.、ナース、リハ職はじめスタッフにはずいぶん親切にしてもらった。Dr.は怖かったけど。
何より、この入院がなければ、間違いなく違った生き方をしていたろう。そんなんで複雑。
ちなみに、慈恵は「整形」が「いい」とか言われて紹介されたのだが。1年ほど前に行ったら、駐車場が確保され(無論有料だが)、院外に門前薬局が並び、当然エアコンもあって、さすがに30年の「時代」を感じたが。なお、最寄駅は、京成線「青砥」。「と」は「砥」なんだな(こういうの結構あって、たとえば「墨田区」なんだが、「隅田川」でしかも高校が「墨田川」なんだ)。
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| 2007.06.04 |
☆元ヘルパーに懲役7年の判決/岩手
4日、IBCニュースエコー 岩手放送は以下のように報じている。
『盛岡市で介護していた女性から1億円あまりの現金を騙し取ったとして準詐欺と窃盗の罪に問われていた元ホームヘルパーの女に対し、盛岡地裁は懲役7年の実刑判決を言い渡しました。
判決を言い渡されたのは花巻市矢沢の元ホームヘルパー、小原さつ子被告55歳です。
小原被告は平成16年5月から12月までの間に介護していた盛岡市の認知症の女性の口座から一億円余りの現金を引き出していました。公判で弁護側は「女性から介護料や謝礼として渡されたものだった」と無罪を主張していました。きょうの判決公判で盛岡地裁の杉山慎治裁判長は、被害者が心神耗弱状態だったことに乗じて犯行に及んだものと認め、小原被告に懲役7年の実刑判決を言い渡しました。弁護側は控訴する方針です。』
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| 2007.06.03 |
☆高齢女性の判断力争点 元ヘルパー準詐欺事件
3日、岩手日報は以下のように報じている。
『介護していた高齢女性=故人、当時(84)=から1億円以上の預金をだまし取ったとして準詐欺と窃盗の罪に問われた花巻市、元ホームヘルパーで無職小原さつ子被告(55)の判決公判は、4日午前10時から盛岡地裁(杉山慎治裁判長)で開かれる。検察側は懲役10年を求刑。被告側は全面的に否認して結審しており、裁判所の判断が注目される。
起訴状によると、小原被告は2002年9月ごろから、ホームヘルパーとして盛岡市内の高齢女性(05年5月病死)を介護していた。04年5月から12月までの間、女性が老年期認知症による心神耗弱状態だったことに乗じ、女性の預金口座から自らの口座に入金させたり、女性のキャッシュカードで預金を引き出すなどして預金1億円以上をだまし取った。
05年末に盛岡地検が起訴。公判前整理手続きで争点は@犯行時、女性が認知症で判断力が著しく低下した「心身耗弱状態」だったかA小原被告は女性が心神耗弱状態と知って犯行に及ぼうとしたのか―の2点に絞られた。
06年10月2日の初公判で小原被告は無罪を主張し、弁護人も「女性はこの時期認知症ではなく、金は介護の報酬」などと検察側に反論。公判は証人尋問を主体に進み、女性を診察、鑑定した医師や関係者ら約20人が証言した。
論告求刑で検察側は「女性の認知症に乗じ、巨額の財産を奪い取った」と懲役10年を求刑。一方、弁護人は最終弁論であらためて無罪を主張。初公判から5カ月以上の審理を経て3月26日に結審した。』
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| 2007.05.25 |
☆介護疲れ殺人 懲役7年 大分地裁判決「将来悲観には同情」
25日、西日本新聞は以下のように報じている。
『本人に頼まれて病気を苦にした妻を殺し、認知症の義母も殺害したとして、嘱託殺人と殺人の罪に問われた大分県日田市上野、無職小野威宣被告(68)の判決公判が24日、大分地裁であり、宮本孝文裁判長は「将来を悲観した経緯には同情の余地がある」として、懲役7年(求刑懲役10年)を言い渡した。
宮本裁判長は「妻が徐々に家事や義母の介護をできなくなるのを目の当たりにし、妻から1カ月以上も殺してくれと哀願されていた。義母も重度の認知症だった」と述べ、弁護側が主張する小野被告の情状を認めた。一方で「義母は殺害される原因、落ち度は全くなく、一方的に殺害された。思慮に欠ける軽率な犯行」と指摘した。
判決によると、小野被告は2006年12月14日、糖尿病を患って治療できないと思い込んでいた妻キミ子さん=当時(64)=に「お願いだから殺して」と頼まれ、自宅でロープで首を絞めて殺害。義母のハナ子さん=当時(86)=も残しておけないと考え、同様の方法で殺害した。被告は犯行後に自殺するつもりだったが、怖くなって酒を飲み泥酔、自殺を断念した。
被告の弁護人は「控訴するかどうかは今後検討する」と話している。』
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| 200705.18 |
☆長男に懲役10年 父親「介護」殺害判決公判/埼玉(裁判)
16日、埼玉新聞は以下のように報じている。
『(埼玉県)比企郡吉見町の自宅で昨年十月、無職青木昭三さん=当時(78)=が殺害された事件で、殺人罪に問われた昭三さんの長男で会社員青木一信被告(49)の判決公判が十六日、さいたま地裁で開かれた。中谷雄二郎裁判長は「犯行は計画的で残忍」と、懲役十年(求刑同十二年)を言い渡した。
判決よると、一信被告は幼少のころから自分につらく当たる父の昭三さんに対して嫌悪感を持っていた。昨年七月から父の介護が必要になり、二人きりの同居生活が始まると、介護の苦労から憎しみを募らせ、介護から解放されたい気持ちも手伝い殺意を抱いた。十月三十一日午後九時ごろ、自宅の介護用ベッドに寝ていた昭三さんの首を押さえ付け、鉄製の釣りざお立てで頭部を数回殴って殺害した。
争点となった犯行の計画性について、弁護側は冷静な計画性はなかったと主張したが、中谷裁判長は「事前のアリバイ工作、泥棒の犯行に見せかけるための偽装工作や、隠ぺい工作を行っており、周到な準備を経た計画的な犯行だ」と退けた。
動機となった父親との確執と介護疲れについては「周囲に相談すれば介護態勢の改善はできたはずで、被害者との関係修復の方策もいくらでもあり得た。被告は一方的に恨みを募らせ、あまりにも短絡的に犯行に及んだ」と理由を述べた。』
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| 2007.05.17 |
☆介護放棄死公判 妻、露見恐れ薬捨てる 長男、食事3日に1度
17日、読売新聞(広島)は次のように報じている。
『広島市安芸区で寝たきりの無職松田洋一さん(当時60歳)が家族の介護放棄により衰弱死した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた妻の由美子(63)、長男の博之(37)両被告の第2回公判が16日、地裁(奥田哲也裁判長)であった。被告人質問で、由美子被告は「長男と介護について話し合ったことはなかった」と述べ、博之被告も「妻だから、(母が)介護するのが当然だと思っていた」と話すなど、介護から逃避する2人の姿と、<希薄な家族関係>が浮かび上がった。
由美子被告は、介護しなくなり始めた理由を、「朝早く仕事に出掛けるので、帰ると寝ていた。目が覚めたら夜だった」と説明。洋一さんの死については、「もう少し一生懸命、看病してあげればよかった」と涙声で語った。
検察側から死臭がした際の心境を聞かれ、「恐ろしかった。(遺体が)見つかればいいなと思った」と供述。警察に通報しなかった理由などを追及されると、「(遺体を)見てないから」と答えた。さらに、検察側から「それが理由にならないことはわかるでしょ」と厳しく指弾されると、黙ってうなずくだけだった。
検察側は遺体発見後に薬などを捨てたことも指摘。「介護していなかったのが、ばれるからでしょ」と問い詰められると、「それもあります」と認めた。
一方、博之被告が昨年6〜7月、洋一さんに3日に1回程度しか食事を与えていなかったことが判明。博之被告は「毎日やると、私が介護をするようになるのではという不安があった。自分のことしか考えていなかった」などと釈明した。
同9月、由美子被告に「お父さんの面倒見んさいや」と言われたが答えなかったといい、「答えると、介護を丸投げされるような言葉が返ってくると思ったから」と話した。洋一さんの死後、通報しなかった理由は「母や弟に発見してもらいたかった」と述べた。
現在の心境について、博之被告は「私のような者が介護に携わって、こんなことになり、父には悪いことをしたと思う。深く反省している」と吐露した。』
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| 2007.05.15 |
☆認知症の夫殺人未遂:妻に懲役4年求刑 検察側「同種犯行、助長する」 /岐阜
15日昼、毎日新聞(岐阜)は以下のように報じている。
『認知症の夫(76)と無理心中を図ろうと昨年12月、除草剤入りのみそ汁を夫に飲ませたとして殺人未遂罪に問われている羽島市の女性(73)の初公判が14日、岐阜地裁(田邊美保子裁判長)であった。女性は「自分も体が痛く、迷惑をかけるので一緒に死のうと思った」と裁判長に向かって当時の心境を吐露した。検察側は「高齢化が社会問題になっており、同種犯行を助長する可能性も高い」と懲役4年を求刑し、結審した。
冒頭陳述などによると、女性は昨年12月20日午前8時ごろ、自宅台所でヘルパーが作ったみそ汁に除草剤約100ミリリットルを混入。2人で一緒に飲んで無理心中を図った。夫は急性薬物中毒で10日間入院し、女性もおう吐し、救急車で運ばれた。2人暮らしで、夫は重度の認知症のため「要介護1」の認定。女性自身も2度の脳こうそくで左半身不随になり、「要介護2」で在宅介護を受けていたという。
女性は4年以上リハビリを続けたが、いっこうに改善しなかった。親身に世話をしてくれる子供や孫、ヘルパーに、自分が何もしてあげられず「いっそ自分がこの世からいなくなれば、他人に迷惑をかけることもない」と悲観し、「死にたい」と長女に漏らすように。無理心中を図った時には「認知症の夫を残していくと、子どもたちに迷惑をかけてしまう。自殺の際には夫も殺害しなければ」と考えたという。県の調査では、県内の07年4月現在の高齢者数は約46万人。独り暮らしや夫婦だけの世帯は、増加傾向にある。』
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| 2007.05.02 |
☆『ダブル介護』の45歳被告、母絞殺 『背負いきれなかった』
1日、東京新聞夕刊は以下のように報じている。
『立春を間近に控えた二月二日朝のことだった。さいたま市見沼区の無職中里武雄被告(45)は、自宅で介護していた母親みちさん=当時(74)=の首にタオルを回した。病に倒れた六歳年上の長兄との「ダブル介護」の重さに耐えられなかった。
弁護士「お母さんの介護も、お兄さんの介護も、一人で背負おうと思ったんですか」
中里被告「はい。でも背負いきれるものでないことが分かりました」
検察官「殺したことをどう思っていますか」
中里被告「必ず母の生きる道はあったんですけどね…。道を間違えてしまいました。後で考えてみれば他の道はあるんですよね」
殺人罪に問われた中里被告は、さいたま地裁で四月二十五日に行われた被告人質問で、自分に言い聞かせるように、ぽつりぽつりと証言した。
中里被告はみちさんと二人の兄の四人暮らし。高校生のころに法曹の道を志し、大学法学部の通信教育課程を修了後、アルバイトをしながら司法試験を目指していた。
平穏な日々に異変が起きたのは、二〇〇五年。悪性リンパ腫を患って入院したみちさんが、退院後、手足のしびれなどを訴えて中里被告につらくあたるようになった。
夜も母親に添い寝して介護したが、昨年十一月ごろからは何回もトイレに起こされ、そのたびに眠りを妨げられた。さらに今年一月、二十代のころから体の不調を抱える六歳年上の長兄が自宅で倒れて入院。中里被告は「すぐに気付いていれば…」と自分を責めた。
仕事で疲れて帰ってくる次兄に、二人の介護の手伝いを頼むのは申し訳ない-。そう考えた中里被告は、区役所にみちさんの介護認定の申請をした。だが、当のみちさんがそれを嫌がり、取り下げることに。「亡くなってくれないだろうか」。誰にも相談できず、疲れた頭に身内の不幸を願う考えがよぎった。
弁護士「お母さんの世話は自分の責任と思っていましたか」
中里被告「苦労して頑張ってきた人だから、最期まで見てあげたい気持ちがありました」
弁護士「一生懸命尽くしているという気持ちでしたか」
中里被告「そこまできれいな話じゃないです。時間がある私が世話しないと、母は生活できないので」
犯行当日も、母は未明から寒さを訴え、中里被告にすがった。朝方になって眠ったと思うと、また声をかけられる。「もう耐えられない」。思い詰めた中里被告は午前九時半ごろ、タオルで母の首に手をかけた。無理心中を決意していた。
残される次兄が困らないようにと、世話になった人の名前や各種料金の支払先などを記した手紙を記す。さらに警察にあてて犯行動機と状況を記した書き置きを残して、手首を繰り返し切った。だが、死ねなかった。
被告人質問の日には、次兄も証言に立った。
検察官「弟さんについて考えはありますか」
次兄「事件を起こさせてしまった。こんなことになってすまないという気持ちがあります」
「性格がまじめすぎたから…。責める気持ちはまったくないです」。公判の後、次兄は弟のことを言葉少なに語った。
論告求刑公判は九日に開かれる。』
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| 2007.04.26 |
☆障害者バス乗車拒否認めず 原告が逆転敗訴
26日、産経新聞(東北)は次のように報じている。
『外国人の風貌(ふうぼう)や障害者であることを理由に、仙台市営バスに乗車拒否されたとして、パキスタン出身で日本国籍のガンガット・グラーム・フセインさん(60)=同市太白区=が、同市に165万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が25日、仙台高裁であった。
井上稔裁判長は「運転手が見下すような態度を示し、乗車拒否をしたなどの事実を認めることはできない」として、55万円の支払いを命じた1審仙台地裁判決を取り消し請求を棄却した。
1審判決は昨年11月、「運転手が人種の違いや身体障害を理由に暗黙のうちに差別的扱いをした」と指摘。法の下の平等を定めた憲法や人種差別撤廃条約に違反するとしたが、井上裁判長は「運転手は、フセインさんがバス停の時刻表を見ている様子だったので、次のバスに乗ると判断した」と認定した。
判決によると、左半身などに障害を持つフセインさんは、平成15年10月、仙台市内でバスを待っていたところ、バスはバス停を約22メートル通り過ぎた場所で停車し、フセインさんを乗せずに発車した。』
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| 2007.04.25 |
☆難病妻と(老人ホームで)無理心中図る 元日興監査役に殺人で実刑
25日夜、産経新聞は以下のように報じている。
『夫婦で入居した老人ホームで、介護していた難病の妻を絞殺したとして、殺人罪に問われた日興証券(現日興コーディアルグループ)元監査役の郷原敏夫被告(73)に千葉地裁は25日、懲役3年6月(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。
古田浩裁判長は判決理由で「介護をヘルパーに任すことができず、妻を楽にするためには殺害するしかないと考えるようになった」と述べ、妻の同意があったとする弁護側主張を否定。「尊厳のある静かな最期を迎える機会を被害者から奪ったことに対する反省、悔悟が深まっていない」と指摘した。
判決によると、郷原被告は昨年12月16日午後、千葉県八街市にある介護付き終身利用型有料老人ホームの妻千恵子さん=当時(67)=の部屋で、脊髄(せきずい)小脳変性症で寝たきりだった千恵子さんの首を電気コードで絞め、窒息死させた。
郷原被告と千恵子さんは2004年3月に入居し、別々の部屋で暮らしていた。郷原被告は事件後、自室で首つり自殺を図った。』]
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| 2007.04.16 |
☆視覚障害者男性債務なし アイフルと和解 高知地裁
16日夜、高知新聞は以下のように報じている。
『消費者金融大手「アイフル」(京都市)を相手に、視聴覚障害のある県内の70歳代の男性が契約内容を説明されないまま親族(当時)の不動産担保ローンの連帯保証人にさせられたとして、債務不存在の確認などを求めた訴訟は16日、アイフル側が男性に債務がないことを認めるなどの内容で、高知地裁で和解が成立した。
和解内容はほかに、アイフル側が男性の自宅に設定した抵当権を抹消する▽男性が「違法な取り立てで苦痛を受けた」と主張する慰謝料請求は放棄する▽ローンの名義人である元親族はアイフルからの借金残額約38万円の支払い義務を認めるが、アイフルはその支払いを免除する―としている。
男性は12年8月、高知市のアイフル支店で元親族名義の320万円の不動産担保ローンについて、自宅を担保に連帯保証人になる契約を結んだ。
男性側は「身体障害者手帳を示して『日常会話が困難』と説明したが、担当者は担保権などを説明しなかった。契約は無効だ」と昨年4月に提訴し、アイフル側は「契約内容は十分説明した」と反論していた。
男性側の代理人は「契約無効が認められた上、元親族の支払い免除によって実質的な経済的利益も得た。慰謝料は得られないが、障害のある男性の負担を考えて、判決よりも勝訴的な和解を選んだ」としている。
アイフル広報部は「債務者(元親族)や男性の資力など事情を考慮し、早期の円満解決を図った」としている。
アイフルをめぐっては強引な取り立てなど違法行為が多発したとして、金融庁が昨年4月、全店を対象に業務停止命令を出した。』 |
| 2007.04.14 |
☆「事件は、発達障害によるパニックが影響」 町田女子高生殺人公判
14日朝、産経新聞(東京)は以下のように報じている。
『町田市で平成17年11月、都立高1年の古山優亜さん=当時(15)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた元同級生の少年(17)の最終弁論公判が13日、地裁八王子支部(小原春夫裁判長)であり、弁護側が無罪などを主張して結審した。判決は7月31日午前10時から言い渡される予定。
少年は最終陳述で「古山さんは本当なら高校3年になって、自分の道に進み、やりたいこともたくさんあったと思うが、自分のせいでできなくしてしまった。大変すいませんでした」と謝罪し、深く頭を下げた。
弁護側は「事件は広汎性発達障害の少年がパニックになったことで起きた」として、「心神喪失もしくは心神耗弱の状態」と無罪を主張。さらに「犯罪が成立しても、保護処分が相当で東京家裁に移送すべきだ」と述べた。
起訴状によると、少年は17年11月10日午後6時15分ごろ、町田市本町田の古山さんの自宅で、殺意を持って、持っていた包丁で古山さんの顔や首を切りつけ、失血死させた。検察側は懲役15年を求刑している。』
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| 2007.03.29 |
☆小児科医自殺で賠償請求、地裁認めず
29日夜、TBSは以下のように報じている。
『8年前、東京の病院内で小児科医の中原利郎さん(当時44)が自殺したことをめぐり、遺族が病院側に賠償を求めた裁判で、東京地裁は、「うつ病は勤務が原因ではない」として、遺族側の訴えを退けました。
中原さんの自殺をめぐっては、今月14日、東京地裁が「うつ病は過重な労働が原因だった」として今回とは逆の判断を示し、労災を認める判決を言い渡しています。遺族は控訴する方針です。』 |
| 2007.03.23 |
☆知的障害施設で暴行 元施設長らを提訴
23日、朝日新聞は以下のように報じている。
『広島市安芸区の知的障害者更生施設「あとの郷」で元施設長から暴言や暴行を受けたとして、同市在住の男性(38)が22日、施設を運営する社会福祉法人「無漏福祉会」と元施設長、広島市を相手に計1100万円の損害賠償を求める訴えを広島地裁に起こした。元施設長は06年7月に傷害罪で略式起訴され、広島簡裁から罰金30万円の略式命令を受けている。施設側は「弁護士に一任しているので答えられない」とコメントしている。
訴状などによると、男性は重度の知的障害があり、02年8月に完全宿泊型の同施設に入所。03年4月に他の入所者に本を返さずにトラブルになった際に、現職だった元施設長から顔を壁に打ち付けられたり、背中を踏みつけられたりした。同3月には、薬の服用を嫌がったとして顔を殴りつけるなどの暴力を何度も受け、顔面打撲などのけがをしても病院で治療を受けさせてもらえなかった。同5月に退所した後は歩行や会話ができない状態だったとしている。
また、暴力を受けた当時は、措置制度に基づいて市が入所先を決めたことから、市にも責任があると主張している。
市は同年5、6月に施設の立ち入り調査をしたが、「虐待は確認できなかった」としていた。だが、男性側は05年11月に、03年4月の暴行について傷害容疑で元施設長を広島地検に告訴。元施設長は略式命令を受け、現在はやめている。
記者会見した男性の両親は「大きなあざがありショックを受けた。二度とこのようなことが起きないようにしてもらいたい」と話した。
市障害福祉課は「事実関係を確認してから対応する」としている。』 |
| 2007.03.19 |
☆介護で妻殺害、73歳の夫に実刑 京都地裁「人命軽視した犯行」
14日午後、京都新聞は以下のように報じた。
『認知症の妻=当時(70)=を殺害したとして殺人罪に問われた京都市南区吉祥院這登東町、無職茶屋猛被告(73)の判決が19日、京都地裁であった。上垣猛裁判長は「人命を軽視した犯行」として懲役3年6月(求刑懲役6年)を言い渡した。
上垣裁判長は判決理由で「妻が認知症を発症してから犯行までの期間は約1カ月で長いとは言えず、要介護認定を受けて手厚い介護をすることも可能だった。思いつめた末の犯行とは言えない」と指摘した。さらに「頼りにしていた夫から裏切られた無念さは察するに余りある」と述べた。
判決によると、茶屋被告は昨年10月23日未明、妻が尿意を大声で繰り返し伝えたことにいら立ち、タオルで妻の首を絞めて殺害した。』
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| 2007.0316 |
☆母親介護に疲れ承諾殺人 被告に有罪判決
16日午後、東京新聞は以下のように報じた。
「長年の介護の末に母親=当時(72)=を殺害したとして、承諾殺人の罪に問われた足利市板倉町、無職浜岡渡被告(41)の判決が十五日、宇都宮地裁栃木支部であり、林正宏裁判官は「命を奪うことは許されないが、十八年にもわたり一切の自己の生活を犠牲にし母親の介護を続けてきた」などとして、懲役三年、執行猶予三年(求刑懲役五年)の有罪判決を言い渡した。
判決理由で、林裁判官は、浜岡被告が母親の介護で自らも心身ともに疲労困ぱいしていたと指摘。認知症が進み半身不随となった母親が施設を転々とするつらさを訴え、「死んでしまいたい」と繰り返したことから、「被告は母親の心情を思うあまり思い詰めて極端な行動に走ってしまった」と情状を認めた。
判決によると、浜岡被告は、昨年十一月二日、足利市の渡良瀬川河川敷に止めたワゴン車内で、睡眠薬で眠らせた母親の首を絞めて殺害した。』 |
| 2007.03.14 |
☆小児科医自殺、労災と認定 東京地裁判決
14日夜、共同通信は以下配信した。
『東京都中野区の総合病院に勤務していた小児科医の中原利郎さん=当時(44)=が1999年に自殺したのは過労が原因として、妻のり子さん(50)が労災と認めなかった新宿労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は14日、自殺を労災と認め処分を取り消した。
佐村浩之裁判長は「宿直が多かった上、小児科医が不足している状況下で医師2人が退職を表明した。管理職として心理的負荷がかかり、遅くとも自殺の約2カ月前にはうつ病になっていた。自殺と業務には因果関係がある」と判断した。
判決によると、利郎さんは87年から総合病院に勤務。人員削減などで当初6人いた小児科の常勤医師が3人となり、99年2月に小児科部長代行に就任後、過重労働に拍車が掛かった。月に宿直勤務を8回したり出勤日数が月29日に達したりしたことから、精神的に不安定となり、同年8月、総合病院の屋上から飛び降り自殺した。』 |
| 2007.03.09 |
☆【法廷から】介護疲れ妻殺害に実刑判決 負担抱え込んだ末の悲劇
9日、産経新聞は以下のように報じた。
『「子らが被告を受け入れる状況になく、実刑をもって臨むほかない」。平成18年8月、藤沢市で寝たきりの妻の介護に疲れて殺害した山口清被告(74)の判決公判。横浜地裁は懲役3年の実刑判決とした理由について、被告をめぐる「介護の困難さ」を挙げた。県によると、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」世帯は推定で約4万5000世帯。県は「1人で抱え込まないことが大事」とするが、判決は改めて高齢者介護の難しさを浮き彫りにした。
一連の公判では、山口被告が家族やヘルパーの支援を拒み、1人で妻、系子さん=当時(74)=の介護をしていたことが明らかにされた。系子さんは18年6月ごろに要介護認定の診断を受け、週3回の訪問介護を受けるようになったが、被告は家族らに支援を求めることはなかった。
検察側は「父は2世帯住宅を拒み、2人暮らしを選んだ。金銭面で負担すると言ったのに」とする長男の供述調書を朗読。家族が被告に「救いの手」を差しのべていたことを明かした。
検察官「なぜ子供たちにもっと頼らなかったのか」
山口被告「子供たちには所帯があり、負担はかけられない」
検察官「公的介護はそこまで金銭的な負担はないが」
山口被告「それでも子供たちにとっては高い」
救いの手を自ら拒み、1人で負担を抱え込んだ山口被告は18年8月15日、系子さんとの心中を決意。頭をバットで数回殴ったうえ、のみで胸や腹を刺して殺害した。
8日の判決。栗田健一裁判長は「介護負担軽減の機会を生かさなかった」と山口被告を厳しく断罪する一方、高齢で認知症、直腸がんにおかされていることを考慮した。執行猶予付ではなく、実刑判決とした理由についても「子らが被告を受け入れる状況にない」と犯罪の悪質さよりも「受け入れ体制の不備」を挙げた。
横浜地検は「控訴の要否を検討する」としているが、刑が確定すれば、山口被告は3年間を刑務所で過ごすことになる。
◇
県高齢福祉課によると県内の65歳以上の高齢者夫妻は約29万5000世帯(平成17年国勢調査)。「老老介護」世帯について県は詳しい統計は取っていないが、高齢者の約15%が要介護認定者であることから、約4万5000世帯と推定される。同課は「介護を高齢者が行うことは大変な負担になるので、積極的にヘルパーを頼むなどして負担を軽減してほしい」としている。』
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| 2007.03.08 |
☆介護殺人:74歳夫に実刑 横浜地裁判決
8日午前、毎日新聞は以下のように報じている。
『神奈川県藤沢市で昨年8月、介護をしていた寝たきりの妻を殺害したとして殺人罪に問われた同市長後、無職、山口清被告(74)に対し、横浜地裁は8日、懲役3年(求刑・懲役8年)の実刑判決を言い渡した。栗田健一裁判長は「公的介護を活用するなど負担を軽減する機会があったのに、十分生かすことなく犯行に至った経緯は強い非難に値する」と述べた。
判決によると、山口被告は昨年8月15日午前6時半ごろ、自宅で寝ていた妻系子さん(当時74歳)の頭をバットで数回殴ったうえ、のみで胸や腹を刺して殺害した。
山口被告は系子さんと2人暮らしで、04年ごろから介護をしていた。近くに住む長男、長女が援助をしていたが、積極的に受け入れなかったという。山口被告は系子さん殺害後、自分の腹ものみで刺して自殺しようとした。』 |
| 2007.03.02 |
☆前橋・寝たきり夫殺害:介護の妻に猶予判決 地裁「承諾殺人は成立」 /群馬
2日、毎日新聞(群馬)は次のように報じている。
『寝たきりの夫を絞殺したとして殺人罪に問われた前橋市表町、元介護ヘルパー、佐野りつ被告(59)に対する判決公判が1日、前橋地裁であった。久我泰博裁判長は「無理心中を持ちかけられた夫が殺害を承諾したとは断定できないが、抵抗や制止する言葉はなく、承諾殺人罪が成立する」として懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役7年)を言い渡した。
判決によると、佐野被告は06年7月10日午後4時半ごろ、自宅で「一緒に死のう」と問いかけた夫の照男さん(当時77歳)から「死んでもいいよ。でも(佐野被告の)姉さんたちが悲しむよ」と答えられたが、同5時ごろ、あおむけに寝た照男さんの首を包帯で絞め殺害した。判決は「精神的、肉体的に追い詰められていた」と情状酌量した。
◇介護の悩み、1人で抱えた揚げ句に
「介護の悩みを1人で抱えた揚げ句、犯行に及んだ」。判決はかつて介護のプロとして高齢者を支えてきた佐野被告が夫殺害という悲劇に至る経過を詳細に説明した。
脳梗塞(こうそく)で倒れた照男さんが退院したのは05年10月。佐野被告は経験を生かし、自宅介護を始めた。だが、体格差があり障害が残る照男さんの入浴介助などを続けるうち、疲労が蓄積していった。佐野被告は「自分が倒れれば誰が夫の面倒を見るのか」と将来を悲観。照男さんも「死にたい」と繰り返し、06年春ごろ「いっそ夫を殺害して自殺する方が楽になる」と強く思った。事件の日、佐野被告の目に照男さんは普段より衰弱しているように映った。「もう自分の力では介護できない」
県内の06年末の高齢者は約43万人。老人が老人を介護する「老老介護」世帯も増加傾向にある。県高齢政策課は「周囲に相談などしてほしい」というが、判決は佐野被告を「気遣いが強く、人に頼らない性格」と述べ、自宅介護の難しさを浮き彫りした。』 |
| 2007.02.26 |
☆学生無年金障害者訴訟、仙台高裁も国側が敗訴
26日午後、読売新聞は以下のように報じている。
『学生時代に統合失調症と診断されたものの、任意加入の国民年金に未加入だったために障害基礎年金を受けられないのは違憲だとして、岩手県の男性(43)が、国などに年金不支給決定の取り消しと2000万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が26日、仙台高裁であった。
井上稔裁判長は、不支給処分を取り消した1審・盛岡地裁判決を支持し、国側の控訴を棄却した。憲法判断はせず、原告が求めた損害賠償は認めなかった。
訴えなどによると、男性は19歳だった大学2年の1983年4月ごろから引きこもりがちになり、20歳の誕生日を1か月過ぎた同年9月に精神科を受診し、「統合失調症の疑い」とされた。98年10月、障害基礎年金の支給を申請したが、年金への未加入を理由に不支給となった。当時の国民年金法は、20歳以上の学生は任意加入だった(現在は強制加入)。
裁判では、条文の「初診日」について、「発症の時期」とするか、「初めて診察を受けた日」とするかが争われた。1審判決は「発症日を基準とした拡張解釈が必要で、男性の場合、医学的に20歳前の発症は明らか」として不支給処分の取り消しを命じていた。
全国9地裁で起こされた学生無年金障害者訴訟のうち、高裁レベルで不支給決定を取り消したのは、06年11月の東京高裁判決に続いて2件目。』 |
| 2007.02.21 |
☆老老介護殺人 74歳夫に懲役8年求刑
21日、東京新聞は以下のように報じている。
『介護疲れから寝たきりの妻を殺害したとして、殺人罪に問われた無職山口清被告(74)=藤沢市長後=の論告求刑公判が二十日、横浜地裁で開かれ、検察側は「介護ストレスから解放されたいという身勝手で残忍な犯行」として、懲役八年を求刑した。弁護側は「被告は心神喪失か心神耗弱状態で刑事責任はない」と主張し、結審した。判決公判は三月八日。
論告によると、殺害された妻系子さん=当時(74)=は一九九八年ごろから、入退院を繰り返し、二年ほど前からは寝たきりの状態だった。山口被告は家族やヘルパーの支援を拒み、自分一人で系子さんの排せつの処理などの介護をしていたが、その際に暴力を繰り返していたという。
弁護側は、山口被告が支援を拒否していたのは「子どもたちは忙しく、ヘルパーは金がかかる」と思っていたからだと指摘。同被告が系子さんに「もう死ぬか」と尋ねると、顔を縦に振ったといい、「刑事責任があったとしても(殺人罪より法定刑が軽い)嘱託殺人にあたる」とも述べた。
起訴状などによると、山口被告は昨年八月十五日午前六時半ごろ、自宅一階居間のベッドで寝ていた系子さんの頭を木製バットで殴り、ノミで胸を刺して失血死させた。同被告は犯行後、自分の胸をノミで数回刺し自殺を図ったが死にきれず、軽傷を負った。』 |
| 2007.02.20 |
☆京都・南区の妻絞殺:介護の夫に懲役6年求刑 検察「あまりに短絡的」--初公判
20日朝、毎日新聞は次のように報じている。
『自宅で介護していた認知症の妻への殺人罪に問われた南区の無職、茶屋猛被告(73)の初公判が19日、京都地裁(上垣猛裁判長)であり、被告は 起訴事実を認めた。検察側は、寝たきりの妻のトイレの世話で3日前から睡眠不足となって殺害した経緯に触れ、「あまりに短絡的で同情できない」と懲役6年を求刑した。判決は3月19日。
検察側の冒頭陳述によると、被告は妻英子さん(当時70歳)と、病気の長女(同42歳)と3人で年金生活。英子さんは06年9月から寝たきりとなり、同月下旬からアルツハイマーのような症状が進んだ。被告は介護の中心を担い、10月20日から夜間対応で睡眠不足に。22日夜、大声で尿意を話す英子さんを抱いて簡易トイレに連れていったが、尿が出ないことが繰り返されて立腹し、23日未明に再び尿意を訴えられ、タオルで首を絞めて殺害。直後に自首した。
被告はケアマネジャーから施設利用を勧められたが、病院への入院を希望。11月には介護保険で要介護認定される見込みだったが、「施設入所すれば預貯金がいずれ底をつくと思った。妻の大声が近所に迷惑と思い、最初はだまらせようとした」などと述べた。
弁護側は「介護を一手に担い、先行きへの不安を抱え込んでいた」などと訴え、情状酌量を求めた。 |
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